「水星」と聞いて何を思い浮かべるでしょうか?
「水星の魔女」?って・・・アニメの話は置いといて、思い浮かべるが「太陽に一番近い惑星」や「月に似た小さい惑星」、「不毛で灼熱の惑星」といった感じではないでしょうか?!
つまり、水星とは太陽に近い灼熱の惑星で、とても生命等いるハズもない不毛の星って誰もが思っているハズなのに、何故か生命が居るかも知れないっていうのです。
しかもその根拠となる証拠が見つかったとか?!これってどういう事なのでしょうか。

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おさらいしておこう「水星」ってどんな惑星?

もう随分前になりますが「水星とは?」というテーマで解説をしました。
この時と内容は重複しますが、水星とはどんな惑星なのか?もう一度おさらいをしますと。
水星は太陽系8つの惑星の中で太陽に最も近い位置にある第1惑星で、太陽との平均距離は約5,800万キロ。公転周期は約88日です。

「Image Credit:Wikipedia」
上画像↑↑が水星ですが、パッと見た感じでは月に似たクレーターだらけの不毛の星のように見えます。
また水星は、惑星としては非常に小型で体積と質量は地球の約18分の1程。大きさに至っては衛星のガニメデ(木星の衛星)やタイタン(土星の衛星)よりも小さく、直径は4,879.4キロの太陽系最小の惑星でもあります。

「Image Credit:NASA」
これが水星の基本情報ですが、地球から観測する場合は、太陽が昇って来る前や太陽が沈んだ後のわずかな時間帯、しかもかなり低い高度でしか見れない観測が非常に困難な天体でもあります。
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生命とは無縁の灼熱の星・水星

前記もしましたが水星と太陽との距離は平均で約5,800万キロ。これほど太陽に近い距離にある水星の自転周期は約59日もあるため、太陽に面した昼間の表面温度は鉛が溶ける程の超高熱(摂氏約450度まで上昇)に長い時間晒され続け、ようやく灼熱の昼間から夜に移っても、今度は超低温(マイナス200度近くまで低下)が長い時間続くという、正に水星の地表は超過酷な世界です。
●参考動画:太陽表面を通過する水星

「Copyright ©:European Space Agency, ESA All rights reserved.」
このような過酷環境の水星だと、とても生命などいるワケがないと誰もが確信すると思うのですが、最近になって常識を覆す?驚きの研究結果が発表され話題となっています。

水星に氷河?そこには生命が住める環境が整っている!?

ここまで水星の基本的な解説をして来ましたが、常識的に考えてこの環境では生命が存続する事は難しいと考えられていましたが、しかし、そうでもないかも知れないという観測研究結果が発表されています。

水星表面のほとんどは灼熱の太陽に晒されていますが、実は極地方には全く日が当たらない場所(永久影)が存在しており、そこに大量の氷(1兆トン超)が眠っている事が確認されています。

「Image Credit:水星の北極圏に見られる水の氷(Wikipediaより)」
さらに発見された大量の氷は塩分を含んだ氷河である事が判明し、仮説ではありますがそこには地球の環境に似た居住可能な領域があるかも知れないというのです。

では何故、そのような仮説が立てられるのか?
それは地球上において過酷な環境下でも、特殊な塩化物あれば微生物は生存、存続出来ているといい、同じように過酷で極限状態にある水星でも、塩分を含んだ氷、そしてその地下には太陽との潮汐力で地熱が暖められ、塩分を含んだ水。つまり地球の海に似た環境があるのではないか?との考えもあるようなのです。

もしこの仮説が実証されれば、水星以外の過酷な環境下の太陽系天体でも生命がいる可能性が高くなるワケで、今後の水星観測・探査に期待が寄せられますが、同時に太陽に近い水星の探査は非常に難しいのも事実です。
そのため、より生命探査のしやすい天体(火星や木星の衛星・エウロパ等)が優先され、水星の真実が明らかになるのはまだまだ先の話だと思われますが、それでも今後の探査に期待したいモノです。
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