梅雨が明け、夏の夜空が綺麗に見えるこの時期。さらにはキャンプジーズン到来もあり、星空を眺める機会も増えて来るのではないでしょうか?!
そんな夏の星空を眺める時に醍醐味を感じるひとつが流星群かも知れません。
しかも、夏の真っ盛りの時期には、三大流星群の一つである「ペルセウス座流星群」が見頃を迎えるという事もあり、より一層、心地良い夏のひと時を飾ってくれるのではないでしょうか!?
夏休みの期間中に見れる「ペルセウス座流星群」
冒頭でもお話しましたが「ペルセウス座流星群」は、安定的に多くの流星が流れる三大流星群のひとつで、しかもその中でも一、二を争うほど多くの流星が見れる事でも有名な流星群です。そんなペルセウス座流星群が見れるのが毎年7月下旬から8月中旬のほぼ一カ月間。つまり、ペルセウス座流星群は、ほぼ夏休みの期間中、ずっと見れる流星群と言っても過言ではない見応えのある天体ショーなのです。
「Image Credit:国立天文台」
しかし、”夏休み期間中”ずっと見れるとは言っても、その期間に毎日たくさんの流星が見れるワケではなく、流星の数が増えて来るのは後半の8月中旬になり、最も数が多くなる極大期は、お盆前の8月12日~13日にかけてで、その年によって違いはありますが、1時間あたり30個前後の流星を観賞する事が出来るでしょう。
ペルセウス座流星群を観賞出来る方角
ペルセウス座流星群を観賞する場合、基本的に見上げる夜空は北東方向で、この方角にある「ペルセウス座」付近を放射点にして流星が流れて来ます。「Image Credit:国立天文台 天文情報センター」
三大流星群の中でも、より明るく派手に流れて来るとされるペルセウス座流星群は、望遠鏡等を使わなくても肉眼で楽しむ事が出来ますし、流れて来る流星数も多いですので、初心者でも比較的簡単に見つける事が出来ます。
また、夏キャンプを楽しむ際の天体ショーイベントとしてもおすすめで、天気と極大期をしっかり押さえておけば、より確実にペルセウス座流星群を楽しむ事が出来るでしょう。
今後のペルセウス座流星群観測予想
ペルセウス座流星群をはじめ、天気等の条件で左右される流星群は、その年によっては必ずしも良い観測条件で観賞できるとは限りません。そこで、2023年~2030年までペルセウス座流星群の観測条件(予想)を調べてみましたので参考にしてみて下さい。
※ この情報は流星電波観測国際プロジェクトの予測データを参考にさせていただいております。
観測年 | 極大日時 | 観測条件 | 補足説明 |
---|---|---|---|
2023年 | 8月13日17時頃 | 普通 | 極大(ピーク)はまだ明るい夕方ですが、夜中の2時頃に月が昇って来るので、暗くなってから夜半までが観測のチャンス。 |
2024年 | 8月12日23時頃 | 良い | 比較的良い条件で観測出来る予想ですが、23時頃までは月明かりが邪魔をしそうです。 |
2025年 | 8月13日05時頃 | 普通 | 21時頃月が昇って来ますので、その前の観測と夜明け前なら観測出来る可能性があります。 |
2026年 | 8月13日11時頃 | 良い | 極大は日中になります。しかし、この日は新月のため極大時刻の前後(13日の明け方か日暮れ時)が観測のチャンス。 |
2027年 | 8月13日17時頃 | 普通 | この年も極大が夕方。ただ月明かりに問題はなく、日が暮れてから観測出来るチャンス。 |
2028年 | 8月12日23時頃 | 良い | 極大前に月が昇って来ます。ですが、月が昇る前の時間帯は良い条件で観測出来る可能性あり。 |
2029年 | 8月13日06時頃 | 良い | 朝方、明るくなってからがピーク。でも月明かりが無いので夜半から明け方にかけての観測がおすすめ。 |
2030年 | 8月13日12時頃 | 悪い | 極大が昼の12時でしかも満月。あまり期待は出来ませんが、天気によっては観測出来る可能性あり。 |
初心者必見!流れ星が見つけやすくなるコツを教えます
流星群と聞くと、雨あられのように流れ星が降って来るっていうイメージを持つ人がいるかも知れません。しかし、実際の流星群は非常に地味で、良くて1分間に2~3個程度しか流れて来ないため、しっかりと夜空を注視していないと見逃してしまう可能性があります。
「Image Credit:iStock」
そんな地味な流星群を見逃さないようにするため、以下のポイントを押さえておけば初心者の方でも楽しみやすくなります。
- 放射点だけに集中しない
ペルセウス座流星群のように、流星群は放射点がある星座方向の名前が付けらていますが、その方角だけに注視するのではなく、なるべく視野を広く持ち夜空全体を見上げるようにしましょう。
基準となるのはその星座がある方向が放射点となりますが、流れ星は夜空のどの方向からでも流れて来ます。 - なるべく灯りの少ない広い場所で観測する
流れ星を観測する場合は、街明かり等がない視野が広く取れる場所がおすすめです。
また、流星群観測には月明かりも大敵ですので、月明かりの少ない時間帯に夜空を眺めると良いでしょう。 - 首が疲れない体勢で観測しよう
流星は、それほど多くは流れない事もあり長期戦になる場合が多くなり、長い時間夜空を見上げているとどうしても首が疲れてしまいます。
それを防ぐためには、リクライニングチェアを使って無理なく夜空を眺めるか?可能であれば寝転がって観測すると良いでしょう。また、ペルセウス座流星群観測の時は、蚊等の虫にも悩まされガチですので防虫対策も万全に!