12月に見頃のふたご座とこぐま座流星群が極大ピークはいつ?
毎年12月になるときに出現しピークを迎える流星群。
この時期の流星群は2つ。
「ふたご座流星群」と
「こぐま座流星群」です。
12月ともなると夜がかなり冷え込みますが、それでも夜空を流れる美しく幻想的な流星群を観測したいのなら、この2の流星群は、是非見ておくべきではないでしょうか?
流星群とは何?
このサイトで何度も流星群について解説していますので今更ですが、流星とは、宇宙空間を漂う塵が、地球の重力に捕まり落ちて来る現象をいいます。一般的に我々が「願い事を3回唱える。」~願い星の流星の正体は数ミリ~数センチ程度の塵のため、地球に落ちて来る時の大気摩擦で、一瞬で燃え尽きてしまいます。
しかし、先日も話題になった謎の飛行物体も流星の一種で、数十センチ以上もある塵(小惑星などのカケラ)は、大気圏に突入してもすぐには燃え尽きず、しばらく上空を飛行します。これを”火球”と呼び、ニュースでも取り上げるように、かなり珍しい現象です。
(参考・流星(上)と火球(下))
「画像参照:Wikipedia」
12月に観測できる流星群
冷え込む12月の夜。そんな寒い夜は、なかなか外には出にくいかも知れませんが、流星群の天体ショーが観れるとなれば、少々我慢して外に飛び出してみる価値があるかも知れません。
12月は年間を通しても、出現率が高い流星群が観られます。
それが「ふたご座流星群」で、1月のしぶぎん座流星群、8月のペルセウス流星群と並んで「三大流星群」と呼ばれるほど、見応えのある流星群です。
さらにもう1つが「こぐま座流星群」。
こぐま座流星群は、ふたご座流星群ほどではありませんが、それでも観測条件が揃えば、美しい流星が流れる姿を楽しむことが出来ます。
ふたご座流星群の起源と見頃
ふたご座流星群は、三大流星群の1つとあって、出現率の高い流星群です。この流星群、最もピークな極大期なら、1時間あたり数十個の流星を見られる可能性があります。
ふたご座流星群の流星源となっていると考えられているのが、フェアトンという小惑星です。
フェアトンは現在こそ小惑星として分類されていますが、以前はガスや塵を出しまくっていた彗星だったち考えられていて、太陽を何度も周回うちに、彗星の成分を全て放出し尽くし、現在では岩塊になった小惑星として太陽を周回しています。
「画像参照:AstroArts」
さて、そんなふたご座流星群の見頃は、12月14日~15日。
現時点(2016年)からの数年間の予想で、好条件で観測できる見頃となるのは?
- 2017年12月14日と15日の未明
(極大期は日中の予想ですが、未明も比較的出現率が高いかも?) - 2018年12月14日の夜半から15日の明け方まで
- 2020年12月15日の未明が最良との予想
なお、2015年に出現した、ふたご座流星群の動画が投稿されていましたので、コチラを参考にしてみても良いのではないでしょうか。
こぐま座流星群の起源と見頃
こぐま座流星群は、クリスマス直前に現れる流星群としても有名です。それは12月22日~23日にかけて見頃を迎え、観測出来れば、より一層、クリスマスムードも盛り上がるのではないでしょうか?!
但し、ここのところあまり出現率の高くない流星群です。
予想では、1時間に数個観測出来れば良い方ではないか?とされています。
ちなみに、こぐま座流星群起源となる母天体はタットル彗星だと考えられ、現在も約14年周期で太陽を周回している彗星です。
こぐま座流星群の数年間の出現予想は。
- 2016年12月22日の日没後から未明にかけて
- 2017年12月22日の夜半頃から23日の明け方
- 2020年12月23日の日没以降
流星群はどうやって観測すればよいのか?
今回ご紹介した12月に出現する2つの流星群。名前のとおり、「ふたご座」や「こぐま座」がある方角を起点に流星が流れてくるのですが、だからと言って、必ずしもその方角に注目しなくてはいけないという事はありません。
観測の基本は、流星群の名前のついた星座方角ですが、流星は全天のどこからでも流れて来ます。
そのため、一点方向ばかり注目いsていると、せっかく流れてきた流星を見逃すことだってありますので、なるべく広く空を見上げられるような状態を作り、集中せずにリラックスした気持ちで夜空を見上げることをオススメします。
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