近距離恒星に地球型惑星発見!映画「アバター」世界は実在?
大ヒットしたSFファンタジー映画「アバター」。
アバターの舞台は、実在する恒星系にある架空の星・パンドラだったのですが、
実はその恒星系に、架空だったハズのパンドラ星が実在するかも知れないという、驚くべき発見があったようです。
つまり、それは地球に良く似た星(地球型惑星)で、将来人類が移住出来るかも知れない星という事?!
今回は、メディアでも大きな話題になった、パンドラ星(仮)について少し詳しく調べてみました。
目次
おさらい~映画「アバター」の舞台とは?
映画「アバター」は、2009年に公開された巨匠ジェームズ・キャメロン監督のSFファンタジー映画。大ヒットしたので、相当数の人がこの映画を観賞しているかと思います。
舞台は、太陽系から最も近い恒星系アルファ・ケンタウリにある惑星ポリフェマスの衛星・パンドラ。
この星・パンドラには、大気があり生命も生存して、
そして知的生命体である”ナヴィ”という先住民族が住んでいて、
パンドラ星にやって来たエイリアン(人類)と、ナヴィとの交流と戦いを描いた物語。
これがアバターの概要なのですが、
今回話題となるのが、アバターの舞台となった実在する恒星系アルファ・ケンタウリに、
地球によく似た惑星が見つかったという事です。
太陽系のお隣りの恒星系に見つかった地球型惑星とは?
アリファ・ケンタウリ星系は、我々の太陽系に一番近い場所にある、恒星(太陽)が3つもある三重連星です。
そんな三重連星の1つであるプロキシマ・ケンタウリは、
アリファ・ケンタウリ星系でも、最も太陽系に近い場所にある恒星で知られ、その距離は約4.2光年。
この恒星プロキシマ・ケンタウリを周回している惑星「プロキシマb」が、
地球によく似た環境を持っているという事が確認され、大きな話題になっています。
惑星「プロキシマb」とは?
プロキシマbは、地球と同じくらいの大きさを持つ岩石惑星で、生命が生存可能な領域(ハビタブルゾーン)に位置すす惑星であることが確認されています。
現在人類は、地上や宇宙空間に設置した宇宙望遠鏡などを駆使し、
太陽系外の惑星探しを行っていて、既に3,000個を超える太陽系外惑星を発見しています。
その中で、ハビタブルゾーンに位置する地球型惑星の発見はごくわずかで20個程度。
そんなわずかな地球型惑星が、地球に最も近い場所に存在したことは、
人類の天文史を揺るがす、大発見ということになります。
この大発見の惑星「プロキシマb」ですが、地球の約1.3倍の大きさで、地表が岩石で覆われていて、
もし、この星に水が存在すれば、液体のままを維持できるほどの、温暖な地表温度ではないかと考えられています。
「動画参照:YouTube (プライバシー ポリシー)」
プロキシマbはパンドラ星になり得るのか?
惑星プロキシマbは、映画「アバター」に登場する架空の星パンドラ星と同じ、アリファ・ケンタウリ星系にあります。
では、プロキシマbは、パンドラ星と同じように大気や水があり、
生命が存在する可能性はあるのでしょうか?
残念ながら、現時点ではそこまでの確認はできておらず、
水があれば、液体で存在する可能性があるということだけ確認されているだけに過ぎません。
また、この惑星には、地球と同じような大気があるかどうかもわかっておらず、
さらに、主星であるプロキシマ・ケンタウリとの距離もかなり近いため(約700万キロ)
巨大な潮汐力で、自転と公転が同一周期になっている可能性があるとの事。
もし、同一周期だった場合は、地球の衛星・月と同じように、
常に、太陽に同じ面を向けているワケで、
そうなると、惑星の半分は常に灼熱の昼間で、
もう半分は、極寒の夜になってしまっている可能性もあり、
液体の水が存在する可能性があるとしたら、
その場所は極く限られた狭い場所になってしまう可能性があり、
生命存在の可能性も極端に低くなるでしょう。
他、地表に有害な放射線も降り注いでいる可能性もあり、
そうなると、いくら地球に似た惑星であっても、
生命存在の可能性は絶望的になってしまうかも知れません。
人類はプロキシマbに探査機を送るのか?
惑星プロキシマbは、太陽系に非常に近い距離にあります。となると、太陽系の惑星探査を行っているように、
プロキシマbにも、無人探査機を送ることが出来るのか?という事も考えられるのですが、
近いと言ってもプロキシマbまでは、4.2光年もあります。
つまり、秒速30万キロで飛ぶ光の速さでも、4年以上もかかる場所にあるワケで、
現在、人類が持つ最速の探査機でも、4光年の距離に到達するには数万年の年月を必要とします。
しかし、「車椅子の天才」と呼ばれるスティーブン・ホーキング博士らが計画している恒星間探査計画・ナノクラフト。
もし、この計画が実現できれば、探査機を光速の20%まで加速出来、
4光年という距離も16年ほどで制覇出来るとの事。
画像参照:www.cnet.com/
ただ、これで飛ばせる探査機は、グラムサイズで非常に小さなモノ。
そのような探査機では、プロキシマbまで飛ばすことが目的となってしまい、
探査と呼べるようなことは無理かも知れません。
とにかく、架空でSF映画の世界だけの話だと思っていたことが、
現実になるかも知れないということは、とてもワクワクしないでしょうか?
今後、プロキシマbについては詳しい調査が行われることと思います。
もし、その調査結果で”生命がいる”という結果が出たとしたら、
もしかしたら、将来、本当に「アバター」の世界が実現するかも知れませんね?!
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プロキシマ・ケンタウリのハビタブルゾーンに惑星があったなんて色々とすごいですね。
たとえ自転と公転が同期してても、昼と夜の境目付近や深海には生命がいるかもしれませんね。少なくともエウロパよりは住みやすそうです。