地球温暖化が深刻化し、世界各地で異常気象が次々に起きている中、「地球はこれからどうなってしまうんだろう?」と心配になっている人は少なからずいるかと思います。
ですが実際のところ、地球は今後どうなっていき、私たちはいつまで地球に住む事が出来るのでしょうか?
ここでは、シュミレーション予想を含めた、50億年先の地球の運命を辿ってみたいと思います。
100年後の地球はどうなっている?
地球温暖化の原因をつくってしまったのは、自分たちの都合しか考えないエゴを貫き通し続けた、私たち人類である事は紛れのない事実です。そしてこの温暖化の進行を止めるのも私たち人類の責任であるのですが、それに気づいていながらも未だにエゴを捨てる事が出来ていない人類は、地球環境をさらに破壊し続けています。
そのため、このまま地球温暖化が進むと最悪の場合、100年後には地球の平均気温は2~3℃上昇すると考えられており、海面も1メートル程上昇し、日本の9割の砂浜が消滅する可能性があるのでは?と懸念されています。
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1000年後の地球と人類はどうなっている?
さらに1000年後。この時代、地球温暖化の進行を止められていれば良いのですが、現時点ではそれはわかりません。ただ、地球温暖化とは関係なく地球の環境は常に変化を続けており、1000年後は月の重力の影響を受け地球の自転速度が遅くなり、1日の長さが約30分の1秒ほど長くなってしまうと考えられています。
「1日の長さが約30分の1秒長くなる!?」ってたいした事ないようにも思われますが、時間という流れの中で生きている人類にとっては意外とこれは深刻で、これまでうるう秒やうるう年で時間調整を行って来た人類にとって、1日がたった30分の1秒長くなっただけでそれだけでは調整が追い付かなくなり、世界の時間の統一化を図るのが困難になるとされています。
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また、人類が文明が順調に進化を続けているのであれば、1000年後の人類は地球の外へ飛び出し生活の場を宇宙へと広げていると思われます。
しかし、人類の宇宙進出とは言っても、SF映画のように太陽系を飛び出した宇宙進出ではなく、おそらくは火星や木星圏といった比較的範囲の狭い太陽系内での宇宙進出でしょうし、人類の今の宇宙開発の速度を見る限り、たった1000年程度で太陽系を脱出する事など到底不可能だと思われます。
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少し余談になるかも知れませんが、ある科学者の推測によると、文明の発達がさらに進んだ1000年後は、生活が便利になり過ぎた影響で人類の姿が大きく変貌してしまう可能性があると指摘しています。
それは、人類はより背丈が高く、手足も長くなり、脳も小さく小顔で眼も大きく、歯も少なくなり、まるで怪人のような姿になっているかも知れないとしています。もちろんこれは極端な推測に過ぎませんが、おそらく1000年後の人類は今より背丈は高くなり、寿命も延びている可能性は大いに高いと思われます。
1万年後の地球はどうなっている?
地球の自転軸は、太陽を周る公転面に対し約23.4度傾いており、それにより太陽光が地球表面に照たる角度が常に変化し、大気温度と日射時間が変わる事で季節の変化を生み出し地上の自然循環も円滑に巡っています。「Image Credit:Wikipedia」
この自転軸の傾きは常に同じではなく少しずつ移動を続けており、今から約1万5,000年後には自転軸が反転し、これにより太陽と地球の距離が現在とは反対になってしまいます。
これってどういう事か?というと、地球が太陽に最も近づいた時の距離(近日点)は14,710,000万キロで、この時の地球の北半球が冬で南半球は夏であり、最も太陽から離れた距離(遠日点)は15,210,000キロ。すなわちこの時、北半球は夏で南半球は冬になっている事で、現在の自然バランスが保たれています。
しかし、1万5,000年後に自転軸が反転する事で、北半球と南半球の気温差が激しくなり自然のバランスが大きく崩れてしまう事が考えられます。これにより、より大陸部が広い北半球では内陸部で砂漠化が進むという状況になる事が懸念され、もしかしたらこの頃の人類は存続が厳しい状況になっている可能性も捨て切れません。
3億年後の地球はどうなっている?
時代は大きく進み、1億年後、さらには3億年後の地球はどうなっているのでしょうか?ここで気になるのが、ここまで年代が進むと地球そのものが大きく変貌するのではないかという事で、1億年後の人類の未来なんてとても想像出来ませんし、これまでの地球の歴史からだと人類自体地球上から消えていると考えるのが自然な流れではないでしょうか?
そして地球の変貌として挙げられるのが大陸大移動であり、今から約1億年以上後には今とは全く違う大陸構造になっているとされ、これまで6つの大陸(ユーラシア、アフリカ、南北アメリカ、オーストラリア、南極)がプレート移動により一つに纏まり、3億年後にはオーリカ大陸なるモノを形成していると考えられています。
またこの頃には、さらに地球の自転速度が遅くなり、3億年後には1日が26時間ほどにまでなっているモノと推測され、3億年後は、太陽の光度が3~4%上がる事で地球の平均気温は30℃近くまで上昇(現在の平均気温は約15℃)で、この頃に地球で生息出来る生物もかなり限られて来ている事が考えられます。
10億年後の地球はどうなっている?
この頃の地球上は生物が生息するのに必要な酸素や二酸化炭素の濃度が極端に少なくなっていると考えられ、地上はほぼ不毛な大地と化している事でしょう。ただ、まだ海は辛うじて存在しており、海の中で細々と生命活動が行わていると思われます。しかしこの時代から数億年後、太陽の光度はさらに上昇し10%以上になり、地球表面の平均温度も50℃近くまでに。こうなるともう地球上に残っていた水も蒸発し、かつて海だった場所には塩のみが残ってしまうでしょう。
「Image Credit:ボンネビル・ソルトフラッツ(アメリカ)(pixabayより)」
ただ、極地には若干の水が残っていると考えられ、そこにはバクテリア等の単細胞生物が生き残っている可能性があります。
なお、科学者の見解だと、地球上での生命生存限界は20億年後くらいまでだとされています。
40億年後の地球はどうなっている?
さらにさらに一気に未来へと進み、40億年後の地球はどうなっているでしょう?この頃になると太陽の寿命が尽きかけており、太陽光度は現在の1.5倍、大きさも1.3倍程に巨大化!~太陽はいわゆる赤色巨星になりつつあり、第一惑星である水星を飲み込む程の大きさまで膨張しているモノと考えられます。
その結果、地球の表面温度は1,400℃まで上昇。もうこうなると地表の岩石も溶けドロドロの溶岩状態へと変貌し、大気も吹き飛ばされているでしょう。
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そしてさらに10億年後、50億年後は太陽は完全なる赤色巨星に変貌。その大きさも金星軌道まで迫り、地球も赤色巨星と化した太陽に飲み込まれてしまうかも知れません。つまり、この時点で地球は完全に消滅してしまう事でしょう。