オーロラと言えば、アラスカや北欧など寒い地域で見られる気象現象と思われがちかも知れませんが、実はオーロラは宇宙空間で発生する言わば天文現象なんです。
美しい光のカーテンを奏でるオーロラ。
そんなオーロラの正体とは何なのか、発生原理やどんな種類が見られのか、また観測の名所はどこなのかなど、ここではオーロラに関する基礎的な情報をお伝えしたいと思います。

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実はオーロラは数十年前までは”世界の7不思議”に数えられるほど、その正体や発生原理が解明されていない不思議な自然現象でした。

オーロラの発生原理

オーロラが発生する原理については、現代の研究でかなり解明されてきましたが、まだ100%解明されたワケではなく、まだ推測の域を抜けられない部分もありますが、この原理については太陽と地球の磁場の関係が大きく結び付くと考えられています。
オーロラの基は太陽にあり、太陽からやって来る電気を帯びた粒子(荷電粒子)が、地球の磁場の出口に近い極地方の大気と接触することで、大気中の原子と荷電粒子が発光して起こる現象です。

「Image Credit:Wikipedia」
荷電粒子が飛んでくる太陽風は常に地球に降り注いでいるのですが、目に見えるような発光現象のオーロラが起きるのは太陽が活発に活動している時に良く見られます。
ちなみに、発光現象が起こるのは上空50キロ~200キロ。つまり人工衛星が飛んでいるような高度で発生しますので、地球上で起こる気象現象とは別の考え方になります。
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オーロラの種類

オーロラには様々な形がありますので種類分けするのは難しいですが、基本的には太陽がどれだけ活発に活動し、どれだけ多くの粒子を飛ばすかによって別れ、また観測する場所によってもその見え方は違って来ます。

そんなオーロラの種類は大きく分けて3つで、オーロラの代名詞と言われる「カーテン状のオーロラ」

「Image Credit:NASA」
激しく変化する「アクティブなオーロラ」

「Image Credit:NASA」
そして肉眼でぼんやり見える「拡散オーロラ」です。

「Image Credit:NASA」
カーテン状オーロラとアクティブオーロラは、太陽活動が活発で太陽フレア爆発などが起こった際に荷電粒子が大量にばら撒かれた後に良く見られるオーロラで、この粒子が激しく大気に衝突した場合はまるで天空で龍が暴れているかのような超自然現象を見せてくれます。
一方、拡散オーロラは、それほど粒子量が多くない場合や低緯度などで良く見られるモノで、肉眼でもぼんやりとしか見れないため、いまひとつ迫力に欠けるかも知れません。

オーロラが見れる場所、名所など

オーロラが観測出来る場所は、オーロラ・オーバル(オーロラ・ベルト)と呼ばれる領域が観測にベストな場所となります。
オーロラ・オーバルは、地球の磁気が発生する両極点周辺の緯度75度から80度付近を円を描くような地域で観測出来ます。
つまり、オ-ロラを観に行く場所はこのオーロラ・オーバルが位置する地域を目指して行けばいいことになるのですが、そんなオーロラの名所は以下のようになります。

「Image Credit:【北欧フィンツアー】」
オーロラ観測の名所は北半球に集中していますが、もちろん南半球でも見れるワケで、オーストラリアやニュージランド、アルゼンチンなどでも観測は出来ます。
また、地球の磁場には強弱もあり、これによりオーロラ・オーバルの領域も変化します。
更に、強烈な太陽風の影響でもこの領域が広がる場合もあり、通常のオーロラ・オーバルの領域とはほど遠い低緯度の北海道でも過去に何度もオーロラが観測されています。
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