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第二の地球はあるのか?人類が移住可能な惑星環境の定義とは

最近の宇宙観測によって、太陽系外に次々と地球型の惑星が見つかっています。

その中には”地球に似た惑星”という条件を持つ天体も見つかっており、「もしかして人類が移住可能?」等という声も挙がっています。

でも、個人的にはこの表現にはかなり疑問を感じます。

果たして、地球に環境が似ていて人類が住めるような星なんて見つかるのでしょうか?
そもそも見つかったとしても、その星まで行けるのでしょうか?

人類が住める地球に似た環境の星の定義

良く地球を「奇跡の星」と称える人がいます。

そのような事が言われる理由は、
宇宙の中において地球が誕生した環境は、様々な奇跡・偶然によるもので、
生命が育まれるのに、数限りない好条件が重なったことにあります。

例えば、それをいくつか挙げてみると・・・。

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① 宇宙の穏やかな場所に位置する太陽系

我が太陽系は、2,000億個以上の星(恒星)が集まっている巨大な銀河(天の川銀河)の中にあります。

銀河の中では星だけでなく多くのガスや塵も集まっており、その中で星の誕生と終焉が繰り返され、それによる超新星爆発等の激しい変動もあちこちで起こっており、さらには、数億個ものブラックホールも天の川銀河に存在しているという最新の研究で判明しています。


「画像参照:天の川銀河内のブラックホール分布(想像)(YouTUBEより)」

つまり、銀河の中は常に荒れ狂っている環境とも言えるかも知れません。

しかし、直径は10万光年以上もある広大な天の川銀河の中で、全てが荒れ狂っている環境というワケではなく比較的穏やかな領域もあり、事実、太陽系周辺ではそのような星の激しい変動は起こっていません。

銀河の中で太陽系は銀河の中心部から約2万6,000光年離れた位置にあります。

言わば星やガスの密度が低い外縁部に位置していると考えられて、非常に穏やかな環境が創られているという幸運で生命が育まれる一因になっているのでは?と言えます。

② 長寿命で生命に優しいエネルギーを放つ太陽

太陽は銀河系の中ではありふれた主系列星の一つだとされています。

質量もそれほど大きくはなく、内部で起こっている熱核融合反応も緩やかで、寿命も約100億年程だと考えられています。


「画像参照:Wikipedia」

太陽が長寿命が故、地球のような惑星では生命が誕生し、十分に進化出来る時間があるという事。

さらには表面温度が約6,000度で、太陽から放出される光や熱のエネルギーも生命育成に適していると言います。

③ 絶妙な生命居住可能領域に位置する地球

太陽(恒星)と惑星の距離関係で生命が誕生するのに適した環境と考えられるのが、ハビタブルゾーン(生命居住可能領域)と呼ばれています。


「画像参照:www.kousotu.com」

ハビタブルゾーンは、水が液体の状態を維持できる環境がある事で、
地球より太陽に近い水星と金星は、高温のため水は蒸発してしまい、
地球より遠い火星等は、水は凍り付いてしまいます。

地球がこの位置にある事で、地表の温度が適温になり水が液体の状態で維持出来ています。

④ 生命が生息できるのに丁度良い大きさの地球

地球に水が液体で存在出来るもうひとつの条件として、地球の大きさも関係して来ます。

もし、地球がもっと小さく重力も弱かったら、水は地表に留まることが出来ず宇宙に流出してしまいます。

逆に地球が大き過ぎた場合は、重力の強くなり、大気層も厚くなって生命生存に適さない大気の状態になり、陸地の存在しない、木星や土星のようなガス惑星になってしまう可能性もあります。

つまり、地球は小さ過ぎもせず、大き過ぎもせず、
丁度良い生命生存に適したサイズなのです。

⑤ 地球と衛星(月)の関係

我々の頭上に当たり前のように輝いている月。
ですが、月は惑星と衛星の関係で言うと、非常に稀な間柄にあります。

その関係とは、惑星(地球)の大きさに対し、衛星(月)の大きさは4分の1ほど。
これほど大きな衛星を持つ惑星は、太陽系では地球以外にありません。



この巨大な(比率)衛星を持つ地球には、月からによる大きな潮汐力が働いています。

その潮汐力により地球の自転軸(約23.4度)は安定し、極端な気候変動を抑えることが出来ています。

また、月による潮汐力は地球の自転にも影響しており、
もし地球に大きな衛星(月)が無かったら、自転速度も速くなり(約8時間)、
生物の生息が危ぶまれるほど地球の気候は荒れ狂っていたと考えられます。

⑥ 生命を守る強力なバリアー・地磁気

地球の北極はS極、南極はN極と、地球は巨大な磁石になっていると学校で習ったと思います。

この強力な磁石の作用により巨大な磁場が発生しバリアーとなって、
生命にとって有害な宇宙線や太陽風から地球を守ってくれています。


「画像参照:理科年表オフィシャルサイト

人類が住める地球に似た環境の星はあるのか?

奇跡にも近い環境が揃って生命が育まれている地球。

宇宙にはこのような星が他にもあるのか?疑問に思うところでもあります。

そのような疑問をもとに、最近では”地球に似た星探し”が本格的に行われていて、既に約50個(2017年現在)ほど発見されています。

しかし、地球に似た惑星と言ってもそれは地球に似た大きさの惑星がハビタブルゾーンに存在しているというだけであって、そこに大気や水があり生命の痕跡があるのか?まではわかっていません。

今後、更に探査の精度が上がれば星の詳細が明らかになって来るとは思いますが、
それでも、これらの星が人類が住めるような星かどうかはわからないでしょう。

人類は第二の地球に移住出来るのか?

現在、地球に最も近い場所に見つかった”地球に似た星”は、4.24光年の距離にある恒星プロキシマ・ケンタウリを周回する惑星プロキシマbです。


「動画参照:YouTube (プライバシー ポリシー)

現時点でこのプロキシマbについての詳細な環境はわかっていませんが、
仮に、この惑星が地球に似た環境を持つ星だった場合、我々人類は”第二の地球”として移住することは出来るのでしょうか?

結論としては、現状では到底無理!というしかないでしょう。

理由は簡単で、人類がそこに住むには科学技術的にも医学的適応技術にも、まだまだ遠く及ばないという事。

具体的には、
  • 近い距離と言っても光の速さで4年以上もかかる場所へは行けない。

    もし、現在の科学力を使って有人の宇宙船をプロキシマbまで飛ばした場合、数十万年はかかるとされています。

  • 重力が地球と同じとは限らない。

    人類は地球の重力(1G)に適応するように進化しています。
    プロキシマbが地球と同じ重力とは限らないワケで、もし移住した場合に身体に大きな影響が出てしまう危険があります。

  • 酸素があっても空気中には危険がいっぱい。

    大気成分が地球と良く似ていて、人が生きていける酸素があったとしても、
    その星の空気中には未知の細菌・ウィルスがウヨウヨいる可能性があります。
    そんな中で、生身で空気を吸って生活していくには非常に危険だと思われます。

  • 原住生物に馴染めない?

    地球に似た環境を持つ星であれば、原住生物もたくさん生存しているでしょう。

    そこにはどんな危険な生物がいるかもわからないし、もしかしたら人類のような知的生命体もいるかも知れません。

    もし、移住した場合、外来生物である人類がそこで馴染めるか?疑問なところでもあります。

  • そもそも根本的な環境が違う。

    根本的な問題として、地球とプロキシマbの環境はかなり異なります。

    それはプロキシマbの主星である恒星が太陽のような黄色矮星(表面温度5,300度~6,000度)ではなく、温度の低い赤色矮星(表面温度2,000度~3,000度)である事。

    つまり、黄色い明るい光の中で進化をして来た人類にとって、淡い赤い光での生活は適さない可能性があります。

それでも人類が住める星は宇宙のどこかにあるハズ!?

現在、人類が第二の地球を求めて観測出来るのは、せいぜい数千光年先まで。

宇宙はまだまだ広く、我々太陽系が属する銀河には2,000億個以上の星があり、その銀河も数千億個以上あります。

つまり、宇宙には途方もない数の星があるワケで、その中に地球と全く同じ環境を持つ星は無いとは言い切れないと思います。

多くの科学者たちも、必ずどこかに第二の地球は存在すると信じ観測を続けています。

ただ、もしそんな星が発見されたとしても、おそらくはそこまで行く手段を見つけるには、途方もない年月がかかるかも知れないし、永久に見つからないかも知れません。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

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