今や地球全体の地図を網羅し、ネット上で仮想訪問出来るようになったGoogleマップ。
そんなGoogleマップでは、地球だけではなく太陽系の様々な天体まで地図検索出来るようになった事をご存知でしょうか?
それは、以前から検索提供していた月や火星だけでなく遥か遠い冥王星まで検索できるようになったとか?!
仮想世界旅行が出来るGoogleマップ
Googleマップとは、Googleがネット上で提供していた地図サービス。今では、あまりにもメジャー化し過ぎて、誰もがそのその存在を知りそして利用しているサービスです。
通常の地図検索はもちろん。3Dマップ、景色や街並みの様子をリアルに画像で見ることが出来るストリートビューなど、世界中のどの場所もリアル感覚で閲覧する事が出来ます。
「Image Credit:Google Map」
とは言え、このサービスについては誰もがご存知の事と思いますし、最近ではGoogleマップは地球を飛び出し、太陽系の様々な天体の画像サービスを行ってもいます。
そんな、地球外天体の検索サービスで有名なのが月と火星ではないでしょうか?
月面探検出来る「Google Moon」
GoogleMoonもあまりにも有名なサービスで、これまでの月面探査で得た画像情報を元にリアルな感覚で月の衛星写真を見ることが出来、月面地図をはじめ、衛星写真が見れる可視化モード、さらにはアポロ計画で得た情報を地図・画像・ビデオもストリートビュー形式で見ることが出来ます。「Image Credit:Google Moon~アポロモード」
2020年代以降は有人月面探査、開発が本格化して行く予定で、更なる月面の詳細情報や月面基地の様子などデータも増え、手に取るように閲覧出来るようになるのかも知れません。
火星に移住した気分になれる?「Google Mars」
将来、移住の可能性がある火星。しかし、この惑星はまだ誰も足を踏み入れたことがない未開の地です。そんな未開の星もまたGoogleは画像サービスを行っています。
これまで火星には、NASAをはじめとする無人探査機が地表に着陸し探査を行って来ました。
その無人機の探査で得た情報をGoogleは誰でも楽しめるようGoogleMarsとして情報提供しており、GoogleMarsの画像解像度は素晴らしく、そこが地球から遥かに遠い地にある光景とは思えないほど。まるで、地球上のどこかの砂漠にでも迷い込んだ気分にさせてくれます。
「Image Credit:Google Mars」
宇宙飛行士になった気分になれる?国際宇宙ステーション・ストリートビュー
Googleストリートビューでは、上空約400キロの宇宙空間に浮かぶ国際宇宙ステーション(ISS)の内部が閲覧出来、ISS内の各モジュールを360度見渡すことや、ISSの窓から見える美しい地球も眺めることが出来ます。Googleマップが可能にした太陽系の旅
さて、ここからが一番ご紹介したところです。Googleマップは、地球、月、火星以外にも太陽系にある様々な星の画像を自由に閲覧できるサービスを提供しており、それはこのサイト↓↓から入っていただければお分かりになると思いますが、ここまでご紹介した月、火星、ISSもここから閲覧することが出来るようになっています。
● サイトへはコチラ⇒【Google Maps】
「Image Credit:Google Map」
このサービスで閲覧することが出来るのは、惑星では水星、金星、地球、火星。衛星では地球の月です。
木星の4つのガリレオ衛星のうちイオ、エウロパ、ガニメデの3つ。
土星の第1衛星ミマス、第2衛星エンケラドゥス、第4衛星ディオネ、第5衛星レア、第6衛星タイタン、第8衛星イアペトゥス。
準惑星では、火星と木星の間にある小惑星帯の1つセレス(ケレス)。
そして、この中では一番地球から遠い太陽系外縁天体・冥王星も閲覧可能になっています。
これら情報提供元は、先日惜しまれつつその任務を終えた土星探査機カッシーニや、小惑星探査機ドーン、太陽系外縁天体探査機ニューホライズンズ等によるもので、探査機たちの詳細な調査によりこのような情報提供が可能になっているとの事です。
Googleマップで閲覧してもらいたい天体
Googleマップで提供がはじまった太陽系天体。この中で、個人的に閲覧をオススメしたい天体がいくつかありますのでご紹介したいと思います。
準惑星ケレス・オッカトルクレーター
準惑星ケレスで目を引くのが地表で目立つ謎の白点。この白点はオッカトル(Occator)クレーターと名付けられています。
「Image Credit:オッカトルクレーターの拡大画像(Wikipediaより」
謎の白点オッカトルクレーターの謎解明は現時点でもハッキリしておらず、おそらくはアンモニア化層状珪酸塩の痕跡ではないか?とされており、地球上で例えるところの有機物で出来た土ににた鉱物がこのように白色に見えるのではないか?と考えられています。
地球に似た大気を持つ衛星・タイタン
土星の衛星・タイタンを閲覧してみると、クレーターなど無く、特徴的なまだら模様が気になると思います。「Image Credit:Google Maps」
それは、地球で言うところの雲のような模様に見えますが、実は「雲のよう」ではなくれっきとした「雲」なのです。
タイタンには地球に似た厚い大気が存在しており、大気密度は地球の1.5倍もあるかなり厚い大気です。
しかし、その成分は地球の大気とは違いほとんどが窒素で組成され、温度も太陽から遠く離れているため温室効果が働かず超極寒の世界です。
以前は、マイナス180度の地表温度で大気があるので生命存在の可能性も期待されて来ましたがその実態は絶望的な環境のようです。
巨大なハート形の地形は目立つ準惑星・冥王星
かつては太陽系第9番目の惑星だった冥王星。冥王星は月よりも小さいこと等の理由から準惑星に格下げされてしまいましたが、それでも魅力的な天体であるには違いありません。
しかし、地球から50億キロ以上も離れた場所にあるため、高性能望遠鏡を使っても小さくボヤけてしか見えませんでした。
そんな冥王星も直接探査機が行き(ニューホライズンズ)その全貌が明らかになったことで、Googleマップでも情報提供が出来るようになりました。
冥王星の表面を見て目立つのが白く巨大なハート形の地形ではないでしょうか。
「Image Credit:Wikipedia」
このハート形の領域はトンボー地域と名付けられており、冥王星を発見したクライド・トンボー博士にちなんでいます。
トンボー領域は西側をスプートニク平原と呼ばれる幅1,000キロにも及ぶ窒素の氷で出来た平原となっており、東側はすこしゴツゴツした地形でここもまた窒素で覆われていますが、窒素が固まったカタチで存在しyていると考えられています。
これから詳細な情報は提供される太陽系のGoogleマップ
今のところ、月や火星のような詳しい情報が載っていない太陽系天体のGoogleマップ。しかし、現時点でもいくつもの無人探査機がそれらの天体の調査をしており、より詳しい情報が掲載されていくでしょうし今後もさらに探査は行われて行きます。
そして今は載っていない天王星や海王星の衛星などの情報も、探査次第では順次追加されて行き更なる太陽系外縁部の天体も情報が公開されていくでしょう。
まだ、私たちは直接太陽系の天体に訪れることはできませんが、それでも詳しい情報が公開されリアルな画像や動画も見ることが出来れば、本当に太陽系を旅行する気分になれるかも知れません。