ネイチャー誌に掲載され話題となった新たに太陽系外に発見された地球型惑星。
これまでいくつもの系外惑星が発見されてきましたが、今回発見された惑星は少し違うようで、これまでで最大級に地球外生命体の兆候を探すのに適した星だと言います。

いったいこの天体は他とどこが違うのでしょうか?
そして、本当に地球外生命体がいる可能性があるのでしょうか?
今回は最も地球外生命探査に適していると言われる惑星について、少し調べてみました。

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新発見の地球型系外惑星とは?

発見された惑星があるのは、くじら座方向に約40.7光年の場所にある「LHS1140」という、我々の太陽質量の14.6%ほどしかない低質量の赤色矮星を公転する惑星の1つで「LHS1140b」。

「Image Credit:赤色矮星LHS1140と惑星LHS1140bのイメージ図(Wikipediaより)」
「LHS1140b」は地球のような岩石惑星だと考えられ、質量が地球の約6.6倍、大きさは約1.4倍といわゆるスーパーアースに分類される地球型惑星です。

「Image Credit:Wikipedia」
この惑星は、地表に液体の水が存在出来る条件であるハビタブルゾーン内を公転していることが判明し、さらに約40光年という地球に近い惑星であることから観測もしやすく、地球外生命の兆候を探すのに最適な惑星であるとされています。

LHS1140bは他の系外惑星とどこが違うのか?

今回発見された「LHS1140b」は太陽系から約40光年の距離にありかなり地球に近いと言え、また、約14光年先に「ウルフ1061」。さらに近い場所には、太陽系の隣の連星恒星系「アルファ・ケンタウリ」にある「プロキシマ・ケンタウリ」まで約4.2光年の距離です。
いずれも「LHS1140」と同じく赤色矮星で、ハビタブルゾーンを公転する岩石惑星が発見されています。
しかし、これらの惑星はハビタブルゾーンに発見されただけで、天体の密度や質量が不確定なため、現時点ではどのような性質を持つ惑星なのかわかっていませんが、一方の「LHS1140b」は質量も地球の6.6倍であることが特定され、密度も12.5g/cm3あることが分かり、それによりこの惑星が鉄や岩石などを主成分で構成されていることが判明しており、「LHS1140b」は地球に似た岩石惑星であることが確定したため、大気等の詳細分析、そして生命の痕跡があるかどうかを観測する基盤が揃ったということになります。

「Image Credit:LHS1140bの想像図(Wikipediaより)」

知的生命体~宇宙人の存在も期待?

もし今後の詳細観測で「LHS1140b」に生命の痕跡が見つかった場合、地球に住む人類のような知的生命体存在も期待できるかも知れません。

その理由は、主星である「LHS1140」の年齢が、我々の太陽より約5億年も長い50億年であることにあり、これだけの長い年月があれば、知的生命体が進化する時間も十分にあると考えられる事。

ただ、地球と惑星「LHS1140b」の距離がわずか40光年しか離れていないことを考えると、もし文明の発達した宇宙人がいたとしたら、地球に何らかのコンタクトを取ってくることも考えられますので、今のところそのような形跡が無いところからすると、あまり期待出来ないかも知れません。
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やはり気になる赤色矮星が生命育むポテンシャル?

地球外生命の兆候を探すのに最適なターゲットとなり得る系外惑星「LHS1140b」。
しかし、この惑星の太陽は低質量で暗い恒星であるため、現時点での推測では「LHS1140b」が太陽から浴びる光は、地球が太陽から浴びる光量の半分程度だと推測されています。
もしその推測が当たっているのであれば、植物の光合成が十分に行われない可能性があります。

植物が育たないと他の生物にも大きな影響が出ると考えられ、生命存在には向かない可能性もあります。

「Image Credit:弱く赤い光が降り注ぐ赤色矮星にある惑星の想像図(pixabayより)」
また、主星の「LHS1140」は、以前に爆発的な活動をしていたと考えられ、その活動による太陽フレア等で生命が育まれなかった不安要素もあり、さらには、主星と惑星の距離が近過ぎることによる天体の同期現象潮汐ロックが起こっている可能性も捨てきれません。

このように様々な不安要素は残りますが、いずれにせよ「LHS1140b」は、生命存在に関するこれまでにない条件を持っていることが分かっており、今後の観測に大きな期待が持てることは間違いないようです。

果たして、40光年先の世界に生命の痕跡は見つかるのでしょうか?
そして、人類のような知的生命体はいるのでしょうか?

「Image Credit:iStock」
さらには、遠い将来になるかも知れませんが、人類が移住出来るような環境を持つ星なのか?

今後の観測がどうなるのか?楽しみなところです。
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