水星の全体地形図の動画でわかる太陽に最も近い惑星の素顔
「水星」はイメージ的に、太陽系の惑星の中で一番注目度が低いような気がします。
これは、もちろん個人的な感想ですので何とも言えませんが、
それでも人類は、確実に水星の探査は行っています。
そんな水星ですが、これまでの探査結果で、全体像が明らかになりつつあり、
それに基づずき、水星の全体地形図が作製されたと話題になっています。
いったい、水星ってどんな地形で、どんな構成をしている惑星なのでしょうか?
太陽系で最も小さな惑星・水星
水星は、太陽系の惑星の中で最も小型の惑星で、直径が4,879キロ。地球の半分以下の大きさで、木星の衛星・ガニメデや、
土星の衛星・タイタンよりも小さな惑星です。
また、水星は太陽系で最も内側を公転する惑星で、
そのため、太陽に非常に近く(太陽からの平均距離約58,000万キロ)太陽光に邪魔をされ、地球から観測することは困難。
また、月のような岩石質の惑星で表面は特に変化のない地形。
そんな理由からか?
あまり一般には、注目されない原因にもなっているのではないでしょうか?
これまでの水星探査の成果
地球から比較的近い距離にある内惑星・水星。同じく、近い距離にある金星や火星に比べたら、圧倒的に探査回数も少なく、
本格的な探査は、1970年代に打ち上げられたマリナー10号と、
2011年に水星周回軌道に投入されたNASAの探査機・メッセンジャーだけです。
マリーナ10号は、水星の大気や地表の分析、また磁場の検出という成果を残していて、
メッセンジャーは、さらに高度な探査を行い、様々な水星のデータを地球に送ってくれ、
そのデータを分析し、水星の全体地図を作製。それが動画としても公開されました。
ちなみに、水星の地形図は、地表の高低差を色分けしてわかりやすく表示しているため、
この画像が決して、水星の本来の姿ではありません。
なお、色分けは、紫色と青色部分が地形が低い部分で、
緑色が水星の平地の高さで、
黄色から赤色、白色が標高の高い部分を現しています。
灼熱の大地のハズの水星に水の存在?
水星探査機・メッセンジャーは、他にも大きな成果を残しています。それは、太陽に最も近く、太陽光が当たる昼間の部分は、摂氏400度まで温度が上がります。
そんな灼熱の世界の水星に、何故か凍った水~氷があることが判明。
しかもその量は大量で、アメリカの首都・ワシントンD.C.の広さに想定すると、
氷の厚さは3キロメートルにも及ぶと言います。
何故、灼熱の惑星である水星に氷が存在するのか?
その氷のある場所は、永久に太陽光が指さないクレーターの中。
いくら太陽に近いと言っても、太陽の光が当たらない場所は、
マイナス200度ほどにもなり、その場所にあった水が氷となって残っているモノと思われます。
水星に何故水があるのか?については、現時点では仮説でしかありませんが、
過去に水を保有する彗星などの小天体が、
彗星に衝突した際にもたらされたものではないか?と考えられています。
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