明らかに人為的とも言える地球温暖化の現状は、近年大きくクローズアップされており、今後この温暖化の影響で環境悪化は必至で世界各地で異常気象も発生し、北極・南極や氷河の氷も溶け海面上昇にも繋がる事態になっています。
しかし、こんな危機的な状況にも関わらず原因を作ってしまった人類はほとんど具体的な対策を取ろうしない。
いったいこれからの地球はどうなってしまうのでしょうか。
また、地球温暖化を食い止める方法として、我々が行わなくてならない対策とはどんな事なのでしょうか?

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地球が温暖になってしまう原因

地球の大気は、そこに生息する動植物の絶妙ななバランスの元で大気が構成されており、主な大気成分は窒素や酸素、二酸化炭素など温室効果ガスも含まれ、太陽から受ける光と熱を程よく受け生物が生息出来る環境を創り出しています。
しかし、人間の身勝手な行動により自然における大気バランスを破壊してしまい、必要以上の温室効果ガスを排出してしまっています。
これにより、太陽からの熱を上手く循環出来なくなり地上の温度が少しずつ上昇。
結果として異常気象が発生するようになり、本来氷で覆われていなくてはならない極地の氷も溶けはじめ、海面が上昇して来ている事態になっています。
ちなみに、人類の文明が急激に発達し出したこの100年間で地球の平均気温は1度近く上昇しています。
たったの1度か?と思うかも知れませんが、これは異常気象などで生態系を狂わすには十分過ぎる温度差なのです。

人類の地球温暖化認識の欠如

人類はこれまで自然破壊を繰り返して来ています。
それは、自分たちの生活に必要な燃料を燃やすことで異常な温室効果ガスを放出したり、水質を汚染させたり、森林破壊をして生態系のバランスを破壊したり、やりたい放題やって来ました。
これらは全て地球温暖化の原因を作っていますが、その行為を未だにやめようとしない。
それは自分たちの生活を守るための行動であったり、さらに生活を向上させるための行動。
つまり、自分たちの生活が最優先になってしまい、温暖化への危機感が欠如しているに他ならないのです。
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このまま地球温暖化が進むとどうなる?

人類が自分たちの身勝手な生活を見直し、根本的な地球温暖化対策を取らないでいると今後どうなるのか?その影響が顕著に現れて来るのが地球の面積の7割を占める海だと言われています。
例えば、このまま地球温暖化が進んでしまった100年後を想定してみると。

海面上昇

北極や南極、氷山などの氷が溶け、また温度上昇による熱膨張で海の体積が増加してしまいます。
これにより約100年後は海面が現在より50~90センチも上昇すると予想されており、人間をはじめとした陸上に住む生物の生活空間が脅かされることはもとより、洪水、高潮被害などのリスクも大幅に増加する可能性があると言われています。

「Image Credit:FoE Japan

水温上昇

水温上昇は現在も既に発生していて深刻になりつつあります。
これにより台風が大型化し、それに伴い被害も大きくなってしまう。
そして何より海洋生物の生態系破壊。
本来は熱帯地域にしかいなかった生物が、温帯気候の地域へ生活圏を拡大して来て生態系を破壊してしまい、また近年水温上昇の影響でサンゴ礁の白化が進み、サンゴが死滅するかもしれないという危機。
さらには、極地方に生息するホッキョクグマやセイウチなどが生活圏を奪われてしまい、これもまた絶滅する危険性も出てくると言われています。

海の酸性化

人間が排出する汚染物質やゴミなどが海に流出。これと水温上昇が重なり海は少しずつ酸性化が進み、海洋生物が住みにくい環境となってしまう。
これにより、当然ながら漁獲量も減ってしまい食糧難にもつながる可能性も。

「Copyright ©:Met Office – Weather

最も重大な地球温暖化の原因とは?

地球温暖化の最大の原因は自然破壊であり、それを破壊しているのは人間である事は他なりません。
そんな人間は、人口増加が止まらない状況にあります。
現在、人類の人口は70億人を超え、さらに増え続けていて約50年後には100億人を突破すると言われています。
本来、自然の摂理から考えると人間は1回の出産でほぼ1人しか生まないため、これほど人口が増えるハズがない動物なのですが、天敵が存在しない事と寿命が伸びたことで、結果として人口が爆発的に増えてしまう結果になってしまいました。
人口が増えれば自然破壊をする人口も増えてしまう、まさに悪循環になってしまっています。
「人間は地球のガン細胞である」と言った人がいますが、このままではその悪い細胞が地球を埋め尽くしてしまいます。

「Image Credit:iStock」

地球温暖化を食い止めるには?

未だ地球温暖化に対しての危機意識が欠如している人も多いですが、それでも人類は地球温暖化を食い止めようという行動はしています。
1997年の京都議定書(地球温暖化防止会議)をはじめ、国際レベルで地球温暖化防止対策が真剣に協議されるようになり、これからその取り組みも本格化して行きそうな状況になって来ています。
そんな温暖化防止対策として、我々個人レベルでも実践して行く必要があり、それは普段の生活において身近なことに少し気を使うだけでいいのです。
例えば
  • 冷暖房の温度を少し低めに
  • 家庭ゴミを減らすよう心掛ける
  • ゴミの分別をしっかりする
  • 水の消費を減らす
  • 余計な電気は使わない
  • 短い移動にはクルマは使わず徒歩か自転車で
等など、他にもちょっとしたことで地球温暖化を防ぐ対策は出来ます。
現状では地球温暖化の影響をあまり感じていない人も多いかとは思いますが、そのツケは我々の後の世代(子孫)が払わないと行けないことを忘れてはならないと思います。
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