太陽系で地球外生命体が存在する可能性のある天体4候補とは?
人類は今、本気で地球外生命体、または宇宙人の探査を行っています。
でも、「そんなモノいるワケない!」と思っている人も多いのではないでしょうか?
しかし、とてつもなく広大な宇宙で、生命が存在しているのは地球だけだ。と思うのも不自然な話ではないでしょうか?
つまり、地球という存在がある以上、宇宙のどこかの星に地球外生命体はいるハズと考えているのです。
では、その星ってどこなのか?
それを探るべく、太陽系外の星々の探査も行われていますが、
もっとも身近な場所?~太陽系内の星に生命が存在する可能性はないのでしょうか?
良識ある多くの科学者は、宇宙には、地球以外にも生命が存在する可能性は高いと考えています。
理由は、大雑把な言い方ですが宇宙はとんでもなく広いという事。
例えば、天の川銀河は、2,000億個を超す恒星の集合体で、
我々の太陽も恒星であり、その中の1つで2000億分の1にしか過ぎません。
そしてさらに宇宙には、天の川銀河のような、大小様々な銀河が数千億も存在しています。
このような、我々の物差しでは測りきれない、壮大な広さを持つ宇宙がある以上、
生命が存在するのが地球だけなんて、どう考えてもおかしい。
そんなことから、宇宙のどこかに生命は存在するハズだ!と考えているのです。
しかし、広大な宇宙でその存在を探すのは至難の業。
地球外生命体がいるとしても、いったいどこにいるのか?まったく見当がつきません。
それに、もし地球外生命体がいたとしても、そこは地球から遠く離れた太陽系外。
現時点で我々人類が、直接それを確認に行くことはとても叶わないのです。
生命の痕跡を見つけてもそこは太陽系外。
それなら、近場の?太陽系の中には、地球以外に生命が存在する可能性はないのでしょうか?
ここでは、生命がいるかも知れない?!
可能性がある候補となる太陽系の星たちを、いくつか紹介してみたいと思います。
第一候補「火星」
(引用元:Wikipedia)今の人類の科学力で、最も生命存在の可能性を調べることが出来る、
言わば、最も身近な星といえるのが火星かも知れません。
火星は、地球のすぐ外側の軌道を公転する、太陽系第4番目の惑星です。
3番目の惑星である地球の太陽からの距離が約1億5,000万キロ(1天文単位)なのに対し、
4番目の火星は太陽との距離約2億3,000万キロ。
単純に地球より8,000万キロも太陽から離れているので、
太陽から届くエネルギーも、地球と比べたら極端に少ないことになります。
そのため、火星の地表の平均温度はマイナス40度前後。
地球で言えば、極寒の極地方の気温に相当します。
また、火星には大気も存在しますが、それはとても希薄なモノ。
地球の大気圧が1,000ヘクトパスカル前後あるのに対し、
火星の大気圧は10ヘクトパスカルにも満たないため、
普通に考えれば、とても生命が生息できる環境ではないと思えます。
しかし、完全に生命がいないとは断言出来ず、
もしかしたら、極一部の地域や地下などに、痕跡が見つかるかも知れません。
ただそれは、火星の過酷な環境からして絶望的な可能性。
火星は今後、有人探査も計画されていますので、
その探査で、何らかの結論は出るのではないでしょうか?!
第二候補「エウロパ」
(引用元:Wikipedia)エウロパは、惑星ではなく木星の衛星の1つで、
木星~ガリレオ衛星2番目の衛星です。
エウロパが属する木星と太陽との距離は約7億5,000万キロ。
そのため、太陽から受けるエネルギーもほんの少し、極寒の領域にエウロパはあり、
その証拠にエウロパの表面は厚い氷で覆われています。
そんな極寒の星が何故、生命が存在するかも知れない候補の星なのか?
その理由は、エウロパの氷に覆われた地下にあります。
エウロパは、木星の強大な潮汐力によって生じる摩擦力で、
内部に熱が発生し、厚い氷の下には、熱で溶けた水があり、
そこにはかなり大量の水~つまり暗黒の海が広がっている可能性があるとの事。
参考動画:【The Europa Jupiter System Mission】
もし、厚い氷の下に海が広がっているのなら、
そこに生命が存在してもおかしくないと考えられているのです。
第三候補「エンケラドス」
エンケラドスは、エウロパよりもさらに太陽から遠く離れた土星の衛星の1つです。このエンケラドス、直径が500キロほどしかない小さな衛星のため、
これまであまり注目されて来なかったのですが、
氷に覆われた裂け目から、間欠泉と思われる氷が噴出しているのが確認され、
センセーショナルな話題となり、一気に注目を集めることとなりました。
小さな土星の生成・エンケラドスから吹き出る間欠泉。
それは、この星の地下に熱せられた熱い水があるのでは?と推測されます。
(引用元:NASA/JPL-CALTECH)
つまり、温かい水があれば、エウロパと同じように地下に海が存在する可能性があるという事。
参考動画:【ScienceCasts: Close Encounter with Enceladus】
一部の科学者の間では、生命存在の可能性はエウロパより高いとされていて、
噴き出す間欠泉のサンプルを採取出来れば、そこに生命の痕跡が見つかるかも知れません。
第四候補「タイタン」
(引用元:Wikipedia)タイタンもまたエンケラドスと同じく、土星の周りをまわる衛星の1つです。
当然ながら、タイタンもまた太陽の恵みの少ない極寒の星なのですが、
この星の特徴は、太陽系最大の衛星で厚い大気に覆われた星だということです。
また、タイタンは太陽系の天体の中で唯一、地球に似たような環境を持つ星でもあります。
それは、地球のように生命が存在しているということではなく、
地球のように川や湖が存在し、地表に雨を降らす環境があるという事なのです。
ですが、それは水を湛えた川や湖、雨ではなく、その成分はメタン。
さらに地表の温度はマイナス200度前後と、
普通に考えれば生命なんてとても生きられる環境ではありません。
しかし、一部の科学者は、生命存在の可能性を
地球の環境をベースにすることは間違っていると考えています。
つまり、気温が適温で、水と酸素が無いと生命は生きられない。
のではなく、水や酸素が無くて、極寒の環境でも適応できる生命体がいるかも知れない。
という事なのです。
参考動画:【What Huygens Saw On Titan】
ここでご紹介した4つの候補の天体。
現時点では、そこに生命存在する証拠は見つかっていませんが、
今後、人類はこれらの天体をさらに調査する予定です。
その調査次第では、人類の常識を覆す生命の発見があるかも知れません。
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