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最新鋭の火星探査機パーサヴィアランスのミッション内容とは

メディアでも何度も取り上げられていて、もしご存じの方も多いと思います。

先日、火星に無事着陸を成功させた最新鋭の火星探査機パーサヴィアランス。

その着陸シーンはあまりにも鮮明で、そこが他の惑星での出来事なのか?
と錯覚するほどリアルなモノでした。

ですが、メディアが報じたのはパーサヴィアランスの着陸シーンのみがほとんど。

実際、この探査機がこれからどのようなミッションを行うのか?
あまり伝えられていなかったのが少し残念でした。

最新鋭火星探査機の地表降下シーンのここがスゴイ!

まずは、何度も観た人は多いかとは思いますが、火星探査機パーサヴィアランスの火星降下の様子を捉えた映像を見て、どのような感想を持たれたでしょうか?

「動画参照:YouTube (プライバシー ポリシー)

映像があまりにも鮮明なため、思わず勘違いしてしまいそうですが、ここが火星であるという事。

まず、映像では降下用のパラシュートが開くシーンから始まります。

無事にパラシュートが開いてゆっくりと降下を始めるパーサヴィアランス。

おそらく、パラシュートが開いた高度(上空約11キロ地点)の気温はマイナス100度は越えているでしょう。

そんな過酷な状況下で綺麗に開いてみせたパラシュート。

このパラシュート、赤と白のデザインで一見、何の変哲もないように見えますが、よく見ると何か統一性のない模様に見えないでしょうか?


「画像参照:見事に開いたパーサヴィアランスの降下用パラシュート(Official NASA Videoより)」

実はこのパラシュートの模様は暗号化されたメッセージがデザインされており、Dare Mighty Thingsは「あえて強大なものに(挑もう)」というような意味のASCIIコードが描かれていると言います。

そしてその後、大気圏突入の際に使用された耐熱シールドの分離され地表に落ちて行くシーンも映っています。


「画像参照:分離され落ちていく耐熱シールド(Official NASA Videoより)」

そして少しずつ降下し、いよいよ着陸という場面。

探査機本体であるロボット探査車のパーサビアランスが上空約20メートイル付近でスカイクレーンで吊るされながら、ゆっくりと地表に着地するシーンが映し出されています。


「画像参照:実際にスカイクレーンで吊るされ着地するパーサビアランス(左)とそのイメージ図(右)(NASA/JPL-Caltechより)」

パラシュートは上空2キロ付近で切り離され、その後はスカイクレーンのエンジンを点火し噴射。

バランスを取りながら地表へ向け、ゆっくりと降下します。

この時目に入るのが、スカイクレーンの噴射によって激しく巻き上がる砂煙り。

まるで地球のどこかの砂地にでも降りるようなシーンにも見えたりしますが、そこはかつて水があったとされるジェゼロクレーター。

しかし、そこには水どころか?氷の欠片も見当たらない、全くの乾いた土地。

この巻き上がる砂煙りこそが、火星が水のない乾いた不毛の惑星である事を現わしています。

● 参考動画: パーサヴィアランスの着陸イメージ動画

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パーサヴィアランスが着陸した場所とは?

今回、パーサヴィアランスが着陸した地点は火星の大シルチス台地に位置する直径約49キロにも及ぶジェゼロクレーター(北緯18.855度 東経77.519度)です。


「画像参照:ジェゼロクレーターの位置(Wikipediaより)」

このジェゼロクレーターはかつて豊富の水を湛えていたと考えられており、その証拠にここに水が流れ込んでいたと思われる三角州があったり、クレーター周辺には粘土鉱物も発見されており、ジェゼロクレーター自体も比較的緯度の低い場所にある事から、もし太古(約35億年前?)のジェゼロクレーターが巨大な湖であったとしたら、そこに生命の痕跡が残っているかも知れないという推測のもと、パーサヴィアランスの着陸地点に選ばれて調査を行う事になっています。

パーサヴィアランスに与えられたミッションとは?

新しい火星探査ローバー・パーサヴィアランスには忍耐という意味があり、忍耐強く火星を調査し生命の痕跡を探すという大きな目的があります。

パーサビアランスは小型車並みの大きさがあり、そこには様々な最新技術が積み込まれています。


「画像参照:開発中のパーサヴィアランス(Wikipediaより)」

そんなパーサヴィアランスに与えられたミッションは大きく分けて4つ。

  • 1.火星に過去生命が存在していたか?どうかを調査。

  • 2.火星の土壌サンプルを採取。

  • 3.火星有人探査・移民の準備(火星の大気から酸素を生成できるか?)ガジェットのテスト

  • 4.小型ヘリの飛行(ドローン)→火星地図作製

この4つのミッションの中でも特質すべき初の試みが2つ。

1つは、火星の土壌サンプルの採取、そしてそれを地球に送り届けるサンプルリターン。

サンプルリターンは、日本の「はやぶさ2」が成功を収めていますが、パーサヴィアランスはサンプルを試料管に入れて保管。

そして後に火星にやって来るサンプル回収着陸機(Sample Retrieval Lander)が試料管を回収し、火星軌道上を周回する地球帰還周回機(Earth Return Orbiter)に向けて打ち上げ、それをカプセルに入れて地球に向けて送り届けるという3段構えのシステムを計画していると言います。


「画像参照:パーサヴィアランスが採取したサンプルを打ち上げるサンプル回収着陸機(NASA/JPL-Caltechより)」

そしてもう1つが、これも初めての試みで、火星でドローンを飛ばすというモノ。

パーサヴィアランスに搭載された小型のドローンの名前はIngenuity(インジェニュイティ)。


「画像参照:NASA/JPL-Caltech」

インジェニュイティの大きさはティッシュの箱程度(胴体部分)で重さは約1.8キロ。

探査機本体であるパーサヴィアランスは、地表をゆっくり移動して探査し視野が狭いのに対し、ドローンのインジェニュイティが飛び回る事でパーサヴィアランスの向かう方向を示したり、ドローン自体も搭載したカメラで火星の様々な様子を撮影する事が出来ます。

しかし、今回のドーロンは初の試み。

実際、地球の100分の1程度の大気しかない火星で、ちゃんと飛べるか?

また、地球の3分の1しかない重力の火星ではどんな飛行になるのか?

さらには、緯度が低く火星でも比較的暖かい場所にあるジェゼロクレーターでも、マイナス100度近い気温まで下がります。

この状態で飛行機能に問題はないのか?
パーサヴィアランスの補助を行う以前に、ドローンが正しく機能するのか?

もし、飛行実験中に墜落してしまったら、このミッションはそこで終了してしまうでしょう。

ともかく課題が多いのは、試してみないとわからないのが現状のようです。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

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