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太陽の構造に似た「くじら座タウ星系」に宇宙移民は可能か?

最近観た映画「GODZILLA怪獣惑星」で登場した「くじら座タウ星」。
これはSFアニメ映画ですが、くじら座タウ星は実在する星です。

映画では、壊滅しかけた地球を追われた人類が移民先の新天地として目指した星が、くじら座タウ星系にある惑星タウeでした。

ココのところ次々と発見されている地球型惑星の中で、何故このじら座タウ星eにスポットが当てられたのか?

少し気になったので、今回はタウ星についていくつか調べてみたいと思います。

アニメで登場した地球外惑星移民計画で選ばれた「くじら座タウ星e」

映画「GODZILLA怪獣惑星」に、くじら座タウ星eが登場したのは冒頭のみ。

地球を破壊し滅亡寸前まで追い込んだ怪獣(GODZILLA)により、地球を見捨てざるを得なかった人類が、AI(人工知能)を使って移民先として選んだのが、地球から見てくじら座方向にある約12光年離れた恒星・タウの第四惑星・タウeでした。


「画像参照:タウ星系のイメージ図(The University of Hertfordshire: 2012より)」

地球を脱出して20年以上もかけて、このタウeに辿り着いた生き残った人類。

しかしそこは、人類の移住には不適格な環境だという事が判明し移民計画は破綻。

仕方なく、地球に引き返すという事になり、そこから物語は始まります。

「動画参照:YouTube (プライバシー ポリシー)

ちなみに、このくじら座タウ星系の惑星は「GODZILLA怪獣惑星」以外に「スタートレック」等にも登場しており、実際には地球外知的生命探査(SETI)のオズマ計画でも地球外生命体探査でも対象の星として選定されています。

実在する「くじら座タウ星」とは?

前述もしましたが、くじら座タウ星は、地球から約12光年という近い距離にある実在する恒星です。

タウ星の一番の特徴は、地球に近いスペクトル型が太陽と同系列のG型主系列星(黄色矮星)のひとつで、連星ではなく単独星です。

また、質量や大きさは太陽よりも少し小さい(太陽の約80%)ですが、年齢も約58億歳と太陽とほぼ変わらない年齢で、非常に安定した活動をしている恒星。


「画像参照:太陽(左)とタウ星(右)大きさ比較図(Wikipediaより)」

つまり、地球から最も近い太陽系に良く似た恒星系とも言え、もしこのタウ星に地球と似た環境を持つ惑星が存在しているならば、生命の可能性、さらには、タウ星の58億年という年齢からして、生命が進化する時間が十分にあることから、人類と同じような知的生命体がいたとしてもおかしくないのかも知れません。

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そもそもタウ星系に地球型惑星は存在するのか?

太陽に似たG型のスペクトル型を持つタウ星。

しかも、約12光年という近距離である事から、観測研究対象としては注目されており、各国の天文学者がこの星に望遠鏡を向けて観測しています。

その結果、タウ星系には少なくとも4つの地球と同程度の質量を持つ惑星を発見。

その内、「GODZILLA怪獣惑星」でも登場したタウeとタウfの2つの惑星は、ハビタブルゾーン(生命居住可能領域)に位置する可能性があるとされています。

くじら座タウ星e

タウ星eは、主星のタウ星から8,260万キロの距離を168日かけて公転しています。

この8,260万キロという距離は、太陽系でいうと水星と金星の間に相当しますが、タウ星の質量が太陽の80%ほどである事を考えると、金星の外側の軌道に相当のハビタブルゾーンに位置する事になると考えられています。

但し、タウ星eの質量は地球の4.3倍もある事から、スーパーアース(巨大地球型惑星)の可能性があると推測されており、もしスーパーアースなら質量もあるため地球よりも重力が大きく、厚い大気に覆われており、かなり激しい大気の動きが考えられ、生命が生息するには不向きな可能性があると言います。

くじら座タウ星f

タウ星fは、主星のタウ星から約1億9,000万キロの距離を1.76年かけて公転しています。

この距離は、太陽系でいうところの火星に近い軌道に相当し、タウ星fの質量もまた地球より大きいスーパーアース級の6.6倍。

ハビタブルゾーンの外縁付近を公転しているため、ギリギリ水が液体で維持出来ている状態か、もしくは水が存在したとしても氷で覆われている可能性もあり、必ずしも生命が生存するには適していないかも知れないとされています。


「画像参照:YouTUBE

人類が”第二の地球”を探すには太陽に似た星が絶対条件?

残念ながら、くじら座タウ星系には生命が生息できるような環境はあまり期待できないようです。

でも何故、このくじら座タウ星が人類の移民先としてSF映画等に登場して来るのでしょうか?

タウ星以外でも、最近の観測では他に4.2光年先にあるプロキシマ・ケンタウリや、39光年先のTRAPPIST-1星系の惑星が、生命存在の有力候補が見つかっています。

となれば、これらの恒星系でも人類が移民出来る惑星があってもおかしくないのかも?

ただ、それらの星たちは仮に生命が宿る星だったとしても、人類が移住出来る候補の星とはちょっと違います。

その理由は、命の恵みを与えてくれる主星が太陽とは性質が違う事にあるかも知れません。


「画像参照:赤色矮星を公転する惑星の想像図(Wikipediaより)」

というのも、我々人類は太陽という黄色い光を放つ、黄色矮星の環境下で育まれ進化して来ました。

しかし、プロキシマbや39光年先のTRAPPIST-1等は、いづれも赤い光を放つ赤色矮星です。

赤色矮星が放つ光は、太陽に比べて可視光の割合が低く、そこにある惑星に降り注ぐ光は波長が長い近赤外線になるため、地球の環境とはかなり異なることが予想されます。

このような近赤外線の環境下だと、太陽が放つ紫外線領域の可視光下で生きて来た人類にとっては不適合になってしまう可能性があり、地球と同じレベルでの生活は望めないでしょう。

とにかく、人類が移民出来るような”第二の地球”は宇宙広しと言えど、そう簡単に出会えるモノではないのかも知れません。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

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