太陽系外惑星で距離が近い星に地球外生命体存在の可能性は

21世紀に突入し宇宙進出に加速度が増した人類にとって、今後の目標でもあり永遠の好奇心ともいうべき課題のひとつ。

太陽系外の地球型惑星に生命存在の可能性はあるのか?

それをざっくり言うと、地球外生命体存在の可能性に未知のロマンが潜んでいるとも言えるかも知れません。

さらに最近の宇宙観測技術の目覚ましい発達と研究の進歩によって、太陽系外の宇宙には地球型惑星が意外と多いのではないかという観測・研究の報告結果が出ています。

ということは俄然盛り上がって来るのが、人類以外にも知的生命体「宇宙人」存在の可能性があるのか?

これって好奇心をくすぐるにはとても興味深い話ですが、果たしてどうなのでしょうか?

地球型惑星はどれくらい存在するのか?

最近の宇宙観測研究によると、地球から観測出来る比較的近い恒星系を観測した結果、太陽の質量に似た恒星のうち5個に1個が、地球と同じようなサイズと公転軌道(ハビタブルゾーン)を持つ惑星を従えているというデータが出ているとの事です。


「Image Credit:天文学辞典

それならば、これは地球の環境に近い惑星や衛星が存在し得ることが想像出来るという事なのかも知れません。

ハビタブルゾーンの領域にある星は、大気を持ち温暖で地球上の生命に必要な液体の水が存在してもおかしくない惑星が、意外に多いかもしれないことを示唆する結果が出ています。

しかも、そのような地球型惑星で、最も太陽系に近いのは12光年先にあるということで、この惑星の観測データはこれからも注目です。

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太陽系から最も近い地球型惑星はどこに存在するのか?

太陽系から約12光年の距離に存在するとされている地球に似た惑星とはどこにあるのか。

その惑星は、くじら座にあるタウ星という恒星に属する惑星・タウという星。

この恒星のタウ星は、主系列星に属する星で質量も温度も我々の太陽と良く似ており、その恒星が従えている惑星・タウは、まさに地球環境に近いといっても良いのではとの予測観測もあります。

そんなタウ星をもう少し具体的解説すると。

    • 質量は太陽の81~82パーセント

    • 直径は77パーセント

    • 明るさは太陽の59パーセントほど

    (↓↓太陽(左)とタウ星(右)の比較)


    「Image Credit:太陽(左)とタウ星(右)大きさ比較図(Wikipediaより)」

    上画像でわかるように、少しだけ我々の太陽の方が大きいのがわかります。

    また、このタウ星は誕生後100億年ほど経過した非常に古い星であることがわかっています。

    ちなみに、我々の太陽が約46億年ですから、このタウ星は太陽の2倍長く燃え続ていることになります。

    そして、気になる地球型惑星・タウは太陽(タウ星)から約1億キロの位置にあり、公転周期は約168日。

    1億キロという距離は太陽系で言うと太陽と金星の距離に相当しますが、タウ星自体が、太陽の約8割の大きさですので、これを太陽系に置き換えると太陽と地球との距離に相当。

    まさにハビタブルゾーンに入る位置に惑星・タウは存在すると思われます。

    ただ、この惑星タウの大きさは地球の約5倍ほどあるらしく、いわゆるスーパーアースと呼ばれる惑星に分類され、生命が育まれるのに丁度良い大きさと言われる地球に対し、この星の大きさが生命存在にどう影響するのか、少し疑問が残るところです。

    生命が存在するのに適した星の条件とは?

    太陽系から約12光年離れたタウ星に存在するとされる地球型惑星・タウは、宇宙の中で生命が誕生するのに適した環境と考えられている天文学上の領域「ハビタブルゾーン(生命居住可能領域)」に位置しており、生命存在の可能性が期待されていますが、現在のところその痕跡は確認されていません。

    「Copyright©:Insane Curiosity All rights reserved.」

    この惑星と太陽であるタウ星との距離は約1億キロあります。

    前述もしましたが、これは太陽系でいうと太陽と金星の距離に相当します。

    ご承知のとおり、太陽系では金星はハビタブルゾーンから外れている事もあり、とても生命が生きて行ける環境ではありませんが、タウの場合、我々の太陽と比べると一回り小さく、代謝(核融合反応速度)も低いため、距離だけでいうと太陽と地球の距離に相当するものと考えられます。

    しかし気になるのが、この星系では100億年もの歳月が経過しており、それに対し我々の太陽系はその半分程度の46億年です。

    その太陽系では46億年というとてつもない年月の間に、我々人類のような知的生命体が育まれ文明が発達しています。

    もし、この星に地球のような環境が揃っているのであれば、人類のような知的生命体が存在していたと仮定した場合に、100億年もの歳月があれば、我々人類には考えもつかない遥かに進んだ文明が形成されている可能性もあるかも知れません。

    と単純で希望的観測で考えてしまいますが、長過ぎる年月の間で、逆に滅んでしまっている可能性だってあります。

    そんな想像は広がってしまいますが、現時点での科学的常識では12光年という天文学的には近距離でも実際には果てしなく遠い距離なため、とても人類が直接探査に行ける場所ではありませんし、もし、この星に文明が存在しているのであれば、その文明の痕跡(電波や光など)が確認出来るはずです。

    そのような痕跡が、現時点で見つかっていないのであれば、残念ながらハビタブルゾーンにある星であっても必ず生命が存在するってことではなさそうですね!?