銀河と聞いた時、思い浮かべるのは渦巻き状に集まる美しい星の集団を想像するのではないでしょうか?
そんな渦巻き状の星の集団をイメージする代表的な銀河がアンドロメダ銀河かも知れません。
ですがアンドロメダ銀河は雑誌やテレビでは見たりしますが、実際に夜空を見上げてもどこにあるのかわからない人も多いのではないかと思います。
そんな方のために今回は、アンドロメダ銀河の位置関係や探し方。そして、アンドロメダ銀河はどんな銀河なのか?我々の天の川銀河と比較したカタチで紹介してみたいと思います。
銀河の正体は超巨大ブラックホール?!
アンドロメダ銀河の解説をする前に、そもそも銀河とは何なのか?について簡単にお話しします。銀河とは単純にいうと星の集団であり、大小様々な恒星や恒星が従える惑星や衛星等、また星間物質や宇宙に漂う塵、そしてまだその正体がわかっていない暗黒物質などが重力干渉で集まって出来た、宇宙には無数に存在する天体です。
また、銀河は宇宙に無数に広がっており、私たち人類が観測可能な範囲内だけでも数千億個の銀河が存しているとされていて、その種類は大きく分けて「楕円銀河」「渦巻銀河」「レンズ状銀河」、さらにはそのどれにもあてはまらない「不規則銀河」の4つに分けられています。
「Image Credit:典型的な渦巻き銀河 かみのけ座NGC 4414(Wikipediaより)」
では、銀河を構成する原因になっている重力干渉とはいったい何なのでしょうか?
それは全ての銀河がそうとは限りませんが、そのほとんどがブラックホールに関係しているとされ、銀河の中心には超大質量のブラックホールが存在すると考えられているのです。
「Image Credit:超大質量ブラックホールのイメージ図(Wikipediaより)」
そんな超大質量ブラックホールは、私たちの住む天の川銀河やアンドロメダ銀河の中心にも存在し、そのブラックホールの質量は天の川銀河の場合、太陽の約430百万倍もあると考えられており、何故、そのような巨大なブラックホーが出来たかについては推測はありますが、現時点ではその正体は謎が解明されていません。
天の川銀河とアンドロメダ銀河の違い
かつて、私たちの銀河系・天の川銀河も、その形状はアンドロメダ銀河のような渦巻き銀河だと考えられて来ました。しかし、近年の観測研究により天の川銀河は渦巻き銀河ではなく、棒渦巻き銀河だとという説が有力になっています。
「Image Credit:Wikipedia」
また、天の川銀河もアンドロメダ銀河も同じ渦巻き銀河に違いはなく、決して外側から見ることが出来ない天の川銀河を研究する事に対し、アンドロメダ銀河は仮想・天の川銀河の観測モデルとされてきました。
ただ、仮想・天の川銀河とは言っても、アンドロメダ銀河と天の川銀河とは規模が大きく違っており、天の川銀河の恒星数が2,000億~3,000億個なのに対し、アンドロメダ銀河は5,000億個以上の恒星数だと考えられており、直径も天の川銀河が約10万光年、アンドロメダ銀河は約22万光年と局所銀河群で最大の規模を持っています。
「Image Credit:アンドロメダ銀河(Wikipediaより)」
天の川銀河の2倍以上の規模を持つ巨大なアンドロメダ銀河ですが、その中心部には2つの核が観測されており、1つは太陽の約1億4,000万倍もの質量を持つ超大質量ブラックホールと、その超大質量ブラックホールの周りに中規模ブラックホールや中性子星から成る連星であると事が確認されています。
アンドロメダ銀河は肉眼でも見える?!
天の川よりも大きいアンドロメダ銀河は、地球から約230万光年とかなり遠い距離にありますが、その巨大さ故に肉眼でも観測する事が可能な天体です。アンドロメダ銀河の見つけ方
アンドロメダ銀河の探し方は、まずは夜空を見上げアンドロメダ座を見つけて下さい。アンドロメダ座は、北半球では秋から冬にかけて見える星座で、北東~北方向の高い高度に姿を現します。
「Image Credit:YAHOO! JAPAN きっず図鑑」
アンドロメダ銀河の探し方はそれほど難しくありません。
見つけ方の基準としては、「アンドロメダ座を見つけて」と解説しましたが、むしろアンドロメダ座よりもっとメジャーな星座のカシオペア座を探した方が良いかも知れません。
カシオペア座は、アルファベットの「W」横にしたような形をしていますので比較的見つけやすい星座です。
この「W」型の星座を右斜め下方向へ辿って行くと、視力の良い人なら、ぼんやりと肉眼でぼやけた天体が目に入ってきます。それがM31・アンドロメダ銀河です。
「Image Credit:奈良観光.jp」
ですが「自分は視力が悪い!」という人も大丈夫。アンドロメダ銀河の位置さえわかれば双眼鏡でも十分に観測出来ます。
それでも、「どこにあるのかわからない?」という人は、おすすめのスマートフォン無料アプリがあります。
そのアプリとは「星座表」というモノ。
使い方は非常に簡単で星座表アプリを起動し、アンドロメダ銀河がある方向に画面をかざすだけです。
なお、アプリにはAndroid版とiPhone版がありますので、お使いの機種に対応した星座表をダウンロードしてみると良いでしょう。
●参考サイト①:【星座表アプリ(Android版)】
●参考サイト②:【星座表アプリ(iPhone版)】
補足情報:アンドロメダ銀河と天の川銀河が衝突?!
アンドロメダ銀河が、地球から230万年離れていると言っても、宇宙の距離感覚で言うと天の川銀河とお隣り同士の位置関係にあります。そんな、アンドロメダ銀河と天の川銀河はお互いに引き合い少しずつ接近して来ており、40億年以内には銀河同士の衝突が起こるとされています。
もし、アンドロメダ銀河と天の川銀河が衝突した場合、太陽系そして地球はどうなるのでしょうか?
現時点では予想でしかありませんが、もしかしたら太陽系は銀河から弾き出されるのでは?という考えもあるそうです。
しかし、これは遠い未来の話。この頃になると、おそらく人類は存在しないどころか地球自体、生命が存在できない環境になっているものと思われます。
星座表のアプリ凄すぎます!
私はアンドロメダ銀河を見たいと思い、色々検索していましたが、このようなアプリがあり、驚いています。
宇宙から原子の世界、また、精神の世界、不思議なことだらけです。
最近興味があることは、空間とは何かです。時間についてはわかりました。今の連続だということが。
しかし、空間はわかりません。
ただ言えることは、光より速いもの、それは、精神だということだと思います。
あまり、このような疑問ははずかしいので誰にもいっていません。
アンドロメダ銀河が見たくてずっと悪戦苦闘しています。都会に住んでいるので回りが明るすぎて見えません。自宅マンション(6階)で星座表のアプリも使って頑張るのですが…夜中にスマホや双眼鏡のぞきながらゴソゴソやっていると、向かいのマンションから覗き行為だと勘違いされそうで…。いつか絶対肉眼で見てみたいです!!銀河が肉眼で見えるなんて!とんでもなく凄いことだと思うのですが。。。