日本の有人島でも秘境中の秘境で、極めて行きづらい島と言われる伊豆諸島にある孤島「青ヶ島」。
しかしこの島は、世界からも注目され「一度は訪れてみたい島」のひとつとして数えられる話題の島でもあります。

この島が話題になのには理由はがいくつかあり、誰でも簡単には行けないという特別感と、独特の島の風土や絶景が見られるおすすめ観光スポットである事などなど。
そして何より、満点の星空が見れるという天文ファン憧れの地でもある事にあり、そんな、一度は行ってみたいという人も多いこの島の魅力を天文ファンの視点から調べてみたいと思います。

Sponsored Link

日本の極めて行きづらい島「青ヶ島」とは?

青ヶ島は大平洋に浮かぶ絶海の孤島で伊豆諸島に属する東京都でもあります。

「Image Credit:Googleマップより」
『青ヶ島の概要』
  • 東京からの距離:358キロ
  • 島の大きさ:周囲9キロ
  • 最高標高:423メートル
  • 地形:大小2つの火山カルデラで構成される二重カルデラ地形
  • 気候:温暖湿潤気候
  • 人口:170名(2021年現在)
有名な観光地である伊豆諸島にある島なのに、何故「青ヶ島」が極めて行きづらい島なのでしょうか?
その理由は、青ヶ島が持つ独特の地形にあり、この島には砂浜が存在せず、周囲を50~200mの断崖絶壁に囲まれているため船の着岸が困難。少し海が荒れただけで船の着岸出来なくなり、船の就航率は50%ほどしかないと言われています。

「Image Credit:青ヶ島の全景(Googleマップより)」
そういった理由で、あまり人の手で荒らされていない青ヶ島は、自然が守られ絶景も素晴らしいという事で世界からも注目され、アメリカが発表した「一生に一度は見るべき絶景13選」に日本で唯一選ばれた地でもあります。

「参 考」
ONE GREEN PLANET(アメリカ)が選んだ『一生に一度は見るべき絶景13選』
  1. アンテロープ・キャニオン (アメリカ)
  2. モレーン湖 (カナダ)
  3. クリスタルの洞窟 (メキシコ)
  4. グレートバリアリーフ (オーストラリア)
  5. ヒラー湖 (オーストラリア)
  6. ワイトモグローワーム洞窟 (ニュージーランド)
  7. モハーの断崖 (アイルランド)
  8. フェアリープールズ (スコットランド)
  9. ラウターブルネン (スイス)
  10. ヴィクトリアの滝 (ザンビア)
  11. ジェイタ洞窟 (レバノン)
  12. ウユニ塩湖 (ボリビア)
  13. 青ヶ島 (日本)
また、青ヶ島は島の中が凹んだ二重カルデラ地形をしており、島の住人のほとんどがカルデラの凹地の中に住む事で、大平洋から吹く強風を凹地で避けることが出来、さらには凹地の中は島の周囲と比べ5度以上温暖だと言います。

青ヶ島特有の二重カルデラから望む満点の星空

島に上陸することが困難な青ヶ島は、島に住む人も自然と共存しながら生活しています。
そのため、手付かずの自然も多いこの島は素晴らしい絶景が望める事でも有名で、その絶景は天文ファンの憧れの島とも呼ばれ、素晴らしい満点の星空を観測することが出来ます。
そんな満点の星空を望む最高のスポットは、標高約400mの尾山展望公園。
尾山展望公園からは、日中は青ヶ島全体の眺望が楽しめる、まさに絶景。

「Image Credit:日中の尾山展望公園から望む青ヶ島の二重カルデラ青ヶ島村公式サイトより」
そして夜間は公式サイトでも紹介されているように「360度星の海」と称されるほどの満点の星空の絶景を望むことが出来ます。

「Image Credit:尾山展望公園から望む青ヶ島”360度星の海”青ヶ島村公式サイトより」
ただ、尾山展望公園の展望台までは、結構キツい石段を登らなければたどり着けないと聞いています。
ちなみに「宙ガール」(女性の天文ファン)の代表と知られるタレントの篠原ともえさん。
彼女が天文ファンになったきっかけが、母親の故郷でもある青ヶ島の星空を見て感激した事だと本人も語っています。
それだけ人を魅了する「360度星の海」を一度は見てみたいと、天文ファンも訪れる人気の島となっているのが青ヶ島です。
Sponsored Link

極めて行きづらい青ヶ島への行き方と宿泊施設は?

世界的に注目を集め、満点の星空が見れるとあっては、青ヶ島に一度は行ってみたいと憧れる人も少なくないハズ!?
しかしながら、何度も言いますがここは極めて行きづらい島です。

島に行きづらい最大の要因が交通の便。
青ヶ島へは東京からの直行便は無く、いったん八丈島を経由しないと行けません。
八丈島から青ヶ島へ上陸する手段は2つ。
  • 週3~4日運航する定期船(八丈島から約3時間の船旅)
  • 1日一便運航のヘリコプター(9人乗り)
だけです。
しかも、前述したように就航率も50%と、必ず上陸出来るワケでなく、そのうえ、人気のために予約を取るのも一苦労だと言います。
また、人気故に宿泊施設も予約を取りづらいですが、調べたところ6施設ほど宿があるようです。
それでも予約が取れないというのであれば、キャンプをするという手段もあるようですね。
●参考サイト:【青ヶ島の宿泊施設】

まとめ

極めて行きづらい島・青ヶ島。そして憧れの楽園でもある青ヶ島。
紹介させてもらっている私も青ヶ島に憧れていていますが、残念ながらまだ訪れた事がありません。
そのため、今回、青ヶ島を紹介するにあたり、画像の引用等に青ヶ島村公式サイトを使用させていただきました事をご了承下さい。
青ヶ島は、絶景の星空だけがおすすめではなく火山島なので温泉もあり、ひんぎゃと呼ばれる水蒸気が噴き出す天然の蒸窯や蒸し風呂(サウナ)もあり観光客に人気となっています。

また、絶海の孤島だけに海の幸も豊で美味しい!そして何より、島に住む人達がとても人柄が良く優しいと聞いています。
それだけに個人的には、どんなに有名な海外の観光地よりも青ヶ島に訪れて思う存分360度の星の海を堪能してみたいと願っています。
東京都でありながら、日本一人口の少ない村で、行きづらい島「青ヶ島」。そんな島で過ごすひと時は最高の幸せで、まさに楽園ではないでしょうか?
是非、休暇を取って癒されに行きたいこの島。でも、行ける確率を考えたら入念な計画・準備が必要かも知れませんね?
Sponsored Link