人類が終焉を迎える危険性が高いと言われているのが、核戦争や未知の伝染病の蔓延、または発想が突飛かも知れませんが、異星人による侵略等も考えられなくもありません。
異星人の侵略はともかくとして、核戦争や伝染病は人類が絶滅する事を防ぐ手立てはあるかも知れませんが、最も危険性が高く、現在の人類には絶滅の回避方法が無いとされているのが、小惑星や彗星等などが巨大隕石となって地球に衝突するという恐ろしい天災です。
実際、これまでの地球史の中でも巨大隕石による衝突は何度も大量絶滅を引き起こしており、人類はまだそのような危機を経験していません。
もし、今後、人類の生存を脅かすような巨大隕石が地球に飛来して来たら、どのように対処すれば良いのでしょうか?

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地球の歴史は巨大隕石の衝突で変貌している

これまで地球は、巨大隕石衝突という未曾有の危機を何度も経験しており、その度に生物が大量絶滅し生態系も大きく変化して来たと考えられています。
そんな隕石衝突で最も有名なのが、約6,700万年前に起こったとされる中米・ユカタン半島付近に落下した直径10キロの巨大隕石。これにより、数億年間、地球上を支配し栄華を誇った恐竜の時代が終焉を迎え、人類が誕生するきっかけになったと言われています。

「Image Credit:iStock」
この時、衝突した隕石の爆風、衝撃波、そして巻き上がった粉じんと水蒸気で地球上空は覆い尽くされ、暗黒と寒冷化で多くの生物が絶滅した仮説が有力とされています。

防ぐ手立てがない巨大隕石の地球衝突

もし現代の地球に、恐竜を絶滅させたような巨大隕石が接近し、衝突の危険性が高まったとしたら人類にそれを防ぐ手立てはあるのでしょうか?
例えば、核ミサイルを隕石に打ち込んだとしても、巨大な質量の天体が猛スピードで向かって来るのを阻止する事は不可能だと考えられています。
また、レーザーを照射して軌道を変える方法もあると言いますが、現時点では理論上の方法であり実現するのは難しく、必ず上手く行くとも言えないとの事。

「Image Credit:DE-STAR
ただ、今の人類の技術では向かって来る巨大隕石を撃退する方法はないそうです。
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巨大隕石が地球に衝突したら?

もし、巨大な隕石が地球に衝突した場合、その破壊力は想像を絶する悲劇的な結果を生むと言われています。
それは、わずか数十メートルの隕石が衝突したとしても1都市を簡単に壊滅させるほどの破壊力があり、それが、さらに数キロ~数十キロレベルの大きさの隕石だった場合は、地球全体に壊滅的な打撃を与えてしまいます。
そしてさらに、直径が数百キロにも及ぶ巨大な隕石(小惑星)だったとしたら、もう絶望的なのかも知れません。

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人類が巨大隕石の衝突を経験していない理由

人類史の中で大量絶滅を引き起こすような巨大隕石の衝突はまだありません。
それは、人類が今も生き残って繁栄を極めているのが何よりの証拠です。
そんな人類の繁栄を手助けしているといっても良いのが、木星や土星などの巨大惑星の存在だと言う仮説があります。

「Image Credit:木星と地球の比較(NASA)」
その仮説の根拠は、地球に衝突してしまう可能性のある天体の多くは太陽系の外縁部からやって来るため、それらの天体は木星や土星軌道を通過します。
その時、特に木星などは巨大な重力を持つため、近くを通過する天体を引き付けてしまい、それが掃除機のような役割を果たしてくれ、結果的に地球に危機を及ぼし兼ねない天体を掃除してくれていると言われています。
もちろん、全ての天体を木星が掃除してくれているワケではありませんが、木星などの巨大惑星の手助け?が無かったら、もしかしたら今の人類は存在しなかったかも知れません。

危機回避のため今の人類が出来る事

今も地球の周りには、潜在的に危険な小惑星などが多数存在しています。
そんな危険な小惑星に、人類は常に観測の目を向けています。
それを「スペースガード」と呼び、世界各国に観測設備を設け実施しています。
●参考サイト:【日本スペースガード協会】
ちなみにスペースガードなどの観測もあり、現在、潜在的に危険な小惑星・地球近傍小惑星は5,000個以上発見されており、そのうち地球軌道をかすめる小惑星は1,000個近くも存在すると考えられています。
これらの危険な天体をいち早くキャッチして、適切な手段を講じること。
手段と言っても、現時点では衝突を防ぐことは出来ませんが、少しでも被害を軽減するための対策を取ることは、万が一の絶滅を防ぐことにも繋がるかも知れません。
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