NASAの太陽系外惑星探査衛星ケプラー等の活躍により、近年かなり精度の高い宇宙観測が可能になり様々な宇宙での新発見がされています。
その中でも良く話題に上っているのが、太陽系外で次々に発見されている地球型惑星。これらの惑星に地球外知的生命体、もしくは生命体の存在の可能性の確率はどれくらいあるのでしょうか?
最近でも14光年という太陽系に近い位置にある近距離の恒星系からも地球型惑星が発見されて話題になっています。
しかし、地球型惑星とはいっても我々の地球のように生命に満ち溢れた星とは限りません。
今回は、この地球型惑星に関して少し調べてみましたので、お話してみたいと思います。

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地球型惑星の定義

地球型などと表現してしまうと生命が存在する惑星なのか?思ってしまう人もいるかも知れません。
しかしそうではなく、地球のように星の表面を岩石などの固体で覆われている惑星の事を地球型惑星と呼び、太陽系では水星や金星、火星が地球型惑星に該当します。
地球を含め、金星や火星なども比較的太陽(恒星)に近い位置に地球型惑星は形成され、木星や土星といったガスで構成された木星型惑星などは恒星から離れた位置に形成されるとされています。
残念ながら太陽系では地球型惑星の中で、今のところ地球以外に生命が生息する星は存在していませんが、太陽系外だと生命が存在する可能性がある地球型惑星も期待出来るのです。

これまでに発見された地球型惑星

NASAの太陽系外惑星探査衛星ケプラーにより、地球型惑星はこれまでにいくつも発見されています。
ちなみにケプラーは約5年間の探査で1,000個以上の太陽系外惑星を発見しています。
●参考サイト:【系外惑星探査衛星「ケプラー」による確認された系外惑星の一覧】
しかし、その中で地球型惑星の発見はわずか数十個。
さらに、生命が生息可能なハビタブルゾーンに位置する地球型惑星はもっと少なく、いかに宇宙に生命が存在出来る星が少ないかを物語っています。
なおハビタブルゾーンとは、主星(太陽)から適度な距離を持ち、生命が生息出来る可能性がある液体の水が存在できるような範囲のことで、我々の地球を基準にハビタブルゾーンは決められていて、金星や火星はハビタブルゾーンの外にあります。

「Image Credit:http://eis.jpl.nasa.gov」
そんなハビタブルゾーンに位置する地球型惑星で有名なのが、太陽系から約20光年先に位置する赤色矮星グリーゼ581を主星とするグリーゼ581c。
この惑星は地球の約1.5倍の大きさを持ち、重力は地球の約2倍で表面には液体の水が存在すると推測されています。
他にも生命存在が期待出来る地球型惑星は発見されていますが、グリーゼ581cに比べるとかなり遠い位置にあるため、探査の目を向けるにはかなりの困難が予想されます。
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グリーゼ581cよりも近い距離に見つかった地球型惑星

最近話題となっているのが約20光年というグリーゼ581cよりもさらに近い距離に見つかった赤色矮星「ウルフ1061」という恒星の周りを周回する3番目の惑星「ウルフ1061c」。
この惑星は太陽系から約14光年という至近距離にあります。
「ウルフ1061」はハビタブルゾーン内に存在することが確認されており、質量は地球の4倍以上もある言わば”スーパーアース”に分類されますが、重力は地球の2倍弱。
もしかしたら、この星には生命が存在する可能性があるとして、今後更なる詳しい調査をしていくとの事です。

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地球型惑星に地球外知的生命体存在の可能性

探査機ケプラーによる観測では、現在のところ地球外知的生命体存在の可能性がある地球と酷似した惑星は見つかっておらず、まだハビタブルゾーンに存在する地球型惑星しか発見されていません。
ただ、そのような地球外知的生命体存在の可能性がまったくないワケではなく、現在の人類の観測技術ではそこまで調査出来るレベルにないだけであって、今後の科学の発展次第ではさらに踏み込んだ真宇宙の調査が出来ると思われます。
もし、太陽系に近い距離の地球型惑星に我々人類と同等、もしくはそれ以上の知的生命体がいたとしたならば、その星から人工的な電波の発信等、何らかのシグナルを送ってくるかも知れません。
ですが、現在のところそのようなシグナルがキャッチできていないのであれば、今の時点では地球外知的生命体は存在しないというほかはないでしょう。
また、最近14光年という場所で見つかった「ウルフ1061」についても、至近距離とはいっても秒速30万キロで飛ぶ光の速さでも14年もかかるとてつもない遠い位置に存在する星です。
この星にもし、今の人類の持つ科学技術でこの星に探査機を送ったとしても到着まで約30万年近くかかります。
正直、とても探査行うには無理のある途方も無い時間を要しますので、本格的な調査が行えるまでまだまだかなりの年月を必要とするでしょう。
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