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人類観測史上最大の恒星系は太陽と惑星間の距離がとてつもなく遠かった

太陽系外の惑星の探査が始まってから、次々に不思議な星が発見されて話題になっています。

そんな不思議な星の中で今回ご紹介するのは、母星の恒星からはぐれて宇宙空間を独立して浮遊している惑星か?と思っていたが、良く調べてみると実は浮遊惑星ではなく、ちゃんと母星の周りを公転している惑星だったという星。
これが、人類の宇宙観測史上最も大きな恒星系だということが判明し、常識を覆す大発見となっています。



これまで浮遊惑星だと思われていた星

2009年に発見された太陽系外の天体である「2MASS-J2126」。地球から約104光年離れています。
この星は、木星の質量の11~15倍の質量を持つ惑星としてはかなり巨大な星で、恒星に成り切れていない褐色矮星、もしくは近くに主星となる恒星が見当たらないため、浮遊惑星ではないか?と発見当時は思われていました。


「出典:(c)University of Hertfordshire/Neil Cook」

実は自由浮遊惑星ではなく主星を持つ惑星だった!

「2MASS-J2126」を調べて行くと、同じく地球から104光年離れた場所に、スペクトル型M2型という表面温度が3,000度前後の小型の赤色矮星(TYC9486-927-1)の周りを公転する惑星が「2MASS-J2126」であることが判明。

※ ちなみに、我々の太陽は表面温度が6,000度のスペクトル型G2V型で黄色矮星とも呼ばれています。

その赤色矮星(TYC9486-927-1)と「2MASS-J2126」との距離は実に約1兆キロもあり、小型の赤色矮星が従える惑星としてはありえないほど遠く離れています。
これだけ離れていると公転周期も天文学的に長く、主星TYC9486-927-1を1周するのに90万年もかかるそうです

なお、この「2MASS-J2126」は誕生してからまだ1,000万年~1億5000万年ほどの若い星で、主星の周りを50回足らずしか公転していないと思われています。

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何故遠く離れた恒星を公転する惑星でいられるのか?

太陽よりも小さな恒星で質量も小さい主星の赤色矮星・TYC9486-927-1。
当然ながらその重力も低いワケですが、低い重力ながら1兆キロも離れた惑星を従えています。

その理由として、TYC9486-927-1自体も惑星としては巨大な質量を持っていて、核融合反応を起こしていないが表面温度が約2,000度もある、スペクトル型L3型の褐色矮星ではないかと思われるため、恒星のTYC9486-927-1とお互いの重力で引き合っている連星に似た関係ではないかとも考えられます。

惑星「2MASS-J2126」に生命の存在は?

「2MASS-J2126」は木星の質量の11~15倍の質量を持つ惑星のため、しかも表面温度が高いためガス惑星であることが濃厚です。

ガス惑星は当然ながら地球のような陸地や海は存在しないので、生命が誕生する環境ではありません。

しかし、もしこの惑星が衛星を持っていたとしたら、惑星が放つ熱とわずかな光で衛星に大気があれば生命が誕生する可能性がないワケではありません。

但し、まだ誕生してから1億年程度しか経過していないので、この短期間で生命が誕生するには、あまりにも時間が短く可能性は極めて低いと考えられます。

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