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火星で撮影された2つの衛星が太陽面通過する日食の鮮明画像

火星の地に降り立ち、移動しながら火星探査や撮影を行っている
NASAの探査機ローバー・キュリオシティ(Curiosity) 。

キュリオシティの探査は火星表面だけか?と思いきや。
火星の地上から見える空も見上げていたんですんね!?

そんなキュリオシティが見上げた火星の空に、
2つの衛星が演出する日食の鮮明映像がある事に驚きました。

と言うか、日食って地球だけで見られる天体ショーじゃなかったんですね!?

火星の日食を演出する2つの衛星

太陽系の惑星の中で地球の月のような衛星を持っていないのは水星と金星だけで、他の惑星は全て衛星を携えています。

そして今回話題になる火星には2つの衛星があり、
第一衛星のフォボス(Phobos)。

そして第二衛星のダイモス(Deimos)です。


「画像参照:Wikipedia」

でも、この2つ火星の衛星は、
地球の衛星・月とはかなり異なる形状とルーツを持っています。

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衛星・フォボスが作り出す火星の日食

火星で起きる日食は、地球の日食とはかなり違っています。

というのも、火星の衛星は2つともかなり小さく、
月のように球状ではなく歪なカタチをしているため、
太陽全体を覆い隠すような地球の日食というよりも、
「太陽面を衛星が通過する。」といった表現の方が正しいでしょう。

という事で、火星探査ローバー・キュリオシティが撮影した、
火星の衛星が太陽面を通過する映像。

まずは、第一衛星・フォボスの太陽面通過(日食)シーン。


「画像参照:NASA/JPL-Caltech/MSSS」

映像は早送りで再生(10倍速)されていますが、
実際にフォボスの太陽面をフォボスが通過する時間
(日食開始から終了まで)は35秒かかっています。

続いては、第二衛星・ダイモスの太陽面通過(日食)シーン。


「画像参照:NASA/JPL-Caltech/MSSS」

フォボスより火星から遠い位置を周回するダイモスの太陽面通過時間は約2分です。

ちなみに、この火星衛星が太陽面を通過する観測を行ったのはキュリオシティだけでなく、
オポチュニティスピリットも行っていますが、
これほどまでに精度の高い撮影をしたのは、
キュリオシティがはじめてだそうです。

地球の月とは全く違う火星の2つの月

火星でも日食が観測出来た!ということは正直驚きでしたが、
映像でもわかるとおり、地球よりもさらに太陽から離れている火星では、
もっと太陽が小さく見えるハズなのにも関わらず、
衛星が横切っても、太陽よりかなり小さく見えるのは、
やはり”火星の月”とは言え、二つの衛星がかなり小さいという事にあります。

破滅の運命が待っている火星の第一衛星・フォボス

火星の第一衛星・フォボス。


「画像参照:Wikipedia」

フォボスは見た目でわかるとおり、
地球の月のように丸いカタチをしていません。

その理由は、フォボスそのものが球状に形成されるほど質量とサイズが大きくないためで、
大きさは約13キロ×11キロ×9キロの楕円体に近いカタチをしています。

また、火星の地表から約6,000~9,000キロの近い距離を、
火星の自転速度(約24時間)よりも速い約7時間半という公転速度のため、
少しずつ火星に近づいて来ており、
おそらくは数千万年後には火星の潮汐力に負け、
粉々に破壊される運命にあると考えられています。

いつかは火星の衛星ではなくなる?第二衛星・ダイモス

ダイモスは、火星から約2万3,000キロ離れて公転しています。


「画像参照:Wikipedia」

そして、フォボスよりもさらに小さく約8キロ×6キロ×5キロの大きさしかなく、
ダイモスが太陽面を通過しても点のようにしか見えません。

また、火星に近づきつつあるフォボスとは逆に、
その小さな質量と弱い火星の引力の影響で、少しずつ火星の軌道から遠ざかっており、
いつかは火星の衛星では無くなってしまい、
太陽系を浮遊する小惑星になってしまう可能性があるとの事です。

ルーツが異なる地球の衛星と火星の衛星

地球の衛星・月はどのようにして誕生したのか?

その起源は定かではありませんが、
原始の地球に巨大な天体が衝突した事で、
その破片が地球軌道上に集まり月が形成された?!

というジャイアント・インパクト説が現時点での有力な説になっています。


「画像参照:ジャイアント・インパクトの想像図(Wikipediaより)」

一方、同じ衛星でも火星の場合は違っており、
フォボスとダイモスの起源は、火星と木星の間にある小惑星帯(アステロイド・ベルト)にあるのでではないか?という推測があります。


「画像参照:宇宙情報センター」

火星が小惑星帯に近い軌道上にあるため、
もともとは、小惑星帯にあったフォボスとダイモスが火星の引力に捕えられた事によって、衛星になったのではないか?と考えられています。

火星でも日食は確かにあった!?

キュリオシティが撮影した映像で、もうひとつ興味深いモノがあります。

それは、火星の昼の空を撮影した映像。


「画像参照:NASA/JPL-Caltech/MSSS」

これはフォボスが太陽面を通過したときに撮影されたモノで、
少しわかりにくいかも知れませんが、
一瞬空が暗くなっているのがわかるかと思います。

つまり、地球で日食が起きたときと同じで、
火星でも一時的に衛星の影が太陽を遮る事で、
薄暗くなる様子がうかがえる映像が捉えられています。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

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