秋、冬、春の3シーズンに肉眼でも見ることが出来る昴(すばる)ことプレアデス星団をご存じでしょうか。

この星団は非常に美しい星ですので、視力さえ良ければ位置が確認しやすいため探し方も簡単です。

またプレアデス星団は、夜空を眺めて楽しみたい初心者にもオススメの天体でも有名ですので、ここではプレアデス星団の探し方や観測方法、そして昴(すばる)にまつわる神話について解説してみたいと思います。

プレアデス星団とは?

プレアデス星団は、おうし座にある比較的若い星たちが集まる散開星団です。


「Image Credit:Wikipedia」

この星団は、太陽系から比較的近い距離(440~448光年)に位置する事もあり、肉眼もハッキリと観測出来るため、天文マニアのみならず、一般の人にも昴(すばる)として良く知られている天体です。

プレアデス星団の特徴は、誕生から1億年前後の恒星としてはまだ生まれたばかりの天体集団とされ、見た目は青白く輝いて美しいのですが、星自体は高温で大きく熱核融合活動も活発で、その見た目とは裏腹に、若く元気な恒星たちが荒れ狂っている場所だと考えられています。

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プレアデス星団の探し方

プレアデス星団は、昔から視力測定をするにはうってつけの天体としても有名で、肉眼で何個星が見えるかで即席の視力検査が出来、6個も見えればかなり視力が良いとの判断材料にもなります。

この視力検査の天体?の探し方は比較的簡単で、まずは冬の星座の代表格「オリオン座」を探してみましょう。

オリオン座は有名で目立ちますので見つけやすいと思いますので、オリオン座を見つけたら、中心にある三ツ星を延長線上に伸ばして行くと、その先にプレアデス星団を見つけることが出来ます。



プレアデス星団は、視力が良い人だと肉眼ですぐに見つけることは出来ますが、視力に自信の無い人はやはり双眼鏡持参で探すと良いでしょう。

とにかく明るく美しく輝いている星ですので、これを見つけたら星空に興味が無かった人でもすぐに魅了されるのではないでしょうか?!

プレアデス星団の星の名前を知ろう!

ここではプレアデスを星団としてひとくくりで紹介していますが、もう少し詳しく知りたいという方に向け、単体での星(恒星)名前を簡単にご紹介します。


「Image Credit:Wikipedia」

  • アステローペ(Asterope):視等級6.43
  • タイゲタ(Taygeta):視等級4.30
  • マイア(Maia):視等級3.87
  • ケラエノ(Celaeno):視等級5.46
  • プレイオネ(Pleione):視等級5.09
  • エレクトラ(Electra):視等級3.70
  • アトラス(Atlas):視等級3.63
  • アルキオネ(Alcyone):視等級2.87
  • メローペ(Merope):視等級4.18

プレアデスを星団の中で最も明るく輝くのが、アルキオネことおうし座イータ星です。

おうし座イータ星は、見た目でもわかるように青白く輝いている青色巨星で、215km/sと速い自転速度を持ち恒星の回りにガスの円盤を作っている三重連星です。

この中で、アルキオネ他、アトラス、エレクトラ、マイア、メローペ、タイゲタの6つが肉眼で見えれば、視力1.5程はあると言われていますが、貴方はどの星まで見えるでしょうか?

プレアデス星団の神話

プレアデス星団は、美しい天体ですので古来から世界各国で神話や伝説が語られて来ました。

そこでここでは、各国で語られて来たプレアデス星団の神話や伝説を少しご紹介します。

ギリシャ神話は7人姉妹

プレアデスの名前の由来はギリシャ神話からだとされています。

プレアデスは、天を支える巨人アトラスの娘達(7人姉妹)の名前で、彼女たちは月の女神アルテミスに仕えていたそうです。


「Image Credit:アトラスの七人の娘たち(星座図鑑・プレアデス星団の神話・伝説より)」

女神アルテミスに仕えるプレアデスは純潔を守る乙女たちで、男性に免疫がなく避けていたとか。

そんな彼女たちをモテ男のオリオンが追いかけ回している。

そんな構図が星座の中にも盛り込まれているとのことです。

なお、英語ではプレアデス星団を7人姉妹を意味するセブン・シスターズと呼んでいるそうです。

中国は偉人の生まれ変わり

プレアデス星団の別名は中国からで、中国では二十八宿の「昴宿(ぼうしゅく)」と読み、これは「一つにまとまる」という意味があり、こういった事から偉人を星の生まれ変わり昴宿の精として信じられて来ました。

日本は玉飾り

日本では、古くからプレアデス星団が糸を通して集めた、玉飾りのように見えたことから「統(す)ばる」の意味ですばる星と呼んで来ました。

距離が明確にわからないプレアデス星団

プレアデス星団までの距離は440~448光年とありましたが、現時点ではその正確な距離はわかっていないそうです。

もちろん、それぞれの星の位置は異なりますが、星団としての基準となる距離を今後は測定するとの事。

この測定を行うことで期待されているのが、欧州宇宙機関(ESA)のガイア計画で打ち上げたガイア宇宙望遠鏡。


「Image Credit:ガイア宇宙望遠鏡(D.DUCROS/ESAより)」

ガイア宇宙望遠鏡で太陽系周辺部の宇宙地図を作成することになっており、太陽系の近距離にあるプレアデス星団も地図に記載される天体になる予定です。