Sponsored Link

地球外知的生命の宇宙船説に疑問?恒星間天体の特徴と正体は

2017年に史上初めて観測された恒星間天体「オウムアムア」。

恒星間天体~つまり、太陽系外からやって来た天体として初めて確認されたワケですが、
この天体が何故か、地球外知的生命体から太陽系に送り込まれた探査機(宇宙船)ではないか?
との論文が発表され、話題になっています。

非常に驚くべき論文の発表ですが、その根拠とは何なのか?

そして、この宇宙船説には疑問も正直なところあるのですが・・・果たして?

恒星間天体「オウムアムア」とは?

史上初の恒星間天体「オウムアムア」はメディアでも大きく取り上げられたので、ご存じの方も多いかと思いますが、

この天体について、少しおさらいをしてみますと・・・

オウムアムアが話題になったのは2017年10月。

ハワイのパンスターズ望遠鏡が、太陽系の外から飛来して来たと思われる天体「A/2017 U1」を発見したと発表した事に始まります。

この天体は、こと座の方角から秒速25.5キロという超高速で太陽系に進入。


「画像参照:小惑星(A/2017 U1)の軌道(NASAより)」

太陽と水星の間の軌道(近日点距離約3,710万キロ)を通過し、
その後地球に接近(約2,400万キロまで接近)。

そのまま、太陽系の外へ向けた軌道を取って、地球から離れて行っています。

この天体「A/2017 U1」の大きさは、長さ800メートル、幅は50~100メートルほどの細長い葉巻のようなカタチをしていると想定され、ハワイの天文台で発見された事から、現地の言葉で遠い過去からたどり着いた使者を意味する「オウムアムア(ʻOumuamua)」と名付けられました。

「動画参照:YouTube (プライバシー ポリシー)

異星人の探査機説?!その理由とは?

高速で太陽系に飛来して、更には小惑星(もしくは彗星)としては変わった葉巻型の形状をしていると思われる「オウムアムア」。

この奇妙な天体について、アメリカ・ハーバード大学の研究者が、
オウムアムア~異星人が太陽系に送り込んだ宇宙線(探査機)ではないか?
という奇想天外な説を発表し話題を呼んでいます。

そもそも何故、このような説が飛び出したのか?

その理由について、研究者はこのような説を論文で発見しています。

それは、自然に形成された天体とは思えないスピードで太陽系を離れているという事実。

というのも、通常このような天体は太陽の重力の影響を受けて減速するのですが、オウムアムアの場合、速度があまり落ちておらず太陽系を離脱出来る速度を十分保っている事にあります。

何故、オウムアムア減速せずに飛行出来ているのか?

研究者は「オウムアムアは人工物で、その動力源はソーラーセイルではないか?」という仮説を唱えているのです。

ソーラーセイルというのは、太陽の光やイオンを受けて推進力を得る、言わば”宇宙版のヨットの帆”と言える推進装置で、我々人類もソーラーセイルの実証実験に成功しています。


「画像参照:ソーラーセイルの実証機「IKAROS」(JAXAより)」

このオウムアムアの飛行速度について研究者は、人工物として2つの可能性を示唆しています。

  • 人類以外の高度なテクノロジーで造られた、星と星の間を浮遊するスペースデブリ

  • 異星人が太陽系(地球付近)に意図的に送り込んだ探査機

もちろんこれは、一部の研究者の仮説に過ぎませんが、
当然ながら、反論や疑問の声も挙がっています。

Sponsored Link


オウムアムアは異星人の探査機ではなく「恒星間彗星」?

オウムアムアが地球に接近した際、塵を含むガスを放出した形跡が見られなかったため「恒星間小惑星」として分類されまたが、その後の研究でオウムアムアは多量の金属で組成されており、ほとんど塵を含んでいないため、ガスだけが放出されていて、観測では検出出来なかったのではないか?

そのためオウムアムアは、ガスによる推進力であまり減速せずに飛行が出来ている。

※ 画像をクリックするとイメージ動画が再生されます。

「画像参照:NASA/JPL-Caltech

この事からオウムアムアの正体は恒星間小惑星ではなく、恒星間彗星ではないか?との推測に至っています。

オウムアムアの現在

様々な推測、議論を巻き起こし、謎多き観測史上初、太陽系に飛来した恒星間天体「オウムアムア」。

現在この天体は、時速約11万4,000キロという猛烈なスピードで太陽から遠ざかっており、現在(2018年11月)は遥か土星軌道付近まで到達しているとの事。

オウムアムアは、このまま太陽圏を離れて行き、いずれは太陽系を離脱し、二度と戻って来ることはありません。

もし、これが異星人が送り込んだ探査機であれば、母星に帰還する軌道に入るか、次の探査目標の恒星系に向かうでしょうが、おそらくは、このまま永遠に宇宙を放浪する事になるでしょう。

また、今回のオウムアムアは、たまたま地球に接近したため”史上初の恒星間天体”として発見されましたが、これ以外にも発見には至らない恒星間天体は太陽系にやって来ている可能性は十分にあります。

これらはどこから飛来して来ているのか?
そして、その起源はどこにあるのか?興味は尽きないところです。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

 この記事の内容にご満足いただけましたら
 ↓↓をクリックして下されば幸いです。
にほんブログ村 科学ブログ 天文学・天体観測・宇宙科学へ
「にほんブログ村」
Sponsored Link

コメントを残す

サブコンテンツ

このページの先頭へ