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木星衛星ガニメデにロシアが探査観測する理由とミッション時期と目的

2014年にロシア政府が欧州と協力し、木星の衛星の一つである「ガニメデ」に無人探査機を送り、この衛星の探査観測調査を行う計画があると発表されました。

ガニメデは太陽系で最も大きな衛星としても知られ、かの有名なガリレオ衛星の一角を担う星でもあります。
そんな有名なガニメデですが、ロシアが巨額を投じて探査を行う理由と目的について調べてみました。



ロシア政府のガニメデ探査計画とは

ロシア政府が発表した計画は、2014年3月に欧州宇宙機関(ESA)との間で会議を行い、ESAの木星探査計画ジュース(JUICE: Jupiter Icy moons Explore)への協力を模索すると言っています。

現時点では計画段階なので詳細はまだ公表されていませんが、おそらく計画は実行されるものと予想されており、それによると、ガニメデ探査機は2022年頃打ち上げられ、目的地のガニメデに到着するのは約11年後の2033年頃だとされています。

なお、計画段階での無人探査機のイラスト・イメージはコチラ。


このイメージ画でもわかるように、ロシアが打ち上げる無人探査機は、ガニメデの軌道上から探査を行うのではなく、ガニメデの地表に着陸して探査を行うものであり、実現し成功すれば大きな成果が期待出来るものです。

ロシアが探査を狙う木星の衛星「ガニメデ」とはどんな星なのか

ロシア・欧州が巨額を投じて探査すると言われている木星の衛星「ガニメデ」とは、いったいどんな星何でしょうか?

冒頭でも触れましたが衛星・ガニメデは、かの有名なガリレオ・ガリレイが17世紀に手作りの天体望遠鏡で発見した木星のガリレオ衛星のひとつ。

ガニメデはガリレオ衛星としては木星の第3衛星ですが、現在発見されている木星の衛星としては7番目の衛星となります。


ガニメデの最大の特徴は、太陽系の衛星の中で最大の大きさを誇り、
その大きさは惑星であり水星よりも8%大きいということで知られています。


「動画参照:YouTube (プライバシー ポリシー)

ガニメデの探査を行う目的とは?

木星のガリレオ衛星の中で最も注目を集め、探査計画が重要視されているのが衛星「エウロパ」。
エウロパはガニメデの内側を周る衛星で、ガニメデより探査価値があるとされています。



エウロパが注目されている理由はその星の内部構造。
衛星の表面は厚い氷に覆われていますが、その氷の約10キロ下には、木星の強大な潮汐力で溶かされた地球よりも広大な海が存在していると予想されており、その海には生命が存在する可能性があるのでは?と期待されていて、そんな期待度からも、むしろガニメデよりもエウロパの方が調査が急務とされています。

では、何故ロシアはエウロパではなくガニメデの探査を行おうとしているのか?

その理由のひとつとして、エウロパ探査はアメリカに先を越されてしまうということで、要は膨大な予算を使ってアメリカが探査した後のエウロパに行っても二番世辞になってしまい、ライバル・アメリカを出し抜くことが出来ない?!

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そこで白羽の矢が立ったのが、太陽系最大の衛星・ガニメデ。

ただ、アメリカとの探査競争に勝つ以外にも、ガニメデの探査を行うには大きな目的は当然ながらあります。

それは、ガニメデの地下にも塩水の海があると考えられており、さらに衛星としては太陽系で唯一磁気圏を持つ星でもあるという事。

さらに、1995年にハッブル宇宙望遠鏡を用いた遠紫外線分光分析により酸素原子を持つ微量の大気の存在が確認されています。

しかし、ガニメデの氷の厚さは約200キロもあり、酸素の大気があると言っても非常に薄く、表面温度はマイナス200度と超極寒の環境である事は確か。
このような過酷な環境下での生命の存在の可能性は皆無といえるほど望みはありませんが、やはり、探査に値する魅力のある環境がガニメデには揃っていますので、目的はガニメデの未知の正体を知ることで間違いないでしょう。

現在計画されているロシアのガニメデ探査計画は ”ラプラスP計画” と呼ばれており、2機の宇宙探査機が各々のロケットによって打ち上げられ、ガニメデの軌道を周り探査を行う1機と、着陸して地表で約1年間探査を行う1機とに別れて詳細な探査が計画されていると言います。

ちなみにこのミッションは非常に難しく、そもそも地球から遠く離れたガニメデの周回軌道に探査機を乗せるのは至難の業だといいます。
そして、少しでも軌道計算が狂えば、木星の強大な重力に捕まる恐れもあり、非常に困難なミッションと言えるでしょう。

この計画が実行され成功すれば、とても興味深い情報が得られるかも知れませんし、ロシアの宇宙探査技術も世界に大きくアピールできます。
ただ、探査機がガニメデに到達するのは20年も先の話ですので、今後どうなるかはまだ未知数です。

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