かつての宇宙開発は、国家主導で行う事業でしたが、現在では、宇宙にビジネスチャンスを見出した民間企業が参入し、商業ベースでの宇宙開発が加速しています。
ただ、宇宙ビジネスはまだ始まったばかりで、まだこの先がどうなるのか?不透明な部分もある事は否めません。
これから宇宙には、どんな可能性と将来性があるのでしょうか?

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世界中で始まっている宇宙ビジネス競争

先日(2018年6月下旬)、北海道で打ち上げられた「ホリエモンロケット」ことMOMO2号機。
残念ながら打ち上げは失敗に終わってしまいましたが、このロケットは、あの”時代の寵児”と言われた堀江貴文氏がスポンサーを務める日本の民間企業「インターステラテクノロジズ株式会社」が製作した小型衛星打ち上げ用のロケットです。

「Image Credit:MOMO2号機(インターステラテクノロジズ㈱より)」
ロケット開発は膨大な資金が必要なため、これまでは国家主導で行って来たのですが、しかし国家だけではなかなか宇宙開発が進んでいませんでした。
そんな状況を打開するため、民間企業が低コストでロケット開発し宇宙にビジネスチャンスを見出そうとして積極的に取り組んでいます。

日本にはインターステラテクノロジズ社以外にも、宇宙旅客目的のPDエアロスペース社、月面資源開発の事業に取り組んでいるispace社など、いくつかの宇宙ベンチャー企業が宇宙ビジネスに参入していますが、もちろん、宇宙ビジネスに参入しているのは日本だけでなく各国の企業も参入しており、代表的なところでいうと。

世界的に有名な起業家イーロン・マスク氏率いるアメリカのスペースX社

人工衛星の製造・打ち上げを行う、同じくアメリカのオービタル・サイエンシズ社

ヨーロッパではデンマークのコペンハーゲン・サブオービタルズ社

火星移住を目指すオランダのマーズワン
(※ マーズワンは2018年資金不足のため経営破綻しています。)

他、アジアでは国家主導ではありますが、中国やインドもかなりの勢いで宇宙開発を進めています。
これらの国々の民間企業が宇宙進出をする理由とは?いったいどんなビジネスチャンスが宇宙には広がっているのでしょうか?
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宇宙ビジネスの市場規模はどれくらい?

これまで国家主導で行われて来た宇宙開発。
宇宙にロケットを飛ばし人工衛星や探査機を軌道に投入。ましてや人間を宇宙まで送り出すとなれば莫大な資金がかかり、ヘタをすれば発展途上国の国家予算レベル相当のお金がかかる事業です。
そんなお金のかかる宇宙へ何故、民間企業が乗り出すのでしょうか?

そこには、大金を投資して余りあるビジネスチャンスが転がっているからに他なりません。
一説によると、現時点での宇宙産業の市場規模は約40兆円ほどにもなるとか?

そんな大きな市場のある宇宙には、未だほとんど手が付けられていないのです。
  
そこに目を付けた世界の民間企業が、宇宙ビジネスの一番乗りを果たそうとして、近年動向が活発になっており、言わば昔の”ゴールドラッシュ”的な大きなチャンスが眠っているワケです。

宇宙ビジネスのビジネスモデルとは?

では、宇宙ビジネスにはどんな事業があるのでしょうか?
全てではないですが、主な事業をいくつか挙げてみると。
  • ロケット打ち上げビジネス前述した日本のインターステラテクノロジズ社のように、自社でロケットを造り人工衛星などの荷物を宇宙に運ぶ事業。
  • 人工衛星ビジネス通信・放送衛星や、GPS等の測位衛星を民間で開発・運用する事業。
  • リモート・センシング人工衛星ビジネスのひとつで、上空から地球のデータを集めて販売する事業。
  • 旅客ビジネス宇宙開発が進めば、宇宙飛行士だけでなく一般人も宇宙に行ける時代がやって来ます。
    そんな民間人を宇宙に送るビジネス「宇宙旅行」の旅客航空事業。
  • 資源・エネルギー開拓ビジネス化石燃料など地球資源の枯渇が心配される時代において、膨大な資源が眠る月や小惑星などから資源を採掘するビジネスや、天気に左右されない宇宙での太陽光をエネルギー活用する事業。
また、これからは人類が宇宙で生活する時代がやって来るかも知れません。
そんな人類が生活する場所は、月面や火星、または人工的に造られたスペースコロニーにも移住するかも?!

「Image Credit:スペースコロニーの想像図(Wikipediaより)」

宇宙ビジネス一番乗りの勝ち組は「スペースX」!?

数多くの企業が宇宙ビジネスに参入している中、豊富な資金と圧倒的な技術力で、他を圧倒しているのはやはりスペースX社ではないでしょうか?

スペースXがが目指す宇宙事業は、主にロケット等を使った宇宙輸送業。
先日も打ち上げに成功したファルコンヘビー・ロケットは、最大で約64トンの積載が可能で、有人宇宙船を積載するのに十分な能力を持っています。

「Copyright ©:SpaceX All rights reserved.」
しかもスペースX社が開発したロケットは、再利用可能なため低コストで運用出来、国際宇宙ステーション(ISS)への物資運搬や、近い将来、有人月飛行や火星飛行までも視野に入れた開発を行っています。
このスペースX社の積極的な宇宙進出により、宇宙開発の歴史が大きく変わるとまで言われています。
他社も今後、スペースX社に追随する動きを見せてくるでしょうし、これまで国主導で世論の目を気にしてなかなか進まなかった宇宙開発もこれからは一気に躍進する気配が見えて来たのではないでしょうか?

この民間企業の宇宙進出により、もしかしたら夢だった宇宙旅行が生きているうちに実現するまも知れません。
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