近年の太陽系外惑星探査において、大発見の1つとも言える地球型惑星「プロキシマb」の存在。
この「プロキシマb」があるのは地球からの距離、なんと約4光年なんです。
これだけ近い距離だと、いつかは人類にとっての第二の地球となり得るのでは?と期待もしてしまいそうですが、この惑星は人類が移住出来るような天体なのでしょうか?
非常に興味深い惑星ですが、しかし現実はなかなか厳しいようです。

地球型惑星「プロキシマb」。
この惑星は、太陽系に最も近い恒星系「アルファ・ケンタウリ」という3連恒星の1つである赤色矮星「プロキシマ・ケンタウリ」に属する惑星で、もしかしたらこの星には、生命が誕生し育まれている可能性があるとして注目を集める事になっているのです。

「Image Credit:3連星のアルファ・ケンタウリ星系(Wikipediaより)」
プロキシマ・ケンタウリは太陽に最も近い恒星だというだけあって惑星・プロキシマbまでは約4光年程の距離です。
とは言っても、光の速さで4年もかかる距離にあるワケですから、現在の人類ではとても行けるハズもないのですが、仮に今後、星間航行が可能な時代が訪れるとしたら、人類は真っ先に惑星・プロキシマbに行くかも知れません。

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「プロキシマb」の特徴

惑星プロキシマbの質量は、地球よりひと回り大きい約1.3倍で、地球と同じ岩石惑星ではないかと考えられています。
また推測では、惑星の内部構造は全体の3分の2を岩石のマントルが占め、中心には地球と同じように高熱の金属核が存在する可能性があるとも考えられています。

「Image Credit:惑星プロキシマbの想像図(Wikipediaより)」
そして気になるのは惑星の表面はどうなっているのか?おそらく惑星全体、もしくはほとんどは海で占められ陸地が存在しない可能性があるとも、最新の研究で仮説が立てられています。

「プロキシマb」が注目される理由とは?

この惑星の太陽(プロキシマ・ケンタウリ)は、私たちの太陽より遥かに小型の赤色矮星です。

「Image Credit:Wikipedia」
赤色矮星は、恒星の中でも最も小さい部類に属する天体で表面温度も低く暗いため、約4光年という近い距離にあっても肉眼で観測する事は非常に困難です。
さらに、プロキシマ・ケンタウリの光量は私たちの太陽の1000分の1程しかなく、一般人の私たちが夜空を探してもこの恒星を見つけ出す事は難しいと考えます。

そんな暗く小さな恒星で見つかったプロキシマbという惑星ですが、太陽(プロキシマ・ケンタウリ)との距離が非常に近い700万キロ(太陽と地球の距離(太陽と地球の距離約1億5,000万キロ)の5%に過ぎない非常に近い距離)であったとしても、それでもこのプロキシマbが注目されるのには理由があります。
それは、質量が小さく熱量や光量が小さい赤色矮星を公転する惑星でも、そこは生命生存可能領域「ハビタブルゾーン」に入ると考えられており、プロキシマbには液体の水(海)が存在するのでは?と想定されているのです。

また、この惑星にも地球と同じような大気がある可能性もあり、大気成分についてはこれからの調査で詳細が判明するとの事です。
つまり、ハビタブルゾーンにある地球型惑星で海が存在するのであれば、そこに生命がいる可能性が十分にあり得るということになるようです。

「Image Credit:NASA/JPL」

「プロキシマb」に生命は存在するのか?

惑星プロキシマbに生命存在の可能性があると言いますが、その可能性はどれくらいあるのでしょうか?
前記しましたが、プロキシマbは赤色矮星を近距離で公転する惑星で、それはハビタブルゾーンに位置する天体なのかも知れません。
しかし、太陽から近いとデメリットもあり、惑星が有害な太陽風の影響も強く受ける可能性があります。
そうなると、惑星表面には有害な放射線が降り注ぐワケで生命生存に著しく悪影響を与え兼ねません。

ただ、この惑星を研究している科学者によると、プロキシマbに海が存在するのであれば海の中までは放射線が届かない可能性もあり、もしかすると海には豊富な生命が宿っている可能性もあると言います。

いずれにせよ、地球によく似た惑星であるといっても、その環境は地球とはかなり異なるモノである可能性が高く、将来人類が居住可能な第二の地球になるのは、少し無理があるのでは?という考え方もあるようです。