まだまだ謎だらけの広大な宇宙!
ちっぽけな存在の人類には宇宙謎の全解明など簡単には出来るワケ等なく、観測を続ければ続けるほど新発見が続々と出て来ます。
そんな新発見の中で今回話題になったのが、現在の惑星形成理論では説明がつかない「ありえない星の発見!」という事。

なんでも、小さな恒星(赤色矮星)を公転する巨大惑星が見つかったとか!?
正直、素人的にはこれが何故「あり得ない」のか疑問なのですが、この発見についてどういう事なのか調べてみました。

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新しく見つかった惑星形成理論上”ありえない惑星”とは?

現在、太陽系外惑星探査衛星などの活躍により太陽系外に次々と惑星が発見されおり、そんな系外惑星探査の中で新たに見つかった惑星が、今回の「あり得ない」と疑問の対象天体となった、地球から「はと座」方向に約600光年離れた場所に木星クラスの質量を持つ巨大惑星です。
実は、このような巨大惑星は以前から数多く発見されておりあまり珍しいことではないのですが、それでも大きなニュースとして取り上げられるのには訳があるようです。

理由は、巨大惑星が公転する主星(恒星)の大きさが太陽の半分ほどしかない赤色矮星である事で、主星に対し見つかった惑星の大きさは4分の1ほどだと言い、現在の常識となっている惑星形成理論では、このような小型の恒星に木星クラスの惑星が存在する事などあり得ないと考えられています。

巨大惑星が属する恒星系とは?

地球から約600光年離れた場所にある恒星・NGTS-1は、宇宙では最も多く存在すると言われる小型で表面温度も低い(2,500度~3,900度)のスペクトル型M型に分類される恒星で、俗にいう「赤色矮星」と言われる天体です。
ちなみに、太陽のスペクトル型はG型(表面温度5.300度~6,000度)に分類され、「黄色矮星」もしくは「G型主系列星」とも呼ばれており、今回発見された巨大惑星は赤色矮星NGTS-1の第二惑星でNGTS-1bと名付けられ、半径が木星の1.3倍、質量が0.8倍と推定され、その質量からおそらく木星タイプの巨大ガス惑星ではないか?と考えられています。

「Image Credit:赤色矮星NGTS-1と巨大惑星NGTS-1bの想像図(University of Warwick/Mark Garlickより)」
一般的に質量の小さい赤色矮星に属する惑星は距離が近く、この主星NGTS-1と巨大惑星NGTS-1bの距離も太陽系に置き換えると太陽と地球の距離のわずか3%ほどで、公転周期が2.6日と非常に短くこの距離関係もあり主星であるNGTS-1も、惑星NGTS-1bの重力の影響を少なからず受けているものと考えられています。
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現在の惑星形成理論とは?

そもそも、惑星形成理論とはいったいどういうモノなのでしょうか?
現在の惑星形成の考え方は、恒星系を構成するガスや塵が重力干渉で集まり、その中心部に恒星が出来、周りに残った物質によって惑星が形成されるため、主星(恒星)に対し惑星は遥かに小型であることが理論的には正しいと考えられています。
つまり、質量の小さい恒星系で形成された後の”材料”では、木星サイズの巨大惑星を創るほど残っていないとされているからです。

●参考動画:惑星系形成のシナリオ
「Copyright ©:国立天文台天文情報センター科学文化形成ユニット All rights reserved.」
実際、我が太陽系でも最大の惑星・木星も太陽の10分の1ほどしかなく、今回見つかった系外惑星は主星の4分の1でパワーバランス的にも非常に大きく、これまで惑星形成理論を常識として考えて来た科学者たちにとっては、理解しがたい現実を突きつけられた事になります。

予想外の現実を突きつけられた科学者たちの意見

これまでの惑星形成理論を根本から覆されたこの巨大惑星の発見について、科学者たちからはこんな意見が出ています。
「全てが驚き!と同時に、このような惑星が銀河の中でどれほど普通なのか?が明らかになりました。」

「この事実の解明は、今後我々の課題であり挑戦です。」

「今までの常識は通用しないことが良くわかる発見。」

「予想外の惑星が発見でき、とても感激しています。」

科学者たちが言っているようにこれは予想外の発見だったのですが、宇宙で最も多く存在すると考えられている赤色矮星にこのような惑星が見つかったことは、今後さらに常識を覆すような発見がある可能性があることを意味しています。
それを踏まえても、今回の発見は今後の宇宙探査に大いなる期待があることも示唆しているのかも知れません。
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