木星は地球から遠く離れています。そのため、地球と木星は何も因果関係がないように思えますが、実は、かなり親密な関係性がある!というより、木星が存在しなかったら地球そのものが無かったという説がある事をご存じでしょうか?
ちっぽけな人類にとって、まだまだ解明出来ていない謎に満ちた太陽系の中で地球と木星の親密な関係って何なのでしょうか?
何よりそれが、地球の生命を育むのに重大な役割をしていると言うからかなり気になるところです。
ここでは、そんな地球と木星との関係について、簡単に理解できる面白い動画が公開されていましたのでご紹介したいと思います。
この記事でわかること
地球と木星の位置関係
地球は太陽系の第3惑星で、木星は太陽系第5惑星。地球と木星の間には4番目の惑星・火星があり、さらに火星と木星の間には、無数の小天体が広がる小惑星帯(アステロイド・ベルト)が存在しており、地球と木星は6億キロ以上も離れています。
「Image Credit:MailOnline」
位置関係からすると地球と木星は直接の関係は無いのですが、実は、木星は地球を守ってくれる重要な働きをしているらしいのです。
木星はどんな惑星なのか?
木星が地球を守るとはどういう事なのでしょうか?その理由を解説する前に、木星ってどんな星なのか?について簡単にご説明します。木星は太陽系で最大の惑星で、大きさは地球の約11倍。質量にいたっては地球の300倍以上、体積は約1,300倍もある巨大な惑星です。
「Image Credit:AstroArts」
また、木星は地球のように岩石の地表がある惑星とは違い、天体全体がガスに覆われたガス惑星で土星もガス惑星に分類されています。
さらに、従える衛星数も桁違いで80個もの衛星を持ち(2021年現在)、有名なガリレオ衛星(イオ、エウロパ、ガニメデ、カリスト)も木星の4大衛星になり、ガニメデは惑星である水星よりも大きな衛星です。
「Image Credit:Wikipedia」
木星が地球を守ってくれている解説動画
さてここからが、本題である「木星が地球を守っている」という解説になります。何故、地球から遠く離れている木星が地球を守っているというのでしょうか?
その理由は、巨大惑星・木星の持つ重力(地球の約2.5倍)が大きく関係していると考えられています。
この詳しい理由については、わかりやすく解説した動画が公開されています。
動画をご覧いただいたように、太陽系外縁部には、地球に衝突してしまうかも知れない危険な小天体が無数に存在しています。
そんな小天体が地球にやって来る前に、木星の巨大な重力が引き付けてくれる、言わば小天体除去の掃除機のような役割をしてくれていると考えられています。
もちろん、木星が全ての危険な小天体を引き付けてくれているワケではありませんし、現時点でも地球近傍に危険な小天体は多数存在し、人類もそれらの小天体を注意深く観測していて危機に備えてはいます。
それでも、木星があるおかげで小惑星や彗星等の小天体が、地球のある内惑星軌道まで侵入する事を防いでくれているのではないか?というのです。
もし、巨大惑星・木星が存在していなかったとしたら、6,700万年前に恐竜を絶滅させたと言われる巨大隕石等が数多く飛来し、人類はおろか地球上には生命は生存出来ていなかったかも知れません。