星の寿命は爆発で終焉か?巨星ベテルギウス最期の姿の画像
このサイトでも何度も情報をお伝えしているオリオン座の一等星・ベテルギウス。
赤色超巨星となったベテルギウスは、まもなく星の寿命が終焉となり、超新星爆発というカタチで最期を迎えようとしています。
そんなベテルギウスの最期の姿とも言える画像が公開され話題となっています。
果たして、ベテルギウスはいつ超新星爆発を起こすのでしょうか?
それとも爆発は起こさず終焉を迎えるのか?気になるところです。
目次
誰もが知ってる?冬の星の代表格・ベテルギウス
ベテルギウスは、オリオン座の一等星でもあり、冬の大三角を形成している星のひとつです。
「画像参照:YAHOO!JAPAN きっず図鑑」
つまり、ベテルギウスは冬の星空を代表する恒星の一つですので、天文ファンでなくとも、多くの人がこの星の存在を知っているのではないでしょうか?
しかし、そんな有名な星がまもなく寿命を迎え、我々の前から姿を消そうとしている事はどれだけの人が知っているでしょうか?
爆発へのカウントダウン!?膨張を続ける晩年のベテルギウス
地球から約640光年離れた宇宙にあるベテルギウス。我々の太陽の質量の20倍以上あると推定されるこの恒星は、大質量が故に代謝(熱核融合反応速度)が速く、短命な星としても知られています。
ちなみに、太陽の寿命は約100億年あるのに対し、ベテルギウスの寿命は約1,000万年だと考えられています。
そして、現在のベテルギウスの年齢は800万歳を超え、既に晩年の域に達しています。
星としての晩年を迎えたベテルギウスは、内部で起こっている熱核融合反応が不安定となり、膨張を続けており、現在の大きさは太陽の1,400倍にも到達する赤色超巨星になっているとの事。
これは、星の直径が13億キロを超えており、ベテルギウスを太陽に置き換えると、地球の軌道を遥かに超え、木星をも飲み込むほどの大きさになります。

「画像参照:YouTUBEより」
超新星爆発寸前の赤色超巨星ベテルギウス最新画像
膨張を続けている赤色超巨星・ベテルギウス。最新のその姿を捕えた画像が公開されて話題になっています。

「画像参照:MailOnline」
見た目は、オレンジ色のグミのような姿をしたベテルギウス。
既に星としての球形を維持出来ておらず、ガスが流失し表面温度も不均等。
そのため、表面には沸騰ような大きなガスの塊の泡のようなモノも飛び出しており、見た目はコブが出来たような形状をしてします。
また、膨張すると同時に凄まじい勢いでガスや塵を放出させて、ベテルギウスの周りを取り囲んでいます。。

「画像参照:MailOnline」
さらに、ベテルギウスは周りの星々を飲み込んでおり、その1つに太陽サイズの恒星をも飲み込んだ形跡も見られると言います。
その際も、ベテルギウスが放出した星(物質)の残骸も周りを取り囲んでいます。
ベテルギウスは今後どうなるのか?
もう間もなく寿命が尽きようとしている巨星・ベテルギウス。この星の最期は、派手な重力崩壊の超新星爆発を起こすと考えられています。
これまで、超新星爆発を起こした恒星はいくつも発見されていますが、ベテルギウスは別格で、多くの人たちがベテルギウスがいつ超新星爆発を起こすのか?に注目しています。
何故注目度が高いのか?
その理由は、ベテルギウスが地球に非常に近いという事。
ベテルギウスとの距離は約640光年。
人類は未だかつて、この距離での超新星爆発を経験していません。
光の速さ(秒速約30万キロ)で640年もかかる距離ですが、宇宙の距離感覚で考えると、この距離はかなりの近距離と言えます。
星が超新星爆発を起こした場合、凄まじいエネルギーを一瞬で放出します。
それは、半径50光年の星々に壊滅的な被害を与えるほどだと推測されており、例え600光年以上離れた地球であっても、その影響はどうなるのか?経験していないだけにわかっていないのが現実です。
しかし、天文学者など多くの専門家たちは、太陽系や地球には影響は及ばないと考えており、それでも爆発の凄まじさは、地球からでもハッキリと確認出来ると言います。
そんなベテルギウス超新星爆発を起こした場合、地球からはどう見えるのか?
といったイメージ動画も公開されています。
「動画参照:YouTube (プライバシー ポリシー)」
ベテルギウスはいつ爆発する?
間もなく超新星爆発を起こすだろうとされるベテルギウスですが、”間もなく”というのはいつのことなのか?実は、それは誰にもわかっていません。
わかっているのは「いつ超新星爆発を起こしてもおかしくない状態」である事。
その日は、明日かも知れませんし、1万年後かも知れない。
宇宙のスケールはとてつもなく大きく、”間もなく”という時間も、寿命の短い人間にとっては、気の遠くなる時間になってしまいます。
また専門家によっては、ベテルギウスは超新星爆発を起こさず、このままガスを放出し続けて収束するのでは?という考えもあるようです。
ベテルギウスの末路はブラックホールか?
通常、超新星爆発を起こす恒星は太陽質量の8倍以上だと考えられています。ベテルギウスの場合20倍以上の質量ですので、超新星爆発を起こすには十分過ぎる質量があります。
ただ、現在の推測では、30倍以上の質量があるとブッラックホールに変化かすると考えらており、それ以下だと中性子星になる可能性があるとされています。

「画像参照:中性子星とブラックホールのイメージ(JAXA 宇宙情報センターより)」
単純に、ベテルギウスの質量であれば、ブラックホールではなく中性子星ではないか?とも推測できますが、もしかしたら、この質量でもブラックホールになる可能性が無いとは言い切れないと言います。
中性子星もブラックホールも、とてつもない巨大な重力を持つ天体です。
もし、640光年という近距離でこのような天体が誕生してしまった場合、これも人類が経験したことのない環境になることは間違いなさそうです。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
この記事の内容にご満足いただけましたら↓↓をクリックして下されば幸いです。

「にほんブログ村」
読者様からいただいたコメント