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ベテルギウス超新星爆発の兆候とガンマ線バースト影響と安全

今、急激な減光現象で話題となっているオリオン座α星・ベテルギウス

本来は夜空でもひと際明るい一等星であるハズのベテルギウスですが、実際に見てみると確かに小さくて暗く減光しているのが肉眼でもハッキリわかるほどです。

いったいベテルギウスに何が起こっているのか?

巷でウワサになっているような超新星爆発の兆候なのか?

そしてもしベテルギウスが爆発してしまったら何が起こるのか?

また、地球にどんな影響が起こるのか?
少し心配なところでもあります。

現在のベテルギウスはどう見える?

冬の寒い時期、東の夜空を見上げるとひと目でわかる冬の代表的な星座・オリオン座。

今、このオリオン座に異変が起こっています。

それがオリオン座α星・ベテルギウスの急激な減光現象。


「画像参照:Wikipedia」

上↑画像の左側は数年前の冬に撮影された実際のオリオン座。

そして右側が2019年12月に撮影されたオリオン座です。

2つのオリオン座の画像を比べてみておわかりのとおり、
本来のベテルギウスは同じ一等星であるβ星・リゲルと同等の明るさがあるのに対し、右側の最近撮影されたベテルギウスは明らかに暗く見え、二等星ほどの光度に減光しています。

ちなみに、ベテルギウスがこのように暗くなって来たのは2019年10月頃からで、本来、星の明るさランキングでは9位だったハズのベテルギウスは、2019年12月には一気にランクダウンし20位以下になってしまったと言います。

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ベテルギウスの減光は何を意味する?

恒星として終末期にあるベテルギウスは巨大に膨張している赤色超巨星。

大きさにして太陽の1000倍以上にも巨大化しています。


「画像参照:NASA

また、不安定な状態にあるベテルギウスは光度が不規則に変化する変光星であり、さらには星自体の形状が変化する脈動変光星でもあります。

この事から不規則に膨張と収縮を繰り返しているため、ベテルギウス自体が減光することは珍しい事ではありません。

しかし、今回起こっている急激な減光現象は明らかに異常で、ベテルギウス観測史の中でははじめての事。

このような現象が起こっている事に対し、多くの科学者たちは「超新星爆発の兆候が現れている。」としています。

重い恒星に待ち受けている壮絶な最期

太陽の8倍以上の質量を持つ重い恒星が最期を迎えると、超新星爆発という壮絶な爆発現象を起こすとされています。

その破壊力は凄まじく、太陽が発する一生分のエネルギーを一瞬で放出してしまうほどで、爆発の衝撃波や強烈な宇宙線で周囲の星々に甚大な被害を与えてしまうと言います。

ちなみに、ベテルギウスの質量は太陽の20倍もあります。

つまり、ベテルギウスの最期もまた超新星爆発という運命が待っているモノと思われるのです。

そんなベテルギウスに超新星爆発が起こってしまった場合、
私たちは爆発の威力を目の当たりにしてしまう事になるでしょう。

但し、ベテルギウスが爆発しても地球から約640光年離れていますので、衝撃波等の直接的な被害が地球に及ぶ事はありませんが、その閃光は地球まで届き、一時的にベテルギウスは満月よりも明るく輝くと推測されています。


「画像参照及び参考動画:YouTUBE

爆発をしてしまったベテルギウスのその後はというと、当然の事ながら冬の代表的な星座・オリオン座は永遠に失われてしまう事になるのですが、爆発の後に残るのは星の残骸が散らばる星雲と中心には中性子から構成される小型で巨大な質量を持つ中性子星が形成されると思われます。


「画像参照:超新星爆発の残骸(星雲)と中性子星(NASAより)」

このような星雲は美しく見えるのですが、ベテルギウスがあった場所にもこのように見えるのか?については不明で、もし星雲が形成されたとしても肉眼で確認できるほど明るくは見えないでしょう。

ベテルギウスの爆発で地球に影響はないのか?

地球からベテルギウスまでの距離は秒速30万キロという、とてつもないスピードで進む光の速さでも640年もかかる距離で、今私たちが見ているベテルギウスの減光は640年前の出来事。

つまり、日本の歴史でいうところの室町時代に起こった現象を今観測出来ているという事になります。

この距離、私たち人間の感覚ではとんでもなく遠いところにあるベテルギウスですが、宇宙レベルの距離に置き換えると640光年はそれほど遠くはなく、むしろご近所という距離になるそうです。

となると”ご近所”で想像を絶する大爆発が起きると地球も無事では済まない?と考えたりもしますが、前述したように直接的な被害が地球に及ぶ心配はない!というのが大方の見方です。

ただ、超新星爆発の時に発生する凄まじい破壊光線とも言える「ガンマ線バースト(GRB)」は非常に危険だという声があり、地球との距離が640光年はその射程内だとされています。

そんなガンマ線バーストとはどんな現象で、私たち地球に住む生物にとってどのような影響があるのか?
わかりやすく解説した動画がありましたので、参考までにご覧いただければと思います。

「動画参照:YouTube (プライバシー ポリシー)

動画で解説されているガンマ線バーストは非常に危険な電磁波だと考えられています。

そのため、もしベテルギウスが超新星爆発を起こした時に発せられたガンマ線バーストが地球に降り注いだ場合、オゾン層が破壊されてしまい地球上の生物にとって壊滅的な大打撃を与えてしまう可能性があるとの事。

実際、約4億5,000万年前に発生し、当時地球上に生息していた生物の85%が絶滅したとされるオルドビス紀末期の大量絶滅はガンマ線バーストが原因だったのでは?との推測も出ています。

しかし、そんな危険なガンマ線バーストも専門家たちの見解からすると影響は無いとされています。

その理由は、ガンマ線バーストは恒星の自転軸方向から放出される事が確認されており、超新星爆発を起こした場合のベテルギウスの自転軸は地球の方向を向いていないため、地球への影響は無いモノと考えられているからです。


「画像参照:サイエンスZERO(NHKより)」

今の人類はベテルギウスの超新星爆発を観れないかも?

これまでにない急激な減光現象を起こしている赤色超巨星ベテルギウス。

この減光は超新星爆発の前兆かも知れないという見解がある中、私たちにはこの世紀の天体ショーを観る事は叶わないかも知れません。

私たち生物にとっては明日尽きるかも知れない命であっても、星の一生からする”明日”という概念は全く異なり、それは比べれられるモノではなく、明日=百年後、もしくは千年、万年後という時間の経過が必要になって来ます。

つまり、急激な減光を起こしまさに超新星爆発寸前であっても、それが起きるのは1万年後なのかも知れないワケで、そうなった場合、ベテルギウスの最期を見届ける事が出来るのは私たちの遠い子孫という事になるのです。

でも、それが起きるのは本当に明日なのかも知れませんけど、
実際のところ誰にもわからないというのが現実なのです。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

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