現代の定説になっている、私たちが居る宇宙にはビッグバンという誕生の瞬間があったという事。
そんな宇宙誕生の起源は約138億年前とされています。
しかし、どうやってそんな遥か昔の宇宙が誕生したとわかるのでしょうか?
誰も知らない宇宙が誕生したという謎。その証拠と宇宙の始まりはどういったモノだったのか?調べてみました。

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宇宙が誕生した瞬間と証拠

宇宙誕生は遥か昔のことであり、当然ながら誰も見たことがないワケで、あくまでも仮説として挙げられていて、これを「ビッグバン理論」と呼んでいます。
ビッグバンは何も存在しない無の世界に、突然、針の先ほどの小さな想像を絶する超高密度で超高温状態が発生し大爆発を起こしたと言われています。
これが宇宙誕生の瞬間であって約138億年前の出来事であり、現在もその爆発による膨張を続け宇宙は果てしなく広がっていると言われています。

「Image Credit:iStock」
そして疑問なのは、何故宇宙に始まりがあったと言えるのでしょうか?

その証拠を発見したのはアメリカの天文学者エドウィン・ハッブル博士です。
彼は宇宙の遥か彼方の銀河を観測していた時、銀河が放つ光のスペクトルが遠くなればなるほど色が赤くなることを発見しました。
これだけでは何の事かはわからないと思いますが、これは「光のドップラー効果」といい光が持つ”波”が赤くなればなるほど、その対象物(銀河)が遠ざかっていることがわかるというモノ。
つまり、銀河が遠くなればなるほどそれが離れていっているといここがわかり、宇宙が膨張しているという発見に繋がったのです。
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宇宙はどうやって形成されていったのか?

宇宙が誕生したビッグバンの爆発は宇宙の膨張を示すモノです。
では、我々の銀河や地球はどうやって生まれたのか?についてですが、宇宙が誕生したとき一番軽い元素である水素が大量に生成されたそうです。
生れたばかりの宇宙に大量に存在する水素。これが重力の干渉であちこちで一か所に集まり星(恒星)を形成する。そしてその星たちがまた集まり銀河を形成する。といったカタチで現在の宇宙が作られて行ったそうです。
また、水素以外の元素はどうやって出来たのか?それについては、水素が一か所に集まることで強大重力が発生し水素が燃える熱核融合が発生します。
水素が燃えると、次に重い元素ヘリウムが生成。ヘリウムが燃えると炭素、ネオン、酸素といったように次々に元素が生まれて行く連鎖が起き、最後に最も重い鉄の元素が作られ宇宙が形造られていったとの事です。

「Image Credit:Wikipedia」

宇宙に果てはあるのか?

宇宙が広がっているなら、その果てがあるハズ!?と思うのも当然かも知れません。
現在人類が発見した最も遠い天体は約134億光年離れています。
ということは宇宙が誕生してそう長く経過していない時代に誕生した天体だということになりますが、その天体がある場所は宇宙の果てに近いということになるのでしょうか?
実際はそうではなく、光の速さで地球に届いたのが134億年かかったというだけであって、我々が見ているのはその天体の134億年前の姿。
仮にその天体から我々の地球がある方角を覗いたとしたら、まだ地球も生まれていない遥か昔、134億年前のその姿を見れるというワケです。
少しわかりにくい解説かも知れませんが、要するに宇宙は膨張しているけど、明確な宇宙の果ては存在しないということになるのです。

宇宙が誕生する以前はどんな世界

さらに疑問に思うのは、宇宙が誕生する前はどんな世界だったのか?
宇宙が生まれる以前は、我々が常識とする空間も時間も光も存在しない世界だったと考えられ、言わば”無”に近い状態だったと想像されています。
”無”だから何も存在しない、全ての概念が当てはまらない虚無の世界だったのかも知れません。
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