「みずがめ座流星群」には、観測出来る時期が異なる2つの流星群があります。
1つはみずがめ座η流星群(イータ)で、毎年5月上旬に観ることは出来る流星群です。
2つ目はみずがめ座δ流星群(デルタ)こちらは7月下旬の観測となります。
もちろんこの2つは同じみずがめ座方向から流れて来ますので、みずがめ座流星群と呼ばれているのですが、今回は両方のみずがめ座流星群について見頃やその時間帯、方角、観測予想などについて解説します。

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みずがめ座流星群について

みずがめ座流星群は、3大流星群並み(しぶんぎ座流星群・ペルセウス座流星群・ふたご座流星群)の流れ星量を誇る流星群なのですが、日本ではそれほど注目を浴びていません。
その理由は、この流星群は緯度の低いところを放射点にして流れて来るため日本では観測しづらいという事にあります。
ですので、日本で観測するベストな場所は緯度の低い沖縄方面に行くのが良いのですが、この流星群の見える時期はゴールデン・ウィークや夏休みに重なりますので、思い切って海外の南半球に行って見るのも良いかも知れません。
とは言え、それはなかなか難しいかも知れませんので、日本でのみずがめ座流星群の観測情報をお伝えします。

みずがめ座η流星群(イータ)のピーク時と方角

みずがめ座η流星群(イータ)が出現するのは4月下旬から5月上旬にかけて。
まさにゴールデン・ウィークと重なり時期的にはとても観測しやすいタイミングと言えるかも知れません。
ピーク時は連休終盤の5月5日~6日。
その年の見え方にもよりますが、夜中から明け方にかけてがベストと言えます。
見える方角は、東の空の低い位置を中心にして流星が観測出来ます。
ですので、観測場所は開けた高い場所や、東方向が開けている海側で見ると良いでしょう。
この流星群は流星量が多いことでも知られていますので、極大時期には1分間に数個見れる期待もあります。

みずがめ座η流星群(イータ)今後5年間の観測予報

前述したように、みずがめ座η流星群は高度の低い位置から観測出来る流星群です。
そのため、東側かた湧いてくる雲の状況などを確認しながら観測して下さい。
  • 2022年:ピークは5月6日の夕方でまだ明るい時間の17時頃なので期待薄。
  • 2023年:ピークは5月7日夜中0時頃。時間帯は良いのですが、この日は満月になりそうです。
  • 2024年:ピークは5月6日日の出頃の朝6時。つまりあまり良くないですが、もしかしたら日の出前の暗い時間に観測出来るかも?
  • 2025年:ピークは5月6日12時頃。日中がピークとなってますが、月が沈む未明が観測良好かも知れません。
  • 2026年:ピークは5月6日18時頃。この日は月明かりが邪魔しそうです。
  • 2027年:ピークは5月7日夜中0時頃。時間帯はベスト!しかし、放射点が低いため観測が難しいかも知れません。
  • 2028年:ピークは5月6日日の出頃の朝6時。月明かりに問題がなく、薄明前30分が観測出来るかも?との事です。
  • 2029年:ピークは5月6日日中の13時頃。やはり日中がピークだと観測は難しいか?
  • 2030年:ピークは5月6日19時頃。月明かりもなく時間帯はベスト。しかしこの日は放射点が地平線の下にあり難しいかも?
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みずがめ座δ流星群(デルタ)のピーク時と方角

みずがめ座δ流星群(デルタ)が出現するのは7月下旬から8月上旬にかけて。
この流星群は複雑な構造で、南北から分かれて出現して来ます。
また同時期にやぎ座流星群も出現するため、様々なな方向から観測出来るのが特徴です。
ただ、出現数はそれほど多くないため、1時間に数個程度しか見ることが出来ない可能性があります。
でも、涼しい夏の夜空ですのでキャンプなどのイベントと一緒に観測し、天の川と合わせて見たら少ない流星群でも楽しめるのではないでしょうか。
なお、ピーク時は7月27日~29日頃となっています。

みずがめ座δ流星群(デルタ)今後5年間の観測予報

みずがめ座δ流星群(デルタ)は全天どの方向からでも見られる流星群ですので、なるべく空が開けて見える場所から観測して下さい。
  • 2022年:ピークは7月28日。月明かりなく好条件で観測出来るかも。
  • 2023年:ピークは7月28日。夜半前が好条件で観測出来る可能性あり。
  • 2024年:ピークは7月28日。この年も夜半前が観測もチャンス。
  • 2025年:ピークは7月28日。月明かりに問題はないですが、ピーク時は放射点が地平線の下にあります。
  • 2026年:ピークは7月28日。この日は月明かりが邪魔しそうです。
  • 2027年:ピークは7月28日。0時前に月が昇って来ますので、その前の観測なら問題ないかも知れません。
  • 2028年:ピークは7月28日。夜半前に月が沈みます。なのでそれ以降の時間帯は好条件に。
  • 2029年:ピークは7月28日。この日も月明かりが邪魔をして観測には不向きかと?
  • 2030年:ピークは7月28日。月明かりもなく好条件で観測出来る可能性があります。
みずがめ座δ流星群(デルタ)は夏時期のため観測時期としては好条件と言えますが、出現する流星量自体が少ないため、天文ショーとしての期待度は低いでしょう。
ただ、高度の低かったみずがめ座も、夜中以降は高度が徐々に上がってきますので、夏の夜長の観測に向いているかも知れません。
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