スーパームーンとは?通常より大きく見える満月の事で、稀に観測出来る特別な満月でもあります。
そのスーパームーンよりも、さらに観測出来る機会が減るとても珍しい満月の現象を「エクストラ・スーパームーン(またはエクストリームスーパームーン)」と呼び、その出現頻度は数十年サイクルと言われ、一生に一度見れるか?どうかという非常にレアな満月との事です。
果たして、そんなレアな満月「エクストラ・スーパームーン」とは、いったいどんな現象なのでしょうか?

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68年ぶりに見られるエクストラスーパームーンていったい?

スーパームーンとは、月が地球に最接近した際に満月と重なる時期に見られる巨大な満月の事です。

「Image Credit:iStock」
このスーパームーンは、ほぼ毎年見ることが出来るためそれほど珍しい現象ではないのですが、エクストラスーパームーンとなると、その稀少度は一気に増し数十年に1度起こるかどうかの現象になると言います。
エクストラ・スーパームーンとは、月が地球に最接近(近地点)に達した時、さらにそのタイミングの前後1時間以内に満月または新月になる現象のことで、大きさは通常の満月よりも約14%も大きく、明るさは30%増しで、前回出現したのが1948年だそうです。
それから実に68年ぶりとなったのが、2016年11月14日に出現したエクストラ・スーパームーンで、かなり話題になった事を覚えている人も多いのではないでしょうか。
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21世紀最大級の満月「エクストラスーパームーン」なるのか

月は、誰でも知っている地球のただ一つの衛星です。
普段から見慣れている月は常に頭上に浮かび、その大きさは特に変化はなくそれほど気にしないと思います。
しかし、一見同じ大きさに見える月もよく見ると大きさが微妙に違うのです。
その理由は、月が地球の周りを回る軌道にあり、月の公転軌道は一定の距離ではなく楕円軌道で周っています。
月の公転軌道は、最も地球から離れたとき(遠地点)で約40万キロ。最も地球に接近したとき(近地点)で約35万キロ。距離の誤差にして約5万キロも違う楕円を描く軌道を持っています。

「Image Credit:Canon Global」
実は2016年11月14日は満月になる月と地球の距離は356,511キロ。これは、ほぼ近地点(356,400キロ)に近い距離でタイミングで満月になり、通常のスーパームーンよりも巨大に見えていました。
まさに、絶好の時間帯で68年ぶりのエクストラスーパームーンを見ることが出来たことから、21世紀最大級のスーパームーン観測チャンスとも言われていました。

「Copyright ©:ScienceAtNASA All rights reserved.」

毎年見られる「スーパームーン」次はいつ?

満月は、天気が悪くならない限り、毎月必ず見る事が出来ます。
しかし、その大きさは地球と月の距離によって微妙に違い、私たちの素人目にはその大きさの違いはほとんどわかりません。
ですがスーパームーンとなると、素人でも大きさの違いに気が付くほどですので、見慣れた満月でも魅了されるのではないでしょうか?
そんなスーパームーン。毎年のように見られると言いますが、それはいつなのか?と気になる人もいるかと思います。
では、次に見ることが出来るスーパームーンはいつになるのか?
2022年から4年間の期間で見てみると。
  • 2022年7月14日
  • 2023年8月31日
  • 2024年10月17日
  • 2025年12月5日
スーパームーンは毎年見られるとは言いましたが、それは必ずではなく見られない年もあり、そんな年のことを「シャイムーンイヤー」と呼んでいます。
そして次回、近地点付近に到達した特別な満月エクストラ・スーパームーンを見ることが出来るのが2052年12月6日との事で、この年のエクストラスーパームーンでは、月は356,421キロまで地球に接近するそうです。

おすすめのエクストラ・スーパームーン観測チャンスは夕方!?

普段より大きく見える満月「エクストラ・スーパームーン」ですが、日の入り後の夕方ならさらに大きな満月が観れる可能性があります。

夕方の時間帯は、日中に温められた空気により大気のレンズ効果が生まれ、スーパームーンがさらに巨大化して見れる可能性があり、この時こそ最大の観測チャンスになるかも知れません。

「Image Credit:iStock」
次回のエクストラ・スーパームーンは、まだまだだいぶ先ですが、もし見る事が出来るとしたなら、とてつもない巨大な満月を見ることか出来るかも?期待大です!
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