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オールトの雲と太陽の距離はどれ位で彗星や生命の故郷と言われる理由

「オールトの雲」ってご存じでしょうか?

太陽系は小学校で習ったように、太陽、水星、金星、地球、火星、木星、土星、天王星、海王星の惑星群。
そして一番外側を公転する準惑星の冥王星までが太陽系全てだと思っている人が多いようですが、実はそこまでは太陽系のほんの一部にしか過ぎない事。

太陽の影響が及ぶ領域はまだまだ遠い宇宙空間まで続き、オールトの雲がその最深部だと考えられています。
今回は、そんな太陽系最外縁部のオールトの雲についてを中心にお話してみたいと思います。


太陽系の広さは?

現在、人類の探査が進んでいる太陽系外縁部の天体・冥王星までの距離が約59億キロ(平均)。
通常なら冥王星までが太陽系の一番外側だと考えがちですが、太陽系の広さはまだまだそんなモノではなく、遥かに広いと考えられています。

冥王星を含む小天体がドーナツ状に集まる宙域をエッジワース・カイパーベルトと呼び、さらに最近話題となり発見されるのが待ち望まれている第9惑星もカイパーベルトの外縁部に属すると思われ、そしてさらにその外側に存在すると考えられているのが、今回ご紹介する”オールトの雲”です。

このオールトの雲までが太陽圏とされていて、太陽からオールトの雲までの距離が光の速さで1年かかる距離、つまり1光年だと考えられています。

太陽系最外縁部・オールトの雲とは?

オールトの雲はイメージとして太陽圏の外側を微小天体が薄く取り巻いていると考えられていて、ここは時折、内惑星系までやって来る彗星の故郷だとも言われています。

実際のところこのオールトの雲の存在は確認されていないので、現時点では推測上の仮想天体として捉えるのが正しく、今後、太陽圏を離脱する探査機・ボイジャー1号、2号などで明らかになって来ることが期待されます。

ちなみにここには、生命の源である水や有機物質も存在しているのではないか?とも考えられており、地球に生命をもたらしてくれた起源はオールトの雲にあるかも知れないとも言われています。


「画像参照:国立天文台 天文情報センター

オールトの雲が生命の起源と言われる理由

オールトの雲から、時折太陽の引力に引かれて、太陽系の内側までやって来る彗星。
これらの彗星を長周期彗星と呼びますが、全ての彗星とは限りませんが、水や有機物質を多く含んでいる彗星が確認されています。

このような彗星が、太古の昔、無機質で単なる岩石の塊でしかなかった地球に衝突したことで海がや大気が誕生し、そして有機物質が化学反応を起こし生命が生まれたと考えられています。

この考えは仮説の域を超えてはいませんが、オールトの雲からやって来た彗星が、生命の種となって地球を豊かな大地に変えたのだということのようです。

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何故、オールトの雲存在の仮説が生まれたのか?

オールトの雲は、観測されていないのにほぼ存在すると考えられています。

では何故、見つかってもいないオールトの雲が存在すると言えるのか?
その理由は、長周期彗星が持つ特殊な軌道にあります。

彗星には一定の公転周期を持つ短周期彗星と、不安定な超楕円軌道を持つ長周期彗星とがあります。
この長周期彗星の軌道が非常に大きな傾斜角度を持っており、その傾斜角度からしてとても長い公転周期があると想定されるため、この軌道をトレースするとオールトの雲が存在する宙域まで到達すると考えられています。

また、長周期彗星は一方方向からやって来るのではなく、あらゆる方向、角度からの軌道を持っているため、必然的に彗星の起源であるオールトの雲は太陽系外縁部に広く分布しているのではないか?とも想定出来るのです。

オールトの雲はどのようにして生まれたのか?

オールトの雲がどのようにして生まれたのか?についてはハッキリとは判っていませんが、おそらく太陽系創世紀に、中心の太陽に集まったガスや塵が外縁部に取り残されたものではないかと考えられていて、言わば太陽系が出来たときの残りではないか?とも見られています。

他、太陽や木星などの巨大な重力の作用で、遥か遠い外縁部まで飛ばされてしまった微小天体が集まったとも考えられています。

いづれにせよ、今後の深宇宙探査でオールトの雲の存在や正体が判明して来ると思いますが、太陽圏を抜けるボイジャー探査機もオールトの雲に達するまで長い年月がかかることも予想されますし、何よりその頃は探査機のバッテリー切れで地球と交信が出来ない状態でしょうし、オールトの雲の謎が解き明かされるまで、まだかなりの年月が必要なのかも知れません。

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