金星は、太陽系の惑星の中で地球に最も近く、それ故に一番明るく輝いて見つけやすく、「明けの明星」「宵の明星」というように、別名が付くほど観測しやすい天体とも言えます。

また、金星は地球と距離が近いだけでなく、大きさや質量、密度も地球と似ているため、その誕生も地球と同時期の太陽系の創世期に生まれたと考えられているため、金星と地球は「双子星」とも呼ばれています。

ここでは、そんな双子の片割れ・金星とはどんな惑星なのか?

そして日本のJAXAもこの惑星に注目し探査機を送っていますので、その探査計画についても少し調べてみました。



金星の基本情報。双子星・地球との比較

前記もしましたが、金星と地球はとてもよく似た惑星です。

大きさや質量、密度が地球と良く似ているためか?
古くから金星には”金星人”がいるのではないか?と本気で考えられて来たほどです。

「金星と地球の比較」
  • 直径:地球12,756 km。金星12,100 km

  • 平均密度:地球5,520 kg/m3。金星5,250 kg/m3

  • 重力:地球1G。金星0.879G

ちなみに、金星と地球の距離(近地点)は約4,200万kmとかなり近い距離にあります。


「Image Credit:WikiImages」

しかし、実際は双子星とはほど遠く、その環境は地球とはまったく異なるモノです。

金星の地表の気圧はは約90気圧で、これは地球での水深900mに相当するほど凄まじい圧力が地表にかかっていることになり、地表の温度も約450度と灼熱地獄、大気中の雲にいたっては濃硫酸を含んでおり、金星人はおろか、とても生命が生息出来る環境ではないということが近年の観測で判明しています。

また、金星の赤道傾斜角は177度あり、自転軸がほぼ完全に倒立している状態にあるため、他の惑星と逆方向に自転しています。

さらに、自転速度も地球の1周24時間に対して金星は243日もかかっており、これにより太陽熱を集中して吸収してしまう事で大気の温室効果が高まり、気圧や温度を圧迫するようなブ厚い大気で覆われる劣悪な環境になってしまったと考えられています。

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金星の見つけ方・観測方法

金星には、別名の「明けの明星」や「宵の明星」があるように見つけ方は比較的簡単です。

一番わかりやすい見つけ方が、月の次に大きく輝いている星を見つける事で、また、夕方や日没直後に西の空に大きく輝いている「宵の明星」、明け方に東の空に見える「明けの明星」ならもっと良くわかりやすいと思います。

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金星探査の成果

金星には、これまでアメリカをはじめ各国が探査機を送って来ました。

その中でも、最も成果を出したのがNASAが打ち上げた探査機・マゼラン(1989年)

この探査機は、地上からロケットで打ち上げられたのではなく、当時運用されていたスペースシャトルから射出され、人類初のスペースシャトルによる惑星探査機放出としても話題になりました。

マゼランは1990年に金星軌道上に到達し、レーダーを使用して金星の詳しい地形の観測を行い、これにより金星の地図を作成しました。

日本も金星探査へ「金星探査機あかつき」の活躍に期待

我が日本も金星探査計画を実行しており、探査機「あかつき」(PLANET-C)を金星に送っています。

しかし、2010年に打ち上げられた「あかつき」は一度、金星軌道への投入に失敗し、再度金星軌道に入るチャンスを待ち、2015年12月に軌道へ投入。

その後、金星の軌道上を周回しながら、詳しい大気分析を行って、何故”双子星”と呼ばれる地球と金星の環境がこれほどまでに違うのか?原因究明を行うとの事です。

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日本の観測技術は世界でもトップクラスと言われています。

「金星探査機あかつき」の活躍で、どれだけ金星の大気の謎が解明されるのか?探査結果が待ち遠しいところです。