天気が悪くない限り、毎日必ず見ることが出来る身近な恒星・太陽。
そんな太陽ですが、その活動のメカニズムは観測技術が発達した現代でも全て解明されたワケでなく、多くがまだ謎に包まれています。
しかし、謎が多い中でもかなりその全貌が解明されて来た事は事実で、人類の観測努力の賜物ではないでしょうか。
今回は、これまで人類が解明した太陽の謎について、現時点で解明している情報を基本的な観点で解説してみたいと思います。
太陽は私たちの住む太陽系の中心で光り輝く恒星で絶対的存在です。
そして、この星は全ての命の源であり、人類の歴史、遥か太古の昔より太陽は信仰の対象でもありました。
更には、数々の神話でも中心的な役割を果たしています。
私たち人類をはじめとする生命を育んできた太陽のエネルギーとはどんなモノなのか?また、その太陽が光り輝くための、動力源となっているのは何か?
これは、普段から何気なく太陽のもとで生活していてもあまり考えることもないですし、多くの人がわからないことでもあります。
そんなあまり気にしたことがない、それでも知っておくべきことで基本的なことですが、太陽のメカニズムについて簡単に解説します。
この記事でわかること
太陽の基礎知識(大きさや温度、エネルギー源など)
あまり気にしないけど、誰もが一度は疑問に思ったことがあると思います。「太陽って何故燃えているのか?」と・・・
ここで”燃える”と言う表現をしていますが、実際は太陽は燃えているのではなく膨大なエネルギーを放出しているため、燃えているように見えているのです。
つまり、太陽が放出する膨大なエネルギーの源は、地球の約109倍もある巨大な太陽自体が持つ強大な重力が大きく関係します。
その強大な重力によって太陽の中心部では、水素とヘリウムという一番軽い元素が強烈に圧縮され熱核融合を発生させています。
その核融合反応により生成された膨大な光と熱のエネルギーを宇宙空間に放出しているのです。
そんな膨大なエネルギーのほんの少しの恩恵を受け、数十億年という気の遠くなるような長い年月をかけて、現在の生命溢れる地球が出来上がっているワケです。
ちなみに地球が太陽から受ける”ほんの少しの恩恵”を少し具体的にいうと、太陽が1時間で放つ総エネルギー量が、全人類が1年間で消費するエネルギー分に匹敵するといいますので、太陽が放出するエネルギーはどれだけ膨大か想像もつきません。
「Image Credit:iStock」
そんなとてつもないエネルギーを放出している太陽の基本データはコチラ
≪太陽の基本データ≫
- 赤道半径:69万6,000km(地球:6,378km)
- 体積(地球比):130万4,000
- 質量(地球比):33万2,946
- 重力(地球比):28.01
- 平均表面温度:5,510℃
- 中心部温度:1,500万~1,600万℃
- 自転周期:25.38日
太陽活動を映像で観ると、太陽がどれだけとてつもなく巨大かという事がわかるのではないでしょうか。
しかし、宇宙全体でみると太陽はそれほど大きくなく、どちらかというと小型の恒星に分類されます。
つまり、宇宙には太陽よりもっと巨大な星はたくさん存在しています。
その巨大さがわかるのがコチラの映像。
この映像を観ると、私たちの地球がいかにちっぽけなモノかわかると同時に、宇宙のとんでもない巨大さもわかるのではないでしょうか。
太陽の年齢は何歳なのか
ここまでで太陽の基本データや地球や太陽の大きさを比較しましたが、自ら輝く恒星としては比較的小型の星であることもわかった太陽。それでも、私たちにとっては壮大な存在でかけがえの無い大切な存在ということには変わりはありません。
ですが、恒星としては太陽は小型のため、そのおかげで核融合のスピードは比較的緩やか進み、水素やヘリウムの燃料消費率が低いと言われています。
要するに小型でコンパクトなため、燃費がイイってことです。
そんな太陽の寿命も長命で、寿命が尽きるのは約100億歳ではないかと推測され、現在の太陽の年齢は約50億歳。これを人間に例えるなら、まだまだ働き盛りの青年から壮年期にあたると言います。
以上、太陽の基本的な情報を解説しましたが、まだまだこの星については語り尽せません。
また、機会があったら、もっと詳しく調べて解説したいと思います。