「地球の寿命は後どれくらいあるのか?」と考えた事はあるでしょうか。
最近、世界的規模の社会問題になっている人類の環境破壊により、地球に残された寿命もそんなに長くない?と深刻に考える人もいるかも知れませんし、逆に、そもそもそんな事など考えたこともなく無関心で、人間の寿命に比べたら遥かに長いと思う人もいて様々でしょう。
そんな地球の寿命について真剣に研究し検証を行った人達がいるそうです。
それが、イギリスのセントアンドリューズ大学の宇宙生物学者研究チームで、彼らが研究結果を発表をして話題になっています。

Sponsored Link

本来の地球の寿命

本来の地球の寿命は残り数十億年で、太陽の活動が衰えると共に地球も太陽と運命を共にすると考えられており、太陽自体は今後50億年以内に自らが持つ核融合燃料を使い果たし”赤色巨星”に変化して膨張すると考えられ、その膨張した太陽に地球は焼き尽くされるか?呑み込まれて最期を遂げると言われています。

(赤色巨星になった太陽 イメージ)

「Image Credit:日経サイエンス」

研究チームが発表したリアルな地球の寿命

本来は後数十億年の寿命がある地球ですが、宇宙生物学者研究チームの発表によると、地球の寿命が尽きるのはもっと早い段階だとし、太陽のエネルギーが尽きるのを待たずして、約28億年後には地球上の全生命は死滅すると研究結果を導き出しています。
約28億年後の未来、まだ太陽は元気に活動を続けていると思われますが、地球自体がその頃には大きく環境が変わってしまっていると考えられています。
Sponsored Link

地球の環境が激変するその原因は、気候変動による”地球温暖化”であるとされています。
現在、人類が出す二酸化炭素等の温暖化に繋がる排気物により、地球の温暖化が進んでいて環境破壊が深刻になっていると言われていますが、身勝手な人類が二酸化炭素を排出しなくとも、徐々に地球の温度は上がって行くといいます。
つまり、28億年後の地球の未来は生命が生息出来ないほどの高温の環境になってしまい、死の世界に変貌してしまうとの事です。

「Image Credit:iStock」

地球の最期のシナリオ

28億年後、どのようにして地球は最期を迎えて行くのでしょうか?

それについては、宇宙生物学者研究チームが死滅に向かう5段階のシナリオを想定しています。
  1. 地球の気温上昇で、水蒸気が地球上を覆い、二酸化炭素が減少してしまう
  2. 二酸化炭素濃度が低くなると、それを必要とする植物が減って行く
  3. 植物が減ると酸素も薄くなり、動物も死に絶える
  4. 動植物が死に絶えて残るのは微生物
    しかし、高温化が続き地球上の水もほとんど無くなり、微生物の生息も難しくなる。
  5. 最終的には生物のDNAが崩壊する摂氏140度を超えてしまい、地球は生命体が存在しなくなる
これが地球滅亡のシナリオだと言います。
これによるとかなり恐ろしい話ではありますが、とは言っても28億年後という遥か遠い未来ですので、深く考える必要などありませんが、でも、今後の人類の地球に対する行い次第では、地球の死期を早める可能性もあるとのことなので、こちらの方が非常に恐ろしいことではないでしょうか。

「Copyright ©: NNGJapan All rights reserved.」
Sponsored Link