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人類史上最も遠い天体に到達した探査機の偉業と任務とは?

2019年1月1日の元日。

人類の宇宙探査史上初の偉業が達成されている事に、
気付いている人はどれくらいいるのでしょうか?

あの冥王星探査で話題となった太陽系外縁天体探査機ニュー・ホライズンズが、冥王星よりも遥かに遠い天体に辿り着いた事を!

そして、その天体を間近で観測し地球にデータを送って来る事を。

天文ファンとしては、非常にワクワクする重大なニュースではないでしょうか?!

探査機が辿り着いた最も遠いカイパーベルト天体

2016年1月、史上初の冥王星探査を終えた、
NASAのむ太陽系外縁天体無人探査機「ニュー・ホライズンズ」。


「画像参照:冥王星に接近するニュー・ホライズンズの想像図(Wikipediaより)」

冥王星を離れたニュー・ホライズンズは、
それから約3年かけた2019年1月1日(日本時間)に、地球から60億キロ以上離れたカイパーベルト天体「ウルティマ・トゥーレ(※ ラテン語で「世界の果て」の意味)」に到達しました。


「画像参照:天体「ウルティマ・トゥーレ」の想像図(www.space.comより)」

もちろんここまで無人探査機が到達し探査を行うのは史上初の事。

この記事を書いている時点では、まだ本格的な観測は始まっていませんが、
ニュー・ホライズンズはウルティマ・トゥーレに3,500キロまで接近し観測をします。

前人未踏のこの地に訪れたニュー・ホライズンズ。
いったいどんなワクワクする情報を送ってくれるのでしょうか?
楽しみです!

ちなみに、ニュー・ホライズンズから観測データが地球に届くのに約2日ほどかかるとの事。

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カイパーベルト天体・ウルティマ・トゥーレとは?

太陽から約65億キロ離れた軌道を周回するカイパーベルト天体「ウルティマ・トゥーレ」。

と、ウルティマ・トゥーレの解説をする前に、
カイパーベルト天体とは何なのか?についてですが。

カイパーベルト天体は、現時点で最も遠い惑星・海王星の外側に小型天体(準惑星を含む)が密集する領域があり、これらの天体群の総称がエッジワース・カイパーベルト天体(カイパーベルト天体)と呼ばれています。


「画像参照:自然科学研究機構 国立天文台

ニュー・ホライズンズが観測した冥王星もまたカイパーベルト天体の一部であり、現時点で1,000個以上のカイパーベルト天体が発見されています。

そんな無数に存在するカイパーベルト天体の1つが、今回ニュー・ホライズンズが観測を行うウルティマ・トゥーレです。

では、ウルティマ・トゥーレがどんな天体で、
何故ニュー・ホライズンズの観測ターゲットに選ばれたのか?についてですが。

まず、その大きさと特徴について。

大きさは約30キロほどで、コブが2つあるような細長い形状をしており、赤みを帯びた色をしていると思われます。


「動画参照:YouTube (プライバシー ポリシー)

また、これも予想の範囲内ですが、
もしかしたら、衛星のような小天体を携えているか?
土星の環のようなリングを持っている可能性もあるとの事です。

次に、数多く存在するカイパーベルト天体の中から、ウルティマ・トゥーレがニュー・ホライズンズの観測目標に選ばれた理由について。

その理由はいくつかあり。
  • 理由①:冥王星フライバイ後の航路上近くにあった天体

  • 理由②:探査機の燃料消費が少ない範囲内にある天体

  • 理由③:ニュー・ホライズンズが次のフライバイを行うのに適度な大きさと重力を持つ天体

  • 理由④:太陽系の起源を探るに適している古い天体

いくつかある観測目標の中で、ウルティマ・トゥーレが選ばれた最も大きな理由と言えるのが、

この天体が惑星等の大きな天体の影響をあまり受けていない可能性があり、これにより太陽系創世期の情報を持っている期待度が高い事。

つまり、ウルティマ・トゥーレを調べる事で、太陽系がどのように誕生したのか?その謎に迫れる可能性があるという事のようです。

最遠のカイパーベルト天体を探査した後は?

探査機ニュー・ホライズンズは、天体ウルティマ・トゥーレに接近通過し、その重力を使って軌道変更、加速を行います。

つまり、今後のニュー・ホライズンズは一気に太陽系脱出に向けて加速するワケです。

そしてニュー・ホライズンズに与えられた次なるミッションは「New Horizons Message Initiative」。

これは、一般から募ったデジタル・メッセージを、
太陽系脱出をするニュー・ホライズンズに向けて送ろうという試み。

現在、ニュー・ホライズンズの他にパイオニア10号、11号、ボイジャー1号、2号と計5機の無人探査機が太陽系の外に向けて航行を続けていますが、これらの探査機は、限りなくゼロに近いが完全なゼロではない地球外知的生命体との接触を目指しています。

その目的のため探査機は、地球外知的生命体へ向けたメッセージを搭載しています。


「画像参照:ボイジャー探査機に積み込まれた異星人に向けたメッセージ ゴールドレコード(Wikipediaより)」

しかし、ニュー・ホライズンズだけはメッセージを搭載しておらず、
代わりに地球から送信するデジタル・メッセージというカタチでニュー・ホライズンズに携えようとしています。

そのメッセージの内容は、一般から募るだけあって様々。
画像や音声、音楽、コンピューターソフト等。

ただ流石に、ニュー・ホライズンズの記憶容量の限界や送信に費用がかさむため何でもOK!というワケではなく、それなりに厳選に選考されたメッセージとなるようですが、それでもメッセージ内容には制約は設けていないと言います。

いづれにせよ、ニュー・ホライズンズが地球外生命体に接触しなくても永遠にそのメッセージは宇宙を彷徨うワケで、もし人類が滅亡してもその痕跡は残る事を考えると、ロマンも広がるのではないでしょうか?!

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

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