火星に生命存在の痕跡の可能性や人類移住計画の理由と実現の問題点
火星と言えば、太陽系の星の中で地球に一番環境が近い星として知られていると思います。
火星には薄いながらも大気や水の存在が確認されているため、生命の存在の痕跡やその可能性が期待されている星でもあります。
また、未来の人類が火星に移住する計画もあり、何故移住する必要はがあるのかの理由と、それが実現可能で問題点はないのか?などについてここでは少し触れてみたいと思います。
火星の基本データ~生命の大地・地球との比較
地球のお隣りの惑星・火星ですが、この星には地球ほどでないにしても大気が存在するため、生命の存在の可能性があるのでは?と期待が寄せられ、これまで多くの探査機が送られて来ました。しかしながら、現時点では生命存在の痕跡は見つかっておらず、荒涼たる赤錆た岩石の大地が広がっているだけ。
ただ、極地域を中心に氷の存在が確認されていたり、過去に水が流れていた痕跡も見つかり、まだ生命存在の可能性が捨てきれない星でもあります。
そんな火星の基本データがこちらで地球と比較してみました。
- 大きさ(直径)
・火星:6,794.4キロ
・地球:12,742キロ - 自転周期
・火星:24時間39分35.244秒
・地球:23時間56分 - 公転周期
・火星:687日
・地球:365日 - 大気圧(平均)
・火星:約750Pa(地球の約0.75%)
・地球:約1013.25 hPa - 気温(平均)
・火星:-43度
・地球:15度 - 重力
・火星:0.4G
・地球:1G
このように地球の環境データと比べても、火星は生命が生存する環境としては非常に厳しいことがわかります。
火星に生命が存在する可能性はあるのか?
上記、火星のデータからすると火星に生命の存在の可能性は極めて低いと推測されます。しかし、これまでの火星探査によると、太古の昔と思われる地表を水が流れていた痕跡が見つかり、また現在でも地下を水が流れているのでは?とも期待されています。
人類の火星移民計画は実現するのか?
生命が住むには厳しい環境とはいえ、火星には希薄ながらも大気があり、自転周期も地球とほぼ同じの24時間。また、極寒の環境でありながらも四季も存在するということで、今後地球の人口増加や環境悪化の対策として火星に人類を移民させるという計画がまことしやかに語られているようです。
しかし、現状ではとても人類が移住出来る環境ではない火星。
人類が住める環境に作り変える”テラフォーミング”を将来的に行うのでは?ということもウワサされているようです。
そのテラフォーミングの方法としては、火星の気温を上昇されるために人工的に大気中に二酸化炭素を大量に発生させ温室効果を作り出し、上昇した気温で極地域に存在する氷を溶かし酸素も作り出すという壮大な計画。
もし、このテラフォーミングを行うとなると莫大な費用はかかるのはもちろんの事。
時間も数百年を要するとか?まさに気の遠くなる計画になるようです。
ですが、火星のテラフォーミングが成功したとしても、火星の弱い重力では大気を留めておくことは難しく、また地球の3分の1程度の重力化の火星で人類が生きて行くにはかなり無理があります。
人類を含め生物は、地球の1Gという重力にしか適応出来ません。
つまり、火星に移住したとしても、そこに住む人類はいづれは火星の低い重力に適応したカラダになってしまい、一生涯火星に住むしかない”火星人”になる覚悟が必要かも知れません。
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