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人類が移住出来る地球そっくりの惑星は本当に存在するのか?

近年の宇宙観測技術の進歩で、次々に発見されている太陽系外惑星。

その中には地球に似た惑星も見つかっており話題を呼んでいます。

しかし、それが地球に似ているとは言っても、
そっくりとまでは行かない惑星ばかり。

今後もし地球に人類が住めなくなり、
第2の地球を探さないといけない事態になった時に、
都合よく、人類が住めるような星が見つかるのでしょうか?

次々に発見されている地球に似た惑星の現実

初めて太陽系の外にある惑星~系外惑星が発見されたのは1988年の事。

それから30年以上経過した今、その数は4,000個を超え、その中で潜在的に居住可能な惑星として候補に挙げられている星も数十個ほど見つかっています。

しかし、それらはあくまでも可能性であって、実際にその星に生命が居て、さらには人類が住めるような条件を持っている惑星であるかどうか?については全くわかっていません。

しかも、潜在的に居住可能な惑星のほとんどは、赤色矮星と呼ばれる、太陽より遥かに質量の小さい恒星を周回する惑星ばかり。


「画像参照:赤色矮星と惑星の想像図(NASA/ESA/G. Bacon (STScI))」

つまり、地球に似ている惑星だからと言っても、
必ずしも条件が地球と似ているとまでは言えない惑星なのです。

何故、発見された惑星が地球に似ていると言えないのか?

これまで発見された地球に似ているとされる系外惑星。

これらの星に生命がいるのか?
そして我々人類が移住出来るような星なのか?

今後の詳しい調査が待たれ生命の存在の期待の高まるところですが、
ただ現実的に考えれば、これらの星に生命の存在は確認できたとしても、人類には環境がとても適さず移住は絶望的だと言わざるを得ないでしょう。

何故、そのような事が言えるのか?

その最大の理由は、主星である太陽の性質が私たちの太陽とは全く異なる事にあります。


「画像参照:Wikipedia」

上↑↑の比較図は、太陽と太陽系から最も近い距離(約4.2光年)にある赤色矮星「プロキシマ・ケンタウリ」を比較したモノ。

プロキシマ・ケンタウリは、太陽に比べるとかなり小さく7分の1程度の大きさ。

質量にいたっては12%ほどしかありません。

このように他の赤色矮星がプロキシマ・ケンタウリほど小さいというワケではありませんが、それでも最大でも太陽の3分の1ほどの大きさでしかないのが赤色矮星です。

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この太陽よりかなり規模の小さいエネルギーしか持たない赤色矮星だからこそ、太陽とはまったく違った性質を持っている可能性が高いという事が考えられます。

例えば性質の違いで最たるモノが放出する光のエネルギー。

私たちの太陽が放出し地球に届く光の波長で主なモノは可視光です。

私たち人類はこの可視光でモノを見る事が出来、
行動も出来るよう進化をして来ています。

また、他の動植物もほぼ同じで、
植物等も可視光をエネルギー源として光合成を行って生きています。

一方、赤色矮星が放出する光と熱は太陽と比べるとかなり弱く、
可視光も比例して低いと考えられており、
逆に可視光より波長が長い近赤外線の方が多く放出されていると考えられています。

ちなみにプロキシマ・ケンタウリの場合、全波長は太陽の0.2%以下で私たちが明るさを認識できる可視光にいたっては0.0056%しかありません。

という事から考えると、最近話題になったプロキシマ・ケンタウリを周回する地球に似た惑星「プロキシマb」も、人類の移住出来る環境ではない可能性が高いという事が考えられます。

「動画参照:YouTube (プライバシー ポリシー)

地球そっくりの惑星は存在しないのか?

現時点で発見されている地球型惑星のほとんどは赤色矮星を周回する惑星で、一部、太陽と同規模の恒星にも惑星が見つかってはいますが、生命存在が期待できるとは言い切れない星です。

ただ、系外惑星探査はまだ始まったばかりで、
その観測探査範囲も3,000光年以内に留まっています。

そのため、今後の観測次第では地球と環境条件がそっくりな惑星が発見される可能性は十分残されています。

但し、地球の環境に似た惑星を探すのは極めて困難との見方も出ており、観測には地道な時間と更に高度な観測技術が必要になって来ます。


「画像参照:2018年に打ち上げられた系外惑星探索衛星TESS(NASAより)」

この時間の経過と技術が向上すれば、地球が宇宙で希少な存在なのか?
それともありふれた存在なのかもハッキリする事でしょう。

しかし今のところ、宇宙での地球の存在は非常に珍しい星ではないか?と考えられており、また、仮に生命が存在する星が見つかったとしても、将来的に人類が移住するにはかなり厳しい環境条件が必要になって来るでしょう。

人類が移住可能な惑星の条件とは?

地球という環境で進化を続けてきた人類。

人類が他の星に移住し地球と同じように生活するとなれば、
当然ながら、ほとんど地球と同じ環境でないと生きていけないでしょう。

そんな地球と同じ条件を備えた惑星はどこにあるのか?
これは、今後の系外惑星探査での究極の課題になって来る事でしょうが、課題をクリアするには、いくつものあまりにも高い壁が立ちはだかっています。

【人類が移住出来る惑星の天文的条件】
  • 地球から比較的近い距離にある事。

  • 巨星やブラックホール等、近くに危険な天体が無い事。

  • 主星が太陽に近いスペクトル型を持つ恒星であり、光度変化の少ない安定した活動をしている事。

  • 惑星が安定した生命居住可能領域(ハビタブルゾーン)に位置する事。

  • 惑星の大きさや質量が地球に近い事。

このように探索する移住可能な地球型惑星の条件は、
最低でもこれだけ必要になって来ると思われます。

【人類が移住出来る惑星の環境条件】
  • 豊富な大気(大気成分が地球と似た)と液体の水が存在する事。

  • 大気と水の循環が良く安定している事。

  • 重力が地球同等、もしくは限りなく1Gに近い事。

  • 磁場があり、地表に降り注ぐ放射線量が人体に影響のないレベルである事。

  • 危険生物(特に細菌)を人類が対処できる事。

といった具合に、人類が惑星移住をするには数限りない壁を突破しない限り不可能でしょう。

何よりそれ以前に、隣の惑星の火星にさえ、
まともに行く事が出来ない今の人類には、
系外惑星移住など夢のまた夢でしょうけど。

ただ、可能性で言えば、これは夢だとは必ずしも言い切れません。

だって、100年前の人類には人が月に行くなど夢物語だったハズです。

その事を思えば、100年後、200年後の未来。
もしかしたら、人類は太陽系の外へ足を踏み入れているかも知れません。



超高性能な次世型宇宙望遠鏡で第2の地球を探せ!

2020年以降は更なる宇宙観測技術が進歩が期待出来ます。

その主役となるのが、2020年代初めに運用開始になる史上最大で、
ハイテク技術が満載された超高性能宇宙望遠鏡「ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡」の登場。


「画像参照:ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡(NASAより)」

この宇宙望遠鏡の性能は素晴らしく、
搭載された最新の赤外線カメラで宇宙誕生からたった2億年後の天体を観測する事が可能で、宇宙で最初に誕生したであろう「ファーストスター」の観測にも挑戦。


「画像参照:ファーストスターのイメージ図(ILLUSTRATION BY N.R.FULLER, NATIONAL SCIENCE FOUNDATION)」

さらには、大活躍をしたハッブル宇宙望遠鏡や系外惑星探査で功績を挙げたケプラー宇宙望遠鏡の後継機としても期待。

ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡の登場で深宇宙の観測。

そして、系外惑星をもっと詳しく観測して、
ついには地球そっくりの惑星も発見できるかも知れません。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

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