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地球の衛星「月」は、満ち欠けだけではなく様々な表情を見せてくれます。
そんな月の表情で最近話題になったのが、中秋の名月に出現した満月スーパームーンが記憶に新しいところです。
また月は他にもストロベリームーンやブルームーン等、幻想的な表情を私たちに見せてくれる事があります。
ですが、何故、月はこのような表情を見せてくれるのでしょうか?
今回は、月が見せる表情のメカニズムについて少し解説してみたいと思います。


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月は自ら光を放たず太陽からの光を受け、それを反射して地上を照らしているのですが、放たれる月光の表情は様々で、妖艶な美しさがあり、また神秘的でもあるといった複雑な顔を持っています。

月の光~その壱「月の満ち欠けのメカニズム」

月は地球の周りを公転する唯一の衛星で、月の公転している位置によって常に太陽の光を受ける部分が変化します。

月の満ち欠けは、月の表面に太陽光が全く当たらない真っ暗な新月から、徐々に太陽光に照らされる部分が広がっていき、上弦満月下弦、そして再び新月へと変化を繰り返して行きます。この一連のサイクルは29.5日間あり、月の日付で月齢と呼びます。

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月の満ち欠けは新月から満月、そしてまた新月へと約1カ月のサイクルで繰り返し、月の表情は誰でも簡単に見ることが出来るワケなのですが、時として満月はスーパームーンやブルームーンなどレアな現象を見せる事もあります。


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ここではそんな満月のレア現象のいくつかをご紹介します。

月の光~その弐「巨大な満月・スーパームーン」

まずご紹介するのはスーパームーン。
これを簡単に説明すると、満月が普段より大きく見える現象の事をスーパームーンと呼びます。

何故、普段より満月が大きく見えるのか?それは月の公転軌道が要因して来ます。
月は地球の周りを一定の距離で公転しているのではなく、楕円軌道で公転しています。
その軌道の中で月が最も地球に接近した時(近地点)で約35万キロ。最も地球から離れた時(遠地点)で約40万キロと、その差は約5万キロにも及びます。

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つまり、月が地球に最も接近したタイミングで満月になるのがスーパームーンというワケです。

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スーパームーンが見れる頻度は年によってまちまちですが、基本的には年に数回は見ることが出来ます。

ちなみに、スーパームーンとは対照的に、月が最も地球から離れたときに満月になる現象をマイクロムーン(またはミニマムムーン)と呼びます。
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月の光~その参「苺のような赤い満月・ストロベリームーン」

ストロベリームーンは、主に夏至の頃に見られると言われる赤みがかった満月の現象です。
とはいっても、必ずしもストロベリー(苺)のように月がピンク色に染まって見えるワケではなく、少し赤く見える現象を総称してストロベリームーンと呼んでいます。

では何故、夏至の頃にストロベリームーンが出現しやすいのでしょうか?
その理由は、夏至の頃には月が空の低い位置を通るためで、満月が見える高度が低いと大気と太陽光が屈折して赤く染まって見えやすくなります。これは、朝日や夕日で空が赤く見える現象と同じ原理です。

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なお、ストロベリームーンと呼ぶのは6月に出現した赤い満月で、この由来はネイティブ・アメリカンが6月に収穫する苺にちなんで名付けたそうです。

月の光~その肆「青い満月?ブルームーン」

ブルームーンはその呼び名のように”青い月”ですが、一般的にはひと月の間に満月が2回出現することをブルームーンと呼び、ひと月に2回満月が起こる頻度は約2年半に1度という事でかなりレアな現象です。
つまり、必ずしも満月が青く見える現象がブルームーンというワケではありません。

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ですが、満月が青みがかって見える稀な現象もあり、大気に含まれる塵の影響等で青く光って見える場合もあります。(例えば、火山噴火のときのガスや塵などの影響)

月の光~その伍「ちょっと不気味?でも幻想的な満月ブラッドムーン」

ブラッドムーンは皆既月食の時に起きる現象で、満月が地球の影に完全に隠れた時に見る事が出来ます。

「Image Credit:tenki.jp」
皆既月食が起きる現象は、太陽と地球、そして月が一直線に並んだ時で、この時、地球の影に入った月は太陽光が遮られた状態の本影なりますが、このとき地球の大気がレンズ効果を生み出し、屈折した太陽光がわずかに本影へと入り込みます。これがブラッドムーンと呼ばれる満月が赤銅色に見える現象です。

「Image Credit:tenki.jp」

月の光~その陸「超レアな満月スーパー・ブルー・ブラッドムーン」

皆既月食では、稀に「スーパー・ブルー・ブラッドムーン」と呼ばれるスーパームーンとブルームーン、そしてブラッドムーンの3つが組み合わさった、とても珍しい現象が起きる時があります。
この現象は2018年1月に発生し、地球上のどこかで見られたのは実に35年ぶりだったと言います。


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月毎によって呼び名が違う満月

満月は月毎によって、それぞれ呼び名がついています。

「年間を通しての満月の呼び名一覧」
呼 び 名
  1月 Wolf Moon(狼月)
  2月 Snow Moon(雪月)
  3月 Worm Moon(芋虫月)
  4月 Pink Moon(桃色月)
  5月 Flower Moon(花月)
  6月 Strawberry Moon(苺月)
  7月 Buck Moon(男鹿月)
  8月 Sturgeon Moon(チョウザメ月)
  9月 Harvest Moon(収穫月)
 10月 Hunter’s Moon(狩猟月)
 11月 Beaver Moon(ビーバー月)
 12月 Cold Moon(寒月)
さらに、月の満ち欠けによっても独特の呼び方があるのは、ご存じの方も多いと思います。

●参考サイト:【月に関する基礎知識】

ただ、夜空に輝く月を眺めるだけでなく、このような呼び名を覚えておくのも月を観測するときに役立つのではないでしょうか?