ケプラー宇宙望遠鏡(2018年に運用終了)の地球軌道投入以降、この望遠鏡によって数多くの太陽系外惑星が発見されています。
そんな中でも注目されるのが、生命が存在するかも知れない地球と良く似た惑星の発見ではないでしょうか。
ケプラー宇宙望遠鏡等によってこのような地球型惑星もいくつも発見され、俄然地球外生命体への期待が高まっています。
そして、2015年に発見された「ケプラー452b」という地球型惑星はこれまでになく地球にそっくりと言います。
この惑星ってどんな星なのでしょうか?また肝心の生命体存在の可能性は?
毎年のように見つかる地球に似た惑星
ケプラー宇宙望遠鏡によって地球に良く似た惑星はいくつも発見されています。最近(2015年)では、太陽系からわずか14光年という近距離に「ウルフ1061c」という惑星が見つかり、表面に液体の水が存在する可能性があることが示唆されています。
さらには、太陽系から1,400光年離れたところに、地球とほぼ同じサイズの惑星も見つかり話題となりました。
他にも、もしかしたら生命がいるかもしれないという惑星は多数見つかっていますが、やはりいくら高性能の宇宙望遠鏡とは言えど、その星内部の詳細までは観測出来ませんので、本当に生命がいるかどうか確認するには、技術的にもまだまだ時間がかかりそうです。
観測史上、最も地球に似た惑星とは?
2015年7月にNASAが発表した「ケプラー452b」という惑星で、太陽系から約1,400光年離れた場所にあります。この惑星は、我々の太陽系における地球と環境が良く似ていることで、かなり生命存在の期待が高い惑星のようです。
その理由は「ケプラー452b」の太陽が、我々の地球の太陽と同系列のG型主系列星に属することで表面温度が6,000度前後と比較的穏やかな温度燃えている恒星であること。
さらに「ケプラー452b」は太陽との距離、惑星の大きさ、公転周期なども地球と良く似ていること。
以前は、太陽系から約500光年離れたところで発見された「ケプラー186f」が地球に最も似ていると言われて来ましたがが、それよりもさらに地球に酷似しているのが「ケプラー452b」なのです。
「Image Credit:Wikipedia」
「ケプラー452b」は大きさこそ地球の1.6倍ありますが、太陽(恒星)との位置関係も地球に良く似ていてハビタブルゾーンの範囲内にあり、公転周期も約385日とこれまた似ています。
「ケプラー452b」が地球と違うところ
但し、「ケプラー452b」が地球と違うところは、我々の太陽の年齢が約46億年に対し、「ケプラー452b」の太陽ケプラー452は約60億年。これは、もしケプラー452bが地球型惑星で地球と同じような質量を持っているとすれば、太陽の寿命が長い分、惑星として温室効果が進行し生命の住めない環境になっている可能性があるとの事です。
これを太陽系に置き換えると、我々の地球も後数億年もすると、温室効果の悪化のため生物が住めない環境になっていると考えられます。
もし「ケプラー452b」に知的生命体が居たとしたら?
ケプラー452星系は太陽系より約14億年も古い星系ということになります。そして、ケプラー452bが生命が住める環境が維持出来ていたとして、そこに人類のような知的生命体が存在していたとしたら、星が古い分その星に住む知的生命体も、人類以上に文明が高度に進歩しているかも知れません。
もしそうなら、地球とケプラー452bの距離1,400光年も、その星に住む住人にとっては決して遠くない距離だったとしたら、もしかしたら既に地球に”ケプラー452b人”が訪れているかも?
ちょっと荒唐無稽な話かも知れませんが、広大な宇宙を考えたら、人類以上に文明の進んでいる異星人が居ないとは言い切れませんし、実際、科学者たちは真剣に地球外知的生命体を探しています。