「宇宙は有限だが無限に近い広さがある」という矛盾した表現も出て来るほど、宇宙は私たち人類には測り知れないスケールを持っています。
そんな人類は宇宙がどれくらい広いのか?を、様々な観測技術を使って研究を重ね調べて来ました。
そして、つい最近になって判明した事実に驚愕!宇宙に散らばる銀河の数は、私たち人類が想像したよりも遥かに多く桁違いだった事に衝撃が走っています。

いったい宇宙には銀河がいくつ存在するのでしょうか?さらには、銀河に属する星の数はどれくらいで、その中に地球外知的生命体存在の可能性はあるのか?

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宇宙に存在する銀河の数は桁違いの多さだった。

これまで宇宙に存在する銀河の数は数千億個と考えられて来ましたが、最近の観測研究によってその数は桁違いの2兆個以上であることが判明しています。

「Image Credit:おとめ座方向の銀河団(NASA/ESA)」
銀河の数が2兆個以上とは驚きですが、しかし、それは人類が観測可能な銀河の数であって、現在の技術では観測出来ない銀河まで含めるとその数は気が遠くなるほどの多さであると考えられています。

この観測結果は、地球の衛星軌道上を周るハッブル宇宙望遠鏡によってもたらされたモノで、長年に渡り観測し続けたデータを集積した結果、宇宙の銀河はトンデモない数だったということが判明したそうです。

「Image Credit:Wikipedia」
なお、この観測により判明した銀河の数は2兆個以上ですが、まだ人類の技術で観測が不可能な銀河の数は判明した2兆個の1割にも満たないと考えられ、いかに宇宙が広いのか思い知らされる結果となっています。

銀河1つの大きさはどれくらいあるのか?

判明しただけでも2兆個以上もの銀河があるという宇宙ですが、そもそも2兆分の1個の銀河はどれくらいの規模を持っているのでしょうか?
当然ながら、私たちの太陽系が属する天の川銀河も2兆分の1個の中に入るのですが、天の川銀河の場合、直径10万光年の中に2,000億個以上の恒星(太陽)が存在する事が判っているワケですから、天の川銀河の規模が宇宙に存在する銀河の平均だとすれば、もうとても数え切れるとは思えないほどとてつもないという事になってしまいます。

「Image Credit:天の川銀河と太陽系の位置(Facebookより)」
さらに、天の川銀河から230万光年離れているアンドロメダ銀河の規模は、天の川銀河銀河の2倍以上ありますので、この2つの銀河だけでも気の遠くなるような星の数であることが、何となくでもわかると思うのですが、もちろん、宇宙に存在する銀河の規模は大小様々。私たちの銀河のように、必ずしも数千億個の星の集合体であるとは限りませんが、それでも観測可能な宇宙全体の銀河の数を考えると、例えようのない星の数ではないかと考えられるのです。

「Image Credit:天の川銀河の2倍以上の規模を誇るアンドメダ銀河(Wikipedia)」
また、ある科学者が星(恒星)を1粒の砂に置き換えるとしたならば、宇宙に存在する星の数は地球全域にある砂粒の数より多いと例えています。
それほど星の数は多く、その星の集合体である銀河の規模も想像を絶するモノだと言えるのではないでしょうか?
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果てしなく広い宇宙で人類は宇宙で唯一無二の存在と言えるのか?

わかっているだけでも2兆個もの銀河が存在する宇宙。
そんな果てしない宇宙で、私たち人類は唯一無二の知的生命だと言えるのでしょうか?
もちろん、そう思っている人もいるでしょうが、ただ、これだけ星を持つ銀河があるのなら、普通なら宇宙にいる知的生命体は人類だけではないと考えるのが自然ではないでしょうか?

「Image Credit:iStock」
しかし、科学文明が発達した現在においても、私たち人類は未だに他の知的生命体の痕跡を確認出来ていませんし、もし人類以上の科学力を持つ文明が宇宙のどこかにあったとしたならば、地球にコンタクトを取って来ても良いかも知れないのですが、残念ながら現時点ではそんな形跡すらありません。

広過ぎる宇宙が故に人類は他の文明に出会うことが出来ない

ある科学者が言っていましたが「宇宙のとんでもない広さが知的生命体同士の交流を邪魔している」と。
つまり、もし人類のような科学文明を持つ知的生命体がいたとしても、そこは光の速さで何年も何十年かかる場所にあることになり、生命体がそんな宇宙空間を移動する事など物理的に無理なのでは?と考えることが出来ると考えています。
しかし、宇宙を移動する事が出来ないなら、通信手段を使ってコンタクトを図ることだってできるかも知れません。
現在人類は、知的生命体がいる場所まで行けないなら、通信手段を使って地球外の知的生命体とのコンタクトを図ろうとしています(地球外知的生命体探査SETI)が、まだ成功にいたっていません。

ということは、地球から発する通信が届く範囲には、通信に応じれる知的生命体は存在しないということも考えられますし、存在したとしても他の理由で応じないという理由も考えられます。

いずれにせよ、現時点では太陽系の近くには知的生命体はいないであろうという事は推測出来るですが、しかし、広い宇宙のどこかには必ず人類と同じもしくはそれ以上の知的生命体が存在しうると考えられます。
果たして、今後人類は、他の星の文明と出会うことが出来るのか?
そして新たにわかった銀河の数。この中から、さらに未知の新しい発見があるのでしょうか?今後の観測・研究に期待したいものです。
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