以前から話題になっているオリオン座の1等星・ベテルギウス
当サイトでも、この星の状況を度々お伝えしています。

このベテルギウス。
もう間もなく超新星爆発を起こすと言われ注目を集めていますが、現在どんな状況なのでしょうか?

今年中に爆発する?

それともまだまだ先なのか?

この疑問点について調べてみました。



まずはベテルギウスを良く知らないという方に、この星の見つけ方についてご説明します。

ベテルギウスの探し方は簡単!

ベテルギウスを探すのはとても簡単です。

冬の星座の代表格とも言えるオリオン座を探せばすぐに見つける事が出来ます。

真冬だと東の方角から昇って来るオリオン座はとても明るく目立ちますので、晴れてさえいれば満月の夜空でも見ることが出来ます。

そして目的のベテルギウスは、オリオン座の中心にある3つ星を囲む星の右上、星座で言うところのオリオンの右肩の部分になります。

またベテルギウスは、”冬の大三角”(シリウス・プロキオン・ベテルギウス)と呼ばれる一角としても有名ですので、言わば冬の星の代表格とも言える星です。


「Image Credit:Yahoo!JAPAN きっず図鑑」

ベテルギウスの現在の状況

冬の星の代表格とも言えるベテルギウスが、もう間もなく星としての一生を終えようとしているのは事実です。

星(恒星)が一生を終える時の現象とは?
その現象を簡単にいうと星の膨張です。

太陽やベテルギウスのような恒星が星が一生を終えようとするとき、膨張を始めます。

まさに今、ベテルギウスは膨張している状態にあり、その膨張した大きさはとてつもなく巨大なっています。

なんと!その大きさは直径14億キロに達するほどの膨張を続けています。

ちなみに、現在のベテルギウスを太陽の位置に持って来たとすると、直径14億キロもありますので、当然ながら地球は完全に飲み込まれてしまい、その大きさは木星の軌道にも達するほどになります。


「Image Credit:NHK制作動画」

また、ベテルギウスがここまで巨大に膨張した原因はその質量にあります。

太陽の約20倍もの質量を持つと考えられているベテルギウスは、脈動変光する赤色超巨星に変貌しており、非常に不安定な状態にあると考えられています。

なお、ベテルギウスより遥かに質量が小さい太陽の終末時の膨張はこれほどではなく、直径1~2億キロだと予測されています。

とは言っても、数十億年後、膨張し赤色巨星に変貌した太陽に地球は、あえなく焼き尽くされるか、飲み込まれてしまうでしょう。

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ベテルギウスが一生を終えるとどうなる?

現在も膨張を続けているベテルギウスの中心では、熱核融合の連鎖が起こっています。

恒星は核融合によって外側に膨らむ重力と、星自身が持つ内側に落ち込む重力のバランスを保つ事で形成されています。

その核融合については、太陽のように正常に核融合が起こっている場合、最も軽い元素の水素が燃え(熱核融合)次に軽いヘリウムを作り出しています。

このように、水素が熱核融合する事で恒星を正常な状態に保つ事が出来ます。

しかし、恒星の燃料である水素もいずれは尽きてしまいます。

すると今度は核融合の連鎖が起こり、ヘリウムから、炭素、ネオン、酸素、ケイ素といった軽い元素の順に核融合を起こして行き、ついには連鎖による核融合反応が停止してしまいます。

重力によるバランスを保っていた外側に膨らむ核融合反応が停止してしまうと、重力崩壊が発生し一気に内側に落ち込む現象が起こります。

この内側に落ち込む現象により、凄まじい衝撃波が発生し爆発を引き起こす。

これが超新星爆発という天体現象で、ベテルギウスもこの超新星爆発を起こすものと考えられています。



ベテルギウスはいつ超新星爆発を起こすのか?

ベテルギウスは間もなく爆発するかも知れないと言われ続け数年経過していますが、未だにその兆候は見られません。

では、いつこの星は爆発するのか?について。

「間もなく」という言葉を天文学的な時間のスケールに置き換えると、それは1万年先でも「間もなく」ということになります。

つまり、我々が生きているうちにはベテルギウスは爆発しないかも知れないし、明日爆発するかも知れない
という非常に曖昧な表現になってしまいます。

ただ一部の科学者は「数年以内には爆発する可能性がある。」との推測もありますので、もしかしたら”明日”このような天体ショーが見れるかも知れませんが、最新の観測では「おそらく10万年以上先になりそう。」という事がわかって来たとの報告もあります。

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ベテルギウスが今年中に爆発した場合

ベテルギウスは地球から約530光年ほどの距離にあり、その光が地球に届くのに530年かかるワケです。

つまり、今、私たちが見ているベテルギウスの光景は530年前のモノという事になります。

もし「明日にでも・・・」といった、今年中という表現がそれに該当しているのであれば、既にベテルギウスは爆発し超新星になっている可能性もあるかも知れません。

そしてそれを見られるのは、530年後の私たちの子孫ということになります。