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火星の衛星の軌道の謎とフォボスが崩壊落下の危機にある原因とは

火星には大気や水もあり、生命の存在の可能性などの期待から火星探査が行われている注目の惑星ですが、そんな火星にはあまり知られていないのですが衛星も存在します。
それがフォボスとダイモスという2つの衛星です。

この火星の2つの衛星は、他の惑星の衛星とは基本的に異なり、言わば特異な存在です。
今回はこの火星の衛星・フォボスとダイモスに焦点を当ててみたいと思います。



火星の衛星の起源

火星には2つの衛星フォボスとダイモスが存在します。
しかし、衛星とはいえどちらも非常に小型で、地球の衛星である月のような球形の形はしておらず、岩の塊のような歪な形をしています。

この2つの衛星の起源は、火星と木星の間の軌道に存在する無数の小惑星が集中する小惑星帯(アステロイドベルト)にあるとされ、この中の2つの小惑星が火星の重力に引かれ衛星となったものと推測されます。



また、この2つの衛星は公転運動もそれぞれ異なり、
火星の地上から見ると、フォボスは西から昇って東に沈み、
ダイモスは東から昇って西に沈むという逆の公転運動をとっています。

その理由は、この2つの衛星が火星の重力に捕らわれた経緯がそれぞれ違うからだとされています。

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第一衛星「フォボス」とは

火星の最も内側を周る第一衛星・フォボスは火星の衛星軌道上のかなり低い高度で公転しています。
その火星との距離、わずか6,000キロ。

大きさも球形ではないので正確な直径は測れませんが、平均すると22キロ程度の大きさだと言います。

このフォボスの最大の特徴は、衛星としては火星の上空を低い高度で周っていることで、この影響で火星の潮汐力を強く受け、少しずつ崩壊も始まっており、また火星の引力に引かれ約50年に1メートル程度ほど火星に落ちつつあるといいます。

そして今後(数千万年後)フォボスに待つ運命は、火星に落下するかバラバラに崩壊し、その破片で火星を取り巻く”環”になるのでは?と推測されるそうです。



第二衛星「ダイモス」とは

ダイモスはフォボスの外側を周る第二衛星。
火星からの平均距離は比較的遠く約23万キロ。
大きさもフォボスの半分程度で平均12.5キロです。



ダイモスは火星から離れていることもありまた、その公転軌道と火星の重力では、ダイモスを長く衛星として留めておく事は難しいため、火星に落下しつつあるフォボスとは逆でダイモスは今後火星の衛星軌道から離れていく運命にあるといいます。

過去に行われた火星の衛星探査

火星探査に伴い、母星の火星に最も近いフォボスにも探査の目が向かったことがあります。
その探査を行ったのが1988年に旧ソビエト連邦が打ち上げた火星探査機・フォボス1号と2号。

しかし、この2機の探査機ともに途中で交信が途絶え失敗。
その後もフォボスには探査の目が向けられましたが、未だ詳細な探査は実現していないようです。

衛星とは言え、小さな岩塊のフォボス。
探査の目が向けられる理由は、この星からわずかな水蒸気と思われる気体が噴出していることが確認されているため、この星に生命誕生の起源の謎が隠されている可能性もあるとして、探査の価値のある天体として注目されているようです。

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