満月の呼び名(別名)由来とスーパームーン出現のメカニズム
地球の衛星「月」は満ち欠けだけではなく、いろいろな表情を見せてくれます。
そんな月の表情で最近話題になったのが、
中秋の名月に出現した満月スーパームーンと、
赤く光る幻想的な表情の満月ストロベリームーン。
どちらも同じ月の姿なのですが、何故、月はこのような表情を見せてくれるのでしょうか?
今回は、月が見せる表情のメカニズムについて少し解説してみたいと思います。
誰でも知っていると思いますが、
月は、太陽のような恒星のように自ら光を放たず、
太陽からの光を受けてそれを反射して地球を照らしています。
しかし、その月が照らす光の表情は様々。
どんなメカニズムで月は輝いているのでしょうか?
目次
月の光~その壱「月の満ち欠けのメカニズム」
月は地球の周りを公転する衛星。そのため、月の公転している位置によって、常に太陽の光を受ける部分が変化します。
例えば、月が地球から見て太陽と同じ方向にあるときは、
月の裏側が太陽光を受け、月の表側は夜の部分になり、
地球から見たら、月は真っ暗~これが新月となります。
それが、月の公転により、少しずつ太陽に照らされる部分がズレてきて、
三日月や半月などに見え、新月とは逆に、太陽が月の表側を照らすようになると満月となります。
ちなみに、月が地球の周りを1周するサイクルは約29.5日。
この期間で、新月から三日月、半月、満月、そして再び新月を繰り返します。
月の光~その弐「巨大な満月・スーパームーン」
三日月や満月など、約1カ月のサイクルで繰り返すため、この月の表情は誰でも簡単に見ることが出来るワケなのですが、
スーパームーンやストロベリームーン、ブルームーンなどは、レアな現象。
これらがいつ見られるか?はしっかりと抑えておかななくてはなりません。
そんな月のレア現象で、まずはスーパームーンについて。
スーパームーンという言葉は、2015年に大きく取り上げられ、一気に有名になりました。
それというのも、2015年に起こったスーパームーンは9月28日。
この日は中秋の名月の次の日に当たり、
まさに月の素晴らさを観測するには、絶好の機会になりました。
スーパームーンが起きるメカニズムは、月の公転軌道にあります。
月は地球の周りを一定の距離で公転しているのではなく、楕円軌道で公転しています。
つまり、月が地球に最も近づいたときと、満月が重なるのがスーパームーン。
その頻度は年によってまちまちですが、基本的には年に数回見ることが出来ます。
ちなみに、楕円軌道で公転する月は、スーパームーンのときのような、最も地球に接近した距離が約35万キロ。
最も地球から離れたときが約38万キロ。
最も地球から離れた満月をミニマムムーンと呼びます。
月の光~その参「苺のような赤い満月・ストロベリームーン」
赤く輝く満月「ストロベリームーン」は、毎年夏至の頃に見られる現象です。とはいっても、この時期に満月にならないと見られない現象で、これもレア。
夏至になり、満月が現れる高度が低いとき、この高度の低さで大気と太陽光が屈折。
つまり、同じような現象が朝日や夕日で、満月も赤く輝くそうです。
なお、ストロベリームーンと呼ぶのは6月に出現した赤い満月。
この由来は、ネイティブ・アメリカンが6月に収穫する苺にちなんで名付けたそうです。
月の光~その四「青い満月?ブルームーン」
ブルームーンは、その呼び名のように”青い月”ですが、一般的にはひと月の間に満月が2回出現することをブルームーンと呼びます。
なお、ひと月に2回満月が起こる頻度は、約2年半に1度という事です。
満月が青く見えるのは稀な現象で、大気に含まれる塵の影響などで、青く光って見える場合もあります。(例えば、火山噴火のときのガスや塵などの影響)
要は、本当に青く輝くブルームーンには、
なかなかお目にかかれないということになるのかも知れません。
月毎によって呼び名が違う満月
満月は月毎によって、それぞれ呼び名がついています。「年間を通しての満月の呼び名一覧」
月 | 呼 び 名 |
---|---|
1月 | Wolf Moon(狼月) |
2月 | Snow Moon(雪月) |
3月 | Worm Moon(芋虫月) |
4月 | Pink Moon(桃色月) |
5月 | Flower Moon(花月) |
6月 | Strawberry Moon(苺月) |
7月 | Buck Moon(男鹿月) |
8月 | Sturgeon Moon(チョウザメ月) |
9月 | Harvest Moon(収穫月) |
10月 | Hunter’s Moon(狩猟月) |
11月 | Beaver Moon(ビーバー月) |
12月 | Cold Moon(寒月) |
さらに、月の満ち欠けによっても独特の呼び方があるのは、ご存じの方も多いと思います。
参考サイト:【月に関する基礎知識】
ただ、夜空に輝く月を眺めるだけでなく、
このような呼び名を覚えておくのも、月を観測するときに役立つのではないでしょうか?
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