2016年初頭に発表された太陽系第9惑星・プラネットナイン存在の可能性
ほぼ確実にそれは存在すると、研究者たちは自信を覗かせてています。
しかしながら、プラネットナインの発見は困難を要し、研究者たちは緻密な軌道計算行いながら観測を続け発見を急いでいるとの事ですが、果たして本当にプラネットナインは存在するのでしょうか?
そして実在するなら発見はいつ頃で、どんな惑星なのでしょうかか?とてもに気になるところです。

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プラネットナインが存在する根拠とは?

2016年に発表された太陽系第9惑星存在の可能性。
この情報がもたらせられたのは、ある偶然の発見からでした。
それは、米・カリフォルニア工科大学の研究チームが、地球から遠く離れた太陽系外縁天体6つの軌道を調べていたところ、公転軌道や遠日点(太陽から最も離れた地点)が6つの天体ともに、ほぼ同じ方向に傾いていることを発見した事でした。

「Image Credit:太陽系外縁天体6つの軌道公転軌道(NASAより)」
この一致した軌道が意味するのは「何か大きな重力を持つ未知の天体の影響がある?!」と考え、この影響を与えているのが惑星クラスの大きな天体だと仮定すれば、6つの天体が持つ奇妙な軌道は説明がつくと言います。

プラネットナインはどんな惑星なのか?

現時点(2022年)においては、あくまで推測でしかないのですが、第9惑星は地球の質量の10倍ほどで天王星や海王星といったガスや氷・岩石で構成された天王星型惑星ではないか?と考えられており、距離も近日点(太陽に最も近い地点)で、太陽と地球間の距離(約1億5,000万キロ=1天文単位)の200~300倍、遠日点で600~1200倍と途方もなく遠く離れており公転周期も1万年~2万年と予測されています。

「Copyright ©:caltech All rights reserved.」

本当にプラネットナインは発見できるのか?

現在太陽系にある惑星は、水星・金星・地球・火星・木星・土星・天王星・海王星の8つです。
以前は冥王星も太陽系第9番目の惑星として定義されていましたが、惑星にしてはサイズや質量が小さいこと、また観測技術の進歩に伴い冥王星クラスの準惑星も次々に発見されたことから、2006年に準惑星に格下げととなってしまっています。
つまり、2006年以降、太陽系には9番目の惑星は存在していないことになるワケで、今回もたらされた情報は人類の天文史の中でも非常に大きな意味を持つビッグ・ニュースになります。
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さて、ほぼ間違いなく存在するであろうされる太陽系第9惑星ですが、しかしながらその発見までは困難を極めることになります。
何故なら、自ら光を放ち所在を示してくれる恒星とは違い、何の光も放たない惑星の発見は極めて困難。しかも太陽から遠く離れている天体であれば、ほとんど太陽光も届かない場所にあるため、暗黒の宇宙空間に観測の目を向けなくてはなりません。

「Image Credit:ESO/Tom Ruen/nagualdesign」
また、これも推測の範囲内ではあるのですが、現在の第9惑星は遠日点近くの公転軌道上にあって、おそらく1,000天文単位ほど彼方にあるのでは?と考えられており、これも発見を困難にさせている要因となっているかも知れないのです。
ただ、「太陽系第9惑星。世紀の大発見!」となれば天文史に残る大偉業となるため、各国数多くの天文チームが最先端の観測技術を使い躍起になって探している事から、数年以内には発見出来るだろうと予測しています。

プラネットナインの起源は浮遊惑星?

太陽系第9惑星とは言っても、第8惑星の海王星よりも遥かに外側を公転する星のため、この惑星は他の惑星とは違う起源を持つのではという見方も出て来ており、第9惑星は元々はどこの星系にも属さない「自由浮遊惑星」だったのではないか?という推測です。。
宇宙には浮遊惑星がかなりの数存在すると考えられており(一説には恒星の数より遥かに多いとも)、この第9惑星も太陽系の近くを浮遊していたところを太陽の重力に捕捉され、太陽系の一部になったのでは?との可能性があると言います。

「Image Credit:自由浮遊惑星イメージ図(Wikipediaより)

もしプラネットナインがもし発見されたとしたら?

今のところほとんど音沙汰ないプラネットナインの情報でしが、一部では2020年代までには発見されるかも知れないと言われています。
しかし、発見されたとしても地球から途方もなく遠いため、判明するのは極わずかな情報だけだと思われ、それは惑星の位置と軌道であったり、おおまかな星の構成。そして衛星を保有しているのであれば、分かる範囲内での衛星数などの少ない情報になるかも知れません。

詳細を分析するとなれば、やはり第9惑星まで探査機を送るしかないのですが、そこは遥か遠方の天体、探査機を到達させるには、相当難しい技術と多額の費用が必要になるでしょうし、失敗するリスクも高い。また、そこまで行くのにもかなりの年数を要するものと考えられます。(参考~約50億キロ離れた冥王星まで約9年かかった。

ですが、太陽系に新たな仲間が増えることになるのですから、例え詳細な情報は分からなくても、それは間違いなく偉大な発見と言えるでしょう。
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