宇宙船地球号」という言葉を、一度はどこかで耳にしたことがあるかと思います。
これは、もともと地球を宇宙船に例えて地球上の資源の有限性を訴えるための概念の一つなのですが、単純に地球は宇宙を旅する宇宙船という表現の仕方もあります。
つまり、地球は広い宇宙の海原を旅している一隻の船と言う例えです。

実はコレ!かなり的確な例えと言っても良く、実際に地球は広大な宇宙空間を高速で移動しているという事実があるのです。

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地球の自転速度は時速約1,700キロ

1日は24時間。これって当たり前の事で、皆この24時間という時間の中で起きて・行動・寝る。といったサイクルで毎日生活しており、これが何故なのか?あまり気にする人はいないかと思いますし、同時に意識はしなくても、24時間という時間は地球がグルリと一周(自転)する時間であるという事も誰もが知っている事だと思います。

「Image Credit:いらすとや」
この地球の自転という事をもっと具体的に解説すると、地球を一周する距離(円周)は40,075キロで、この距離を単純に24時間で1周するとなると時速約1,674キロで私たちは皆回転している事になり、つまり、私たちは寝ていても常に時速約1,700キロ近くで動いているという事になるのです。
しかし、これだけの高速で動いているのにも関わらず、私たちは全く動いているように感じずにおり、さらには、丸い地球なのに高速で回転しても何故振り落とされないのか?と単純な疑問を考える人もいるかも知れません。

「Image Credit:Wikipedia」
その理由はそれほど難しい事ではなく、動いているように感じない理由をわかりやすい例えで説明すると、地球の自転をアナログ時計の短針だと考えれば良くわかると思います。
時計の短針は12時間で1周するのに、見た目上動いているように見えませんよね!?
それと同じような事で、短針の2倍もの24時間で1周する地球の自転は尚更動いているようには見えないワケです。

「Image Credit:Wikipedia」
次に、地球は時速1,700キロ近いスピードで周っているのに振り落とされないのは何故?についてですが、この理由は、地球には自転するときに発生する遠心力と自重による重力があり、この自転による遠心力より地球の重力の方が強いため私たちが振り落とされる事なく、しっかりと地面に足がついた生活出来ているのです。

「Image Credit:Wikipedia」
ちなみに、地球の遠心力と重力が同じ(同期)になる地点は赤道上空約36,000キロの地点で、この場所は静止軌道と呼ばれ地球の自転速度と公転軌道速度が同じになり、上空に静止しているように見えるため気象衛星などがこの軌道に投入されています。
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地球の公転速度は時速約10万8千キロ

地球の自転速度約1,700キロに加え地球は太陽の周りを公転しています。
この時の地球と太陽との距離は平均で約1憶5,000万キロあり、この距離を地球はほぼ真円に近い軌道で公転してしており、これを距離(円周)にすると約4億7千万キロになります。

「Image Credit:www.jpl.nasa.gov」
地球は約4億7千万キロもの長い距離を約365日で1周しているワケで、この公転速度を時速に直すと約108,000キロというとんでもないスピードになります。

太陽の公転速度は時速約86万4千キロ

「太陽が公転?」と聞いてピンと来ない人もいるかも知れません。ですが、私たちの太陽系は銀河(天の川銀河)の中にあることをご存じの方は多いと思います。
つまり、太陽もまた銀河の中を移動(公転)しているのです。

銀河の中心から太陽系までの距離は約26,100光年ありますが、銀河の中心には太陽質量の400万倍以上と推定される大質量ブラックホールが存在しており、太陽はこのブラックホールの周りを約2億2,000万年~2億5,000万年かけて1周していると推測されており、時速約864,000キロ(秒速240キロ)という想像も出来ないほどの超高速で銀河の中を移動しているのです。

「Image Credit:国立天文台」
【参考動画:太陽系が銀河の中を移動するイメージ】

「Copyright ©:DjSadhu All rights reserved.」
なお、太陽系が誕生してからの銀河を周回したこれまでの回数は約20周ほどだと推測されています。

銀河の移動速度は時速約2百16万キロ

太陽系が属する天の川銀河もまた宇宙を高速で移動しており、その速度は時速約2,160,000キロではないかと推測されています。

現在、天の川銀河は「うみへび座」方向へ移動しているとみられており、さらに隣接する巨大銀河・アンドロメダ銀河と接近しつつあり、約40億年後には天の川銀河とアンドロメダ銀河は衝突合体する運命にあると考えられています。
【参考動画:天の川銀河とアンドロメダ銀河の衝突シミュレーション】

「Copyright ©:DjSadhu All rights reserved.」

宇宙レベルで考えると寝ていても高速で移動している事実

これまで地球や太陽が動いている速度をまとめると。
  • 地球の自転速度:時速約1,674キロ
  • 地球の公転速度:時速約108,000キロ
  • 太陽系の公転速度:時速約864,000キロ
  • 銀河の移動速度:時速約2,160,000キロ
これを単純に加算してみると時速4.107.348キロとなるワケで、寝ていてもこれだけの速さで動いているという事になるのですが・・・

「Image Credit:いらすとや」
実際にはそんなスピードで動いているワケではなく、アインシュタインの特殊相対性理論によると、宇宙空間での物体の速度は他の物体に対する相対的な運動として捉え、地球や太陽の公転は銀河内においての相対的な運動であり、地球や太陽の公転運動は相殺され銀河の移動速度が実際に移動している距離だという考えがあるようです。

つまり、銀河の移動速度である時速約2,160,000キロだととすると、私たちは1日に5,184万キロほど宇宙空間を移動していることになり、これを1年間でいうと189億キロ以上移動することになるとの事ですが、また、宇宙は膨張を続けていると考えられており、銀河を含む宇宙全体が時速約3,600.000キロという猛スピード外側に向けて膨らんでいるそうです。

私たちが日々生活している空間では、地球や太陽、銀河が動いているという感覚など全くありません。
それは私たちの周りの全ての空間が同調して流れており変化に気付かないことにあり、更にはあまりも壮大な宇宙の中では私たちの存在はチッポケ過ぎて、宇宙での移動という概念が当てはまらないのかも知れません。
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