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月の反対側の詳細画像と鮮明動画を撮影した探査衛星「かぐや」の成果

月の反対側(裏側)って地球からは絶対に見ることは出来ませんよね!?
つまり、見えない月の反対側は神秘的なイメージもあったりして、宇宙人の基地があるとか?古代文明の遺跡があるとか?など荒唐無稽なウワサも出たり謎に包まれていましたが、人類が月に探査機を送るようになった20世紀後半以降、その謎はデータや画像、動画等で詳細に解明され、宇宙人の基地など存在しないことがわかっています。

しかし、実際の月の反対側ってどうなっているのでしょうか?
そんな月の裏側の画像を、ハイビジョンカメラを搭載したJXSAの月周回衛星「かぐや」が捉えています。



月の表面の模様は、昔から各地で色々なモノに例えられています。

例えば、日本ではうさぎがモチを突いている姿とか、ヨーロッパではカニの姿だったりとか、女性の横顔に見えるとか、地域によっていろんな見方がされています。

その色々なモノに見える月の模様は全て月の1つの方向を見て例えています。
つまり、地球から見える月は常に同じ方向を向けていて、決して反対側を地球から見ることは出来ないのです。

月の裏側が見えない理由

地球から見る月が、常に同じ方向を向けている理由。
それは、月の自転と月が地球の周りを回る公転周期がまったく一緒だからです。

月の自転スピードは遅く1回転するのに27日もかかってしまいます。
それに対し、月が地球を1周するのも同じ27日で、月が地球を1周公転する間に自らの回転(自転)も1回していることになります。

これをもっと具体的にご説明すると、”ぐるぐるバット”のようなゲームに例えるとどうでしょう?!

中心軸に置いたバットを地球と例え、バットを持っているあなたが月としたならば、あなたがバットの周りをぐるりと1周すると、あなたのカラダはバットに同じ方向を向けたまま、自然と1周していることに気付くと思います。
つまり、これが月が地球に同じ方向を向けているということと一緒で、自転と公転が同期していることで起きる現象なのです。

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月の裏側探査の歴史

地球からわずか30数万キロしか離れていないのに、裏側を決して見ることが出来ない月。
そんな月の裏側は長い間、人類が知りたくても知ることが出来ない謎とされてきました。

月の裏側を初めて撮影することに成功したのは、アメリカと旧ソ連の冷戦時代の宇宙開発競争初期の1959年。
アメリカより先に、旧ソ連の月探査機「ルナ3号」が月の裏側に周り、撮影しています。

その後、アメリカのアポロ計画でも有人飛行で月の裏側を直に目にし、ウワサされているような宇宙人の基地など無いことが証明されています。

それからも各国で月の探査(無人)が行われ、そんな中で最も鮮明な月の裏側の撮影に成功したのが、我が日本の月周回衛星「かぐや」の活躍です。

「かぐや」が探査した月の裏側の真実

2007年に打ち上げられた月周回衛星「かぐや」。
搭載された高性能なレーダーとカメラで月全体の地形図を作製したり、月では地球と違い昼と夜の区別がハッキリしていない場所があり、1年中太陽光が当たり続ける場所「永久日照」や逆に1年中日が当らない「永久影」も発見しています。
これは、今後人類が月面基地を建設するときなどに役立ち、太陽光で電力を供給するには、永久日照のある場所に基地を建設することも検討されています。

参考動画①:【月周回衛星「かぐや」】

参考動画②:【「かぐや」による満地球の出の映像】

参考動画③:【「かぐや」による満地球の入の映像】

また「かぐや」の月面探査でわかった事として、月の表側と裏側では環境がかなり違うという事を発見。

まず、月の表と裏では地形が大きく異なります。



表側は盆地など平地が多いのに対し、裏側はゴツゴツとした地形でクレーターがより多く見られます。
これは、太古の昔に表側に起きたと思われる、巨大な天体衝突の影響で平坦な地形が出来たのではと考えられますが、それに対し裏側は山やクレーターだらけ。

「かぐや」の調査によって、月の裏側の地形は約25億年前まで火山活動が活発だったことが明らかにされ、その名残りもありゴツゴツとした地形が現在でも残っていると考えられています。

「かぐや」が撮影した月の裏側の写真

月の表と裏側。異なる歴史を踏んできたため、ことなる景色が広がっています。
「かぐや」はそれを詳細に分析して地図として作製。

我々は作製された月面地図をブラウザ上で手軽に見ることが出来ます。

参考サイト:【月の地形図】

月面地形図を見ると、一見不気味な月面のように見えますが、実際にこのように見えるワケではなく、地形をわかりやすくするために画像加工しているからです。
特に、ゴツゴツした凹凸のある月の裏側は、より不気味に見えますが、これを見ると月の低い場所や高い山などが良くわかるかと思います。

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