いきなりですが、火星は約2年毎に地球に接近します。
しかも2020年代の接近は大接近に近い年もあり、火星観測にとって一大チャンスが訪れる事は間違いなく、普段から天文観測に対し積極的な行動をする宙ガールたちも、待ちに待ったイベントになるのではないでしょうか?
そして地球に最接近して大きく見える火星を撮影して画像をアップすれば、インスタ映えでSNSが盛り上がるのも必至?!
是非、このチャンスを逃さないよう夜空を眺めてみましょう!
2年毎にやって来る火星観測の大チャンス!
天文に詳しくない人でも、火星は地球に近い惑星だという事はご存じだと思います。「Image Credit:Shutterstock」
そんな火星と地球の平均距離は約8,000万キロで、約2年間隔で地球に接近し最接近時にはマイナス2等級を超え、スマホの拡大機能を使っても大きく見えるほど輝いています。
◆ 参考動画:2003年に最接近した時の火星を市販の望遠鏡で撮影した映像
地球以外の惑星と言えば「遠い天体」的なイメージがあるかも知れませんが、火星の場合は地球の公転軌道のスグ外側を公転している惑星という事もあり、最接近時ともなるとカメラ機能が高性能化した最近のスマホを使えば、ワザワザ天体望遠鏡を覗かなくてもかなりの精度で火星を観測する事が出来るのです。
何で火星はここまで接近するの?
地球と火星の最接近時の平均距離約8,000万キロの「平均ってどういう事?」と思った人も少なからずいらっしゃるかも知れません。その理由は、地球と火星が互いに太陽を周回する惑星である事と同時に、地球の公転軌道がほぼ真円なのに対し火星は少し楕円軌道で公転しているため、地球と火星の最接近時はその近づく年によって、不規則に距離関係が変化する事になってしまいます。
つまり、この地球の公転軌道と火星の楕円軌道とのタイミングがバッチリ合った時こそが本当の最接近となり、この状態になった時の火星は「スーパーマーズ」と呼ばれています。
スーパーマーズ観測タイミングは専門サイトで知ろう!
近年の火星大接近「スーパーマーズ」は2018年と2020年で、この時はメディアでも大きく取り上げられ話題になりましたので覚えている人も多いのではないでしょうか?しかし、今後において火星がスーパーマーズになる年はあるのでしょうか?
もちろん、今後もスーパーマーズを観測出来る年はやって来るのですが、2018年や2020年の大接近までとは行かなくても、今後数年間は小接近と中接近を繰り返す事になりますが、2030年以降は再び大接近のチャンスが訪れそうです。
その大接近のチャンスとなる年が
・2033年7月5日の6,328万キロ
・2035年9月11日の5,691万キロ
「Image Credit:国立天文台 天文情報センター」
なお、県立ぐんま天文台様のサイトに、地球と火星が接近するタイミングをアニメーションでわかりやすく解説している動画があり、リンクを貼りましたので参考にしてみてください。
● 参考サイト:【県立ぐんま天文台】
宙ガールも大注目の火星大接近イベントでインスタ映えを狙おう!
写真共有アプリ・インスタグラムは、料理や風景等の写真だけでなく、この滅多にない火星接近の写真でインスタ映えを狙うのも面白いのではないでしょうか?この火星接近を撮影する際、普通にスマホのカメラを火星に向けても良いのですが、「いいね!」がたくさんもらえそうなインスタ映えを狙うならスマホ専用のアダプタを使うのもアリかも知れません。
それがコレ↓↓(※ 画像クリックで詳細ページに移動します。)
このスマホ専用アダプタは、双眼鏡や天体望遠鏡にスマホを装着して望遠映像で写真が撮れるスグレモノで、取付可能な接眼部は直径が23~55mm径までとの事ですが、もちろん天体観測だけでなく普段の風景撮影にも便利なグッズです。
知識が無くても楽しめる夏の天文イベント
天体観測は専門性が高く、宇宙好きで特に男性に多い趣味だというイメージが強かったのですが、最近では若い女性たちも気軽に天体観測を楽しんでいる「宙(そら)ガール」が急増中で、2018年の火星大接近時も宙ガールたちをターゲットにしたイベントが全国各地で開催されたと聞きます。また地球と火星が接近するサイクルは2年2カ月毎に訪れ、その前後も大きく輝く火星を観測する事が出来ますので、夜・北東~南の方角に赤く輝く星を見つけたらカメラを向けてみると良いかも知れません。
そんな赤く大きく輝く火星は、天文に知識など無くても無条件に楽しめます。
是非、火星大接近のチャンスを待って夜空を眺めて下さい。
初めて火星を見つけた時、皆さんならどう感じるでしょうか?