人類が宇宙に進出を始めて半世紀超。これまでの人類の宇宙での経験をもとに、様々なリアルな宇宙映画が制作され世界中で公開されています。
そんな宇宙を舞台にした名作SF映画を、約4分半にまとめた動画が話題になっています。
ですがそれは、何を目的にどのようにまとめたのでしょうか?
宇宙がテーマとはいったいどういうことなのか?個人的な考察を含めここでご紹介してみたいと思います。

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人類の宇宙進出は大国の意地の張り合いで始まった!?

人類が本格的に宇宙に目を向け、進出・開発を開始したのは1950年代からです。
この宇宙開発の歴史は、1950年代当時の2つの大国の意地の張り合いがきっかけでした。

「Image Credit:初期のロケット開発の様子(NASA)」
当時、冷戦状態だったアメリカとソ連(現ロシア)。この2つの大国はどちらが世界のリーダーなのかと互いに争っていた時代であり、技術的、資金面でもどちらが上なのか?その競争の舞台に選ばれたのが宇宙でした。
そこから両国の熾烈な宇宙開発競争が始まり、まさに国家の威信を賭けた大プロジェクトでした。
それは、人類初の人工衛星打ち上げに始まり、人類初の有人宇宙飛行。これはどちらも旧ソ連が勝利し、ソ連に先を越され焦ったアメリカが次の目標に掲げたのが有人月面着陸でした。

「Image Credit:人類初の人工衛星スプートニク1号(左)と有人宇宙船ヴォストーク1号(右)(Wikipediaより)」
こちらは、ご存じのとおりアメリカのが勝利に終わりました。

「Image Credit:月面で星条旗に敬礼するアポロ宇宙飛行士(NASAより)」
その後も、両国の宇宙開発競争は続き、1991年事実上のソ連崩壊により宇宙開発競争はいったんの終了を迎えたのですが、以降はアメリカ、ソ連以外の国も宇宙開発に参入して来ます。
そして21世紀になった今日。これまで国家プロジェクトだった宇宙開発も民間企業も参入して来るようになり宇宙はより身近になりつつあります。
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名作SF映画をテーマを限定しまとめた動画が話題に

現実世界では人類の宇宙進出は月までですが、フィクションの世界では、銀河を舞台にしたStarWars(スターウォーズ)など冒険活劇は別として、リアルな宇宙をテーマにしたSF映画は、人類が火星や木星まで進出している姿を描いています。
そんなSF宇宙映画もジャンルは様々ですが、これまで公開されヒットした映画(2016年まで)をある視点でまとめた動画が話題になっています。


「Copyright ©:Luc Bergeron All rights reserved.」
この動画のタイトルが「Space Story: A Bad Day」(宇宙の物語:悪い一日)となっており、実際に人類が経験し得る危険な宇宙を描いた映画をまとめています。
ただ、この中には「エイリアン」や「スターウォーズ」のようなリアリティに欠ける映画も含まれていますし、また「アポロ13」といった実際に起こった事故を題材にした映画等を除外すると、現実的でこれからの宇宙進出において起こり得るかも知れないのが以下の3作品ではないでしょうか。
ゼロ・グラビティ(2013年公開)」「オデッセイ(2015年公開)」、「2001年宇宙の旅(1968年公開)」
これらを”悪い一日”というテーマに絞ったら、このような動画になったようです。

映画が物語る宇宙のリアルイメージ

個人的主観も含まれていますが、この宇宙映画をまとめると宇宙の恐怖、孤独というモノが伝わって来ないでしょうか?
つまり、地球に生まれ育った人類が宇宙を目指すのは無理があるのか!?とも、言っているようにも見れる動画ではないでしょうか?
そもそも自然の摂理から考えると、生物が宇宙に飛び出す事なんてあり得ない話であり、それを人類は無理してやっているのであれば、そこは恐怖と孤独に満ちた場所となり得るのかも知れません。
そんなことを言いたいのか?などと考えてしまう動画になっているような気がします。
現在は、地球の低軌道上にしか人類が宇宙に出ていませんが、今後は再度有人月面着陸計画や火星にも人類を送る計画が進行しています。

「Image Credit:月と火星探査を視野に入れたアルテミス計画のロゴ(NASAより)」
それが実現すれば画期的な事ですし、人類の宇宙進出はさらに加速するでしょう。
ですがその反面、もしかしたら、これらの映画のように恐怖と孤独が待ち受けていて現実化しないとも限りません。
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